8月16、17、18日に千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセおよび大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)にて音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2019」が開催された。この記事では千葉公演1日目の模様をレポートする。
BiSHは幕張メッセ内最大キャパのステージ・MOUNTAIN STAGEにバンド編成で登場し、「GiANT KiLLERS」で勢いよくライブの口火を切る。「stereo future」「プロミスザスター」と人気曲を連投し、「NON TiE-UP」では妖艶かつ挑発的なパフォーマンスでフロアを熱狂させた。Little Glee Monsterはアカペラでオーディエンスを歓迎したのち、バンドメンバーと共に「放課後ハイファイブ」や「好きだ。」といったライブ定番曲を次々と歌唱。発売前のシングル曲「ECHO」では5人が拳を高く突き上げ、エネルギッシュな歌声を響かせた。
SONIC STAGEではクリープハイプが「栞」でライブを始め、「鬼」「おばけでいいからはやくきて」でスリリングなムードを演出する。尾崎世界観(Vo, G)が千葉のライブハウスでの下積み時代を振り返る一幕を挟み、4人は「バイト バイト バイト」を披露。さらに「イト」や「HE IS MINE」などの人気曲も歌い、オーディエンスを熱狂させた。RAINBOW STAGEに立った神様、僕は気づいてしまったはステージ前方の紗幕に楽曲ごとに異なる映像を投影しながら演奏。「メルシー」「CQCQ」など、どこのだれか(Vo, G)の表情豊かなハイトーンボイスが際立つ楽曲でフロアを包み込んだ。
MARIN STAGEでの[ALEXANDROS]のライブは川上洋平(Vo, G)が入場と同時に観客を煽り、「Adventure」で幕開け。ときおり強風が吹き抜けるスタジアムで川上は「ケガしないように気を付けて」と呼びかけ、メンバーと共に最新曲「月色ホライズン」や、ライブ定番曲「Kick&Spin」などを熱くプレイした。曇り空の隙間から徐々に陽が差し始めた午後、WANIMAは「サマソニ」仕様となった煽りVJをバックに登場。「ともに」「GONG」「シグナル」など人気曲を休みなく届け、最後にKENTA(Vo, B)は「日本で一番サマソニが好きなWANIMAでした!」と叫び舞台を去った。続くYUKIは大きなフリルの付いた白い衣装を身にまとい、腕のフリルで顔を隠しながらステージへ。定位置に立ち、ゆっくりと腕を下ろして顔を見せると、観客から大きな歓声を浴びた。「プリズム」を優しく歌ったYUKIは、続いて「ふがいないや」「JOY」などの代表曲を披露。強い風をものともしない力強くもかわいらしい歌声をスタジアムいっぱいに響かせた。
RAINBOW STAGEではKEYTALKが「BUBBLE-GUM MAGIC」や「旋律の迷宮」など新曲をふんだんに盛り込んだセットリストでライブを展開。この時期にぴったりのサマーアンセム「真夏の衝動」「YURAMEKI SUMMER」「Summer Venus」で会場を高揚感で満たしたあと、キラーチューン「MONSTER DANCE」で観客を大いに踊らせた。またSONIC STAGEではThe Birthdayが「くそったれの世界」「涙がこぼれそう」などストレートなロックンロールナンバーで渋さあふれるムードを生み出す。「Red Eye」ではチバユウスケ(Vo, G)がブルースハープを用い、緊張感あふれるセッションを繰り広げた。
1日目のヘッドライナーを務めたB'zは、まず「RED」「声明」といったパワフルなナンバーで観客を圧倒。観客は「ultra soul」で稲葉浩志(Vo)のコールに合わせてジャンプしたり、松本孝弘(G)のギターが心地よい「マジェスティック」「裸足の女神」でスマホのライトを点灯させたりと、思い思いにライブを楽しんだ。ステージと客席の息がぴったりのコール&レスポンスが行われた「juice」のあと、ラストナンバー「さまよえる蒼い弾丸」では稲葉の体から振り絞るようなロングトーンのシャウトが炸裂。貫禄すら漂うステージングで1日目を締めくくった。