NILKLYのワンマンライブ「NERVOUS」が11月27日に東京・Veats SHIBUYAで開催された。
2019年5月にデビューし、メンバーの変遷を経て、現在は小林潤、伊吹咲蘭、長門蓮、小笠原唯の4人で活動しているNILKLY。このうち長門は来年1月に行われるワンマンライブをもってグループを“中退”することが昨日12月3日に発表されている。その6日前に行われた「NERVOUS」は、コロナ禍で活動を続けてきた彼女たちにとって、初の有観客ライブだった。
CMJKが提供したハイテンションなデジロック「DAY DREAM」でライブの口火を切った4人は、極端なほどヘビーにベースが唸る「2Sound Down」、1960年代UKロックテイストと複雑な展開を併せ持つ「Apathy」を激しいダンスとともに披露。小林は「ここに雪だるまがあったらデロデロに溶けそうなライブにするので、よろしくお願いします」と挨拶し、長門は「今日は忘れられない日にします」と笑顔を見せた。
「今日NILKLYのワンマンライブを選んだ人たちを絶対後悔させないようなライブにします! 今日は私たちが世界で一番カッコいいです!」という伊吹の力強い宣言から、ドラマチックなピアノのイントロで「Hash Up」が始まると、メンバーは切なくも力強いソロを1人ずつ披露。新体制では初披露となる「Anything」や「Like a bending Spoon」「c.a.n.d.y.」といったロックチューンに続いては、メンバーによるダンスレクチャーから軽快なモータウンビートの新曲「KANWA Q-DIE」が披露され、壊れていくものを愛しむようなメッセージが歌い上げられた。
「REM」「Night is Yours」で徐々に静かなムードを生み出していった4人は、「I Heart U」で「壊れながら 直しながらゆけるよ」と、メンバーが入れ替わりながら進んでいくNILKLYの現状を表したような歌詞を優しく歌う。激しいロックサウンドと機械音が入り混じる「Fact or Fable」で再び盛り上がったところで、披露されたのはBELLRING少女ハートの楽曲「Manic Panic」のアレンジバージョン。原曲はどこかユーモラスの雰囲気だったが、ニューアレンジは福井シンリによりエモーショナルに変貌を遂げていた。
ライブ終盤、NILKLYは「Like a bending Spoon」と本日初披露の「KANWA Q-DIE」を収録したシングルが1月にリリースされることを発表。小林が「NILKLYで1番と2番に楽しい曲だね」と語ると、「個人差あるけどね」と小笠原がすかさずツッコミを入れた。4人はライブが開催できた喜びと感謝、そのライブが終わってしまう名残惜しさを伝えたあと、「Icecream」「Block System」を荒々しい勢いで連発。最後はメンバーとファンが一緒になって天を指差す「Odyssey」でライブを締めくくった。
NILKLY「NERVOUS」2021年11月27日 Veats SHIBUYA セットリスト
01. DAY DREAM
02. 2Sound Down
03. Apathy
04. Hash Up
05. Anything
06. Like a bending Spoon
07. c.a.n.d.y.
08. KANWA Q-DIE
09. REM
10. Night is Yours
11. I Heart U
12. Fact or Fable
13. Manic Panic
14. Icecream
15. Block System
16. Odyssey
NILKLY「RENWA CHU-TIE ~猫背の君がめずらしく星を数えていた~」
2022年1月22日(土)東京都 clubasia