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内田勘太郎×甲本ヒロトによるブギ連、熱狂のブルース鳴らした「ブギる心」ファイナル

ブギ連「ブギる心」東京・東京キネマ倶楽部公演の様子。(撮影:岩佐篤樹)
5年以上前2019年10月03日 5:04

内田勘太郎(G / 憂歌団)と甲本ヒロト(Vo, Harmonica / ザ・クロマニヨンズ)によるユニット・ブギ連が9月28日に東京・東京キネマ倶楽部でワンマンライブ「ブギる心」のファイナル公演を行った。

6月に1stアルバム「ブギ連」をリリースし、翌月に東京・渋谷CLUB QUATTROでお披露目ライブ「ブギる心」を行ったブギ連は、今月その追加公演として東名阪ライブを開催。ファイナルではアンコールを含む計21曲を2時間弱にわたって演奏し、歌とハーモニカ、ギターというシンプルな編成で満員の会場を熱狂させた。

Baccara「Yes Sir, I Can Boogie」が流れる中、おちゃらけた様子を見せながらリラックスした表情でステージに登場したブギ連は、まず「ドゥー・ザ・ブギー」をパワフルに演奏。アルバムのオープニングトラック「あさってベイビイ」では、内田がイントロから絶妙なスライドギターを披露した。さらにジミー・ロジャース「That's All Right」を下敷きにした「オラ・ネル・ブルース」で内田のソロが炸裂すると、場内に大きな歓声が沸き起こった。その後2人はMCで観客の笑いを誘いつつ、ブルースのスタンダードナンバー「Key to the Highway」を連想させる「ひたすらハイウェイ」や、軽快なリズムの「誰かが見てる」などを披露。甲本は「日頃のうさを晴らして帰ってください!」とフロアに呼びかけた。

暗い照明の中で演奏された「闇に無」では、内田による白熱のプレイに隣にいる甲本も観客と共に高揚。また内田は自身の楽曲「グッバイ クロスロード」でボーカルを取り、力強いスライドギターのサウンドに軽やかな歌声を乗せる。一方の甲本は自身が制作したインストゥルメンタルナンバー「ロケット18」で、伝説的なブルースハーピストのサニー・ボーイ・ウィリアムソンとサニー・ボーイ・ウィリアムソンIIの音色を再現するかのように巧みなハープの演奏を披露した。次に2人は内田のソロ楽曲「そんなもんだろ」やスローバラード「軽はずみの恋」をしっとりと響かせたかと思えば、「ナマズ気取り」「オイラ悶絶」「腹のほう」などのアルバム曲を連発して会場のボルテージを高める。最後はユニット名の由来になったアルバムタイトル曲であり、ジョン・リー・フッカーをイメージさせるナンバー「ブギ連」を鳴らし、アドリブのかけ合いを交えつつライブ本編を終えた。

ブギ連Tシャツに着替え、アンコールで再びステージに現れた2人は憂歌団の代表曲「おそうじオバチャン」を演奏。会場を大いに沸かせたのち、「ラブ・ミー・テンダー」を届けて観客を魅了した。そして先人のブルースミュージシャンへのリスペクトを込めた「ブルースがなぜ」、2人のルーツである岡山の言葉で語りかける楽曲「道がぢるいけえ気ィつけて行かれえ」を披露したブギ連は、甲本 の「ほなな! 楽しかったな!」「これがブギ連だ! 自慢してくれ!」という叫びを経てラストに「おえりゃあせんのう」をプレイ。それぞれの語りパートのあと、声をそろえて「おえりゃあせんのう」という岡山弁を発した彼らは、拍手と歓声を浴びながら手をつないでステージをあとにした。

ブギ連「ブギる心」
2019年9月28日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

01. ドゥー・ザ・ブギー
02. あさってベイビイ
03. オラ・ネル・ブルース
04. ひたすらハイウェイ
05. 誰かが見てる
06. バットマン・ブルース
07. 闇に無
08. グッバイ クロスロード
09. ロケット18
10. そんなもんだろ
11. 軽はずみの恋
12. ナマズ気取り
13. ヘビが中まで
14. オイラ悶絶
15. 腹のほう
16. ブギ連
<アンコール>
17. おそうじオバチャン
18. ラブ・ミー・テンダー
19. ブルースがなぜ
20. 道がぢるいけえ気ィつけて行かれえ
21. おえりゃあせんのう

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