本日10月15日に東京・TOHOシネマズ 日本橋で、LDHとショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)によるコラボレーションプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project」の第3弾作品「その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-」の完成披露上映会が行われ、上映後の舞台挨拶にキャストの小林直己(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS from EXILE TRIBE)、監督の行定勲、洞内広樹、井上博貴が登壇した。
「CINEMA FIGHTERS project」は“映像、詩、音楽がそれぞれ持つ力を融合させ新しい映画表現にチャレンジする”をコンセプトにした映画プロジェクト。11月8日に全国の劇場で公開される本作は、EXILE AKIRA主演の三池崇史による監督作品「Beautiful」、佐藤主演の井上による監督作品「魔女に焦がれて」、今市主演の松永大司による監督作品「On The Way」、佐野主演の洞内による監督作品「GHOSTING」、小林主演の行定による監督作品「海風」の計5本のショートフィルムで構成される。舞台挨拶には小林、今市、佐野、佐藤が監督らと共に登場。まず小林が、この日初めて作品がファンにお披露目されたことについて「本日ようやくこの作品を届けることができてうれしいです」と喜びを語った。また小林は主演作「海風」について「僕自身が主人公の蓮という役柄に共感する部分がたくさんあった」とコメント。加えて撮影前に行定と食事に行きじっくりと話をしたことが演技に生きたと明かし、「撮影現場では行定組という船の上で暴れさせてもらいました」と演技への手応えを語った。行定は小林の演技について、作品中に登場する小林の食事シーンを例に挙げ「小林くんはおいしそうに食うんですよ。メシがうまく食える役者っていうのはとても重要。気持ちよく食べてくれてるなあと感じた」とうれしそうに述べた。
「On The Way」で演技に初挑戦した今市は、司会者から「撮影現場で印象に残っていることは?」質問されると、最初のシーンでなかなかOKが出せず20テイクほど撮影するという、松永の洗礼を受けたことを告白。「初回のシーンで監督が豹変したというか(笑)。自分は食らった感じもあったんですが……でも監督は『アーティストの今市隆二ではなく、人間としての今市隆二を撮りたい』と、自分の人間らしい、内面の部分を必死に引き出そうとしてくれた」と監督に感激した旨を語った。小林は作品鑑賞後にすぐ本人に連絡を入れるほど、今市の演技に感激したそうで「ものすごくナチュラルで、素晴らしかったです。普段の彼を知っているけど、あまり見たことのない彼の姿を作品で観ました。彼自身が叫びたい、表現したいと思っていることが芝居の中に表れていたと思います」と興奮気味に語る。今市は満面の笑みで「ありがとうございます」と言葉を返し、「欲が出てきたので、今回は短編でしたけど、次は長編にも挑戦したい」と付け加え観客を沸き立たせた。
次に「GHOSTING」で、過去に戻るという特殊な設定の主人公を演じた佐野は、作品のストーリーについて「過去に戻るって、ワクワクするなって。でも今回の作品では、その中にトラウマや大切なメッセージがノスタルジックに描かれていて、僕自身も共感しました」と語った。その後司会者から「では佐野さんが過去に戻れるとしたら?」と質問を投げかけられると、佐野は「過去には絶対に戻りたくない! 戻っていいことない! 過ぎちゃったことはしょうがない精神なんで……でも、もしいいとこ取りで戻れるなら最高ですよね」と回答し、小林がすかさず「結局戻るんかーい」とつっこみ会場が笑いに包まれる一幕もあった。
最後に「魔女に焦がれて」で学生を演じた佐藤は作品の設定について、本プロジェクトのコンセプトプロデューサーを担う作詞家・小竹正人から「(佐藤)大樹には学生服を着せたい」というリクエストがあったことを明かす。また主人公のキャラクターがこれまで自分が演じてきた活発なキャラクターとは異なる内向的なものだったことについて「内気な青年を演じることが初めてだったので、脚本をいただいた時点で大変そうだなって思って……だから周りに居る暗くてナヨナヨしている人を観察していました(笑)」とニヤリとしながら語った。そんな佐藤について、井上監督は彼を「すごくロジカルな思考の持ち主」と評し、「ストーリーとキャラクターの感情の両方をプランニングして演技していたし、そういうプランを乗り越えようという意欲も感じた。現場ですごく刺激を受けました」と佐藤の演技を振り返った。また恋愛がテーマの「魔女に焦がれて」において、主人公の恋愛観との共通点が見つからなかったという佐藤は「告白も自分からできないタイプなんですよね、普段……」とはにかみ、なぜか登壇メンバーが顔を見合わせ笑みを浮かべる場面も見られた。
舞台挨拶後の囲み取材には小林、今市、佐野、佐藤の4名が出席。今市は、記者から改めて演技に初挑戦したことについて質問を投げかけられ、「初挑戦ではあったんですけど、松永監督と出会えたことや、松永監督のもとに集うスタッフの皆さんがすごく愛のあるチームで、その方々と一緒にお仕事できたことが自分の人生の中でも財産になりました。これをきっかけに次につなげられたらいいなと思っています」と語った。また今市の演技について佐藤は「もともとボーカリストとして活躍されている方って、(パフォーマーの)僕らにはできないような表現力を持ってるんですよね。悔しいくらいに。それを今市さんは初めてのお芝居に上乗せして、今市さんにしかできない表現をナチュラルにされていたので、敵いませんでした」、佐野は「松永監督の作品が自分もすごく好きで羨ましい気持ちにもなりましたし、今市さんに合っているなって作品を観ていて思いました。2時間の尺でも足りないくらい興味が湧いたし、作品がドキュメンタリーで泣きました」と熱くコメント。2人の発言に対し今市は「素直にうれしいです。(佐藤)大樹は本当に思っているかわからないけど(笑)」と応え、メンバーの笑いを誘った。また今作で三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバー全員が演技を経験したことになった点について、小林は「三代目が皆で同じ作品に出るのは面白いんじゃないですかね。それぞれ個性が全然違うので。そんな作品をやってみたいなという監督の方に会ってみたい。監督とプロデューサーの方をお願いします!」と今後の抱負を語り、イベントを締めくくった。
またイベントの最後には今市の口から本作を構成する5作品それぞれの主題歌5曲が明日10月16日を皮切りに配信リリースされることが改めて告知された。さらに本作の公開記念舞台挨拶が、11月9日に東京と大阪にて開催されることが決定。詳細は後日オフィシャルサイトにてアナウンスされる。
(c)2019 CINEMA FIGHTERS project