EXILE NAOTO(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が主演を務める映画「DANCING MARY ダンシング・マリー」が本日11月5日に公開され、初日舞台挨拶が東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で開催された。
「DANCING MARY ダンシング・マリー」は市役所職員・藤本研二と霊能力を持つ女子高生・雪子が、解体予定のダンスホールにすみ着いた幽霊マリーの恋を成就させるため奮闘する物語。初日舞台挨拶には藤本役のNAOTO、雪子役の山田愛奈、マリー役の坂東希、マリーの恋人・ジョニー役の吉村界人、監督のSABU、そして主題歌「ひとりじゃないから」を歌うCrystal Kayが登壇した。
2018年に撮影され、完成後は世界各国の映画祭に出品された「DANCING MARY ダンシング・マリー」。NAOTOは「世界中の国際映画祭で作品が先に旅をして、最後に一番観ていただきたかった日本の皆さんのもとに帰って来た。旅の終わりがここになりました。こうして皆さんに無事に観てもらえることになり大変うれしく思っています」と公開日を迎えた喜びを語った。坂東は「映画祭に出品されている間は、キャストとして発表されていなくて。でもマリーとして写真には大きく写っていたので、察しのいい方からは『希ちゃん?』と声をいただいていました。こうしてようやく発表できてすごくうれしいです」と笑顔を見せた。
本作の魅力についてNAOTOは「皆さんは怖い映画かなと心配になったでしょ? でも実際は怖かったり笑えたり要素が多い作品です。『人は生まれたからにはその人の役目があるから生まれてきたんだ』というセリフがすごく好きなんです。藤本が何も自分で決められず行動が起こせない中で雪子と出会い、マリーやジョニー、アニキと出会い……生きてる人間だけではなく亡くなった人との出会いでも藤本が変わっていく。そして亡くなってもなお意思を貫いて役目をまっとうする姿に感化されるという話。幽霊との出会いによって(主人公が)変わっていくのが斬新だと思いました。思いが残り続けているくらい強い思いを持って生きた人、生き抜いている人たちを描いている。人は生まれながらにしてお役目があるという言葉にそれが集約されているのかなと。テンポよく面白くときに怖く笑えたりもあるんですけど、ど真ん中にそのメッセージがしっかり入っているのが魅力だと思います」と述べた。
本作にはNAOTOの身体能力を生かした殺陣のシーンも。NAOTOは「監督は寡黙に見守ってくださるんですが、殺陣の部分は『カッコ悪いことがカッコいいから』と、どれだけカッコ悪くできるかについてお話しさせてもらった記憶があります。普段はカッコいいことを追求しているので、普段とは真逆のことをやる。どうしたら自分がカッコ悪く見えるのか。どうしたら感情で体が制御できていないところを表現できるのかを、監督のお言葉を受けて意識してやりました」と撮影を振り返った。
舞台挨拶の終盤に登場したCrystal Kayは「ピュアな心を持ってがんばる姿を応援したくなるシーンがたくさんありました。そんな作品のテーマソングを歌わせていただいてうれしく思います」と本作の主題歌を担当した思いを述べ、「ひとりじゃないから」を初歌唱。数日前にCrystal Kayからラブコールを受けたというNAOTOもダンスを披露し、会場を沸かせた。「ひとりじゃないから」は本日より各種音楽配信サイトにて配信がスタート。YouTubeでは「DANCING MARY ダンシング・マリー」とコラボしたミュージックビデオが公開されている。
最後にNAOTOは「公開までの間にいろいろなことがあって皆さんの生活は一変してしまいました。その中で僕は音楽やエンタメインメントに携わらせていただいて、自分自身がそれらに救われた時期がありました。映画や音楽は、食べ物以上に必要かと言われるとそうではないかもしれませんが、それに匹敵するくらい自分たちの心に楽しみと安らぎを与えてくれるものだと強く感じました。この作品も変わってしまった世界の中で、皆さんの生活をちょっとでも豊かできたり楽しくする作品になることを願っています」とメッセージを送り、舞台挨拶を終えた。