KERAの新作ソロアルバム「まるで世界」が7月7日にCDとアナログ盤でリリースされる。
本作には現在のKERAを形作った楽曲をセレクトし、大好きな楽曲たちのイメージと“ネジで結合”してアレンジしたカバーを収録。初期の遠藤賢司の琵琶のような奏法と変則チューニングを結合したイントロで始まるリザード「サ・カ・ナ」、別役実の不条理な世界をボイパ風アカペラで歌い上げる「まるで世界」など全14曲が収められる。ブックレットにはセルフライナーノーツが付属。また2枚組カラーヴァイナル重量盤でリリースされるアナログ盤にはCD未収録の5曲がボーナストラックとして収録される。
KERAは本作について「現在も東京は三回目の宣言下なのであり、いつ終わるとも知れないこの珍騒動が、あらゆる予定を狂わせ、もちろん私の予定も大幅に狂わせ、結果、作る予定の無かったアルバムが出来た」とコメント。「今回カヴァーした楽曲は、アレンジ段階において、様々な、これまた大好きな楽曲たちのイメージと『ネジで結合』している。あたりまえだが実際にネジで結合したわけではなく、頭の中で無理矢理くっつけたのだ。強いて言うならこの点が本作の独自性である」と語っている。
KERA コメント(セルフライナーノーツより一部抜粋)
作る予定の無かったアルバムが出来た。
これを記している今は2021年4月終わり。突然湧き出てきて、瞬く間に世界を奈落の底に突き落とした「新型コロナ」という名のウイルス。わが国に緊急事態宣言なる、ゴジラとかああいう映画の中でしか発令されないと思っていたものが初めて発令されてから一年あまり。現在も東京は三回目の宣言下なのであり、いつ終わるとも知れないこの珍騒動が、あらゆる予定を狂わせ、もちろん私の予定も大幅に狂わせ、結果、作る予定の無かったアルバムが出来たのである。本当に良かった。ありがとうコロナ。
今回カヴァーした楽曲は、アレンジ段階において、様々な、これまた大好きな楽曲たちのイメージと「ネジで結合」している。あたりまえだが実際にネジで結合したわけではなく、頭の中で無理矢理くっつけたのだ。強いて言うならこの点が本作の独自性である。曲解説でコメントした以外にも、実に多くの、細かな、「小さなネジでの小さな結合」が隠されている。大方の結合がまったく以て個人的な選択であるが、ソロアルバムというのは個人的なものなのだ。楽しんで頂けたら幸いなのです。よろしくお願い。
KERA「まるで世界」収録曲
CD
01. 誰も知らない(みんなのうた 歌・楠トシエ)
02. 遠い世界に(五つの赤い風船)
03. 地球を七回半まわれ (みんなのうた)
04. クイカイマニマニ(民謡)
05. 中央フリーウェイ(荒井由実)
06. 時間よ止まれ(矢沢永吉)
07. SUPERMARKET LIFE(コンクリーツ)
08. サ・カ・ナ(リザード)
09. まるで世界(みんなのうた 作詞・別役実 / 歌・山田康雄)
10. マリリン・モンロー・ノー・リターン(野坂昭如)
11. LAST TANGO IN JUKU(じゃがたら)
12. COPY(プラスチックス)
13. SAD SONG(ルースターズ)
14. 別れの曲(ショパン)
アナログ盤
SIDE A
01. 誰も知らない
02. 遠い世界に
03. 地球を7回半まわれ
04. クイカイマニマニ
05. 中央フリーウェイ
SIDE B
01. 時間よ止まれ
02. SUPERMARKET LIFE
03. サ・カ・ナ
04. まるで世界
SIDE C
01. マリリン・モンロー・ノー・リターン
02. LAST TANGO IN JUKU
03. COPY
04. SAD SONG
05. 別れの曲
SIDE D
01. 変なパーマネント-LIVE ver.-(突然段ボール)※
02. マスク-LIVE ver.-(ヒカシュー)※
03. Row Hide-LIVE ver.-(あぶらだこ)※
04. ねじりの法則(セルフカヴァー)※
05. ALL OF ME(ジャズ・スタンダード)※
※アナログ盤のみ収録曲