2022年の幕開けに合わせて音楽ナタリーでは、さまざまなアーティストに「2021年にもっとも愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「トラックメイカー編」として、Kabanagu、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、Seiho、TAKU INOUE、TRILL DYNASTY、Night Tempo(50音順)が選んだ2021年の3曲を紹介する。
構成 / 橋本尚平
Kabanagu
underscores「Spoiled little brat」
電音部-神宮前参道學園-「Distortion(feat. Yunomi)」
Alexander Panos「always breaking, always healing」
・underscores「Spoiled little brat」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
・電音部-神宮前参道學園-「Distortion(feat. Yunomi)」
んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん
・Alexander Panos「always breaking, always healing」
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プロフィール
Kabanagu(カバナグ)
2018年に活動を開始した神奈川・横須賀在住のトラックメイカー / 編曲家。2021年4月に7曲入りの作品「泳ぐ真似」をMaltine Recordsから発表した。
Kabanagu (@Kabanagu) / Twitter
Kabanagu - SoundCloud
ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)
マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」
Yunomi×宝鐘マリン「Unison」
早稻叽「热爱105℃的你」
・マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」
シュールすぎるMVがまず最高。櫻井美沙季さんのインパクトすごい。そして聞いたら最後、1日中頭の中で鳴り響く「セーラ、セーラームン太郎」メロディにキレキレのグルーヴ感。そういえばレイラのオマージュだなコレ、なんてネタがかすんでしまうぐらいサービス精神満載の中毒ソングでございました。
・Yunomi×宝鐘マリン「Unison」
最近のYunomiさん楽曲は異次元がすぎるなと思っていましたが、それを一番感じた曲です。難解な変拍子、メロディ、歌詞、アレンジ。それなのにめちゃくちゃポップで何度も聞けてしまう。こんなエキセントリックでアバンギャルドな曲が、あっという間に500万再生されてて驚愕しました。みんな未来に生きてるな、と。
・早稻叽「热爱105℃的你」
中国人の歌手・阿肆(アースゥ)さんの曲「热爱105℃的你」の日本語カバー。歌っているのは中国のVtuber・早稻叽(ハヤイネチー)さん。単純にメロディと歌詞が好きで、なんかいろんなものに疲れた時に聞いて癒されてました。105℃を「105セルシウス度」、と読ませる心地よさある。
プロフィール
ケンモチヒデフミ
水曜日のカンパネラのトラックメイカー。femme fataleなどさまざまなアーティストのサウンドプロデュースも手がける。なお水曜日のカンパネラは2021年にボーカリストのコムアイが脱退し、2代目ボーカリストとして詩羽が加入した。
KENMOCHI HIDEFUMI
水曜日のカンパネラ OFFICIAL SITE
ケンモチヒデフミ@水曜日 (@h_kenmochi) / Twitter
Seiho
Ziúr「Antifate」
Rival Console「overflow」
Doss「Strawberry」
・Ziúr「Antifate」
大葉。新聞紙の匂い。fake green。とても寒い日の朝。こんなとこに川流れてたんだ。難しそうな本(4年前に買った)。繋がることを恐れない為に。
・Rival Console「overflow」
生卵の黄身。読めない駅名。手ブレ。もういいかい? まぁだだよ。目と目が合う。知らない街の懐かしいパン屋。空。なんかしっくりこない。
・Doss「Strawberry」
トリケラトプス。ZOOMのマルチエフェクター。とても小さいグミ。派手な色の飛行機。転がる。ずーん。自己愛性パーソナリティ障害。はじめて見た。そんなはずもない。
プロフィール
Seiho(セイホー)
1987年生まれの大阪在住のトラックメーカー / DJ。2021年には、プロデューサーにフォーカスしたAmazon Musicの企画「PRODUCERS」の第1弾として、ceroやKID FRESINO、鎮座DOPENESSらを迎えたミニアルバム「CAMP」をリリースした。
Seiho (@seiho777) / Twitter
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Seiho - SoundCloud
TAKU INOUE
Silk Sonic「Leave The Door Open」
パソコン音楽クラブ「Panorama」
Puppet「Angry All The Time」
・Silk Sonic「Leave The Door Open」
これはもう間違いなく昨年一番聴いたアルバムのリードトラックです。極めてオーセンティックなことをやっているのに、全体の質感はしっかり2021年。ソウルミュージックの気持ちいい部分を、現代のサウンドプロダクションを駆使して巧みかつ上品に強調することで、こんなにも多幸感溢れる名作になるのだなあ。抜け感ありつつキメるところはビシッとキメるMVも最高!!
・パソコン音楽クラブ「Panorama」
「See-Voice」も本当に素晴らしいアルバムでした。しっかり一本芯の通った全14曲、どの曲もキャラが立っていますが、私はこの曲と「Locator」を一番聴きました。彼らはハードウェアを使ったトラックメイクの面白さだけでもずば抜けているのに、それに加えて非凡なソングライティング力まで携えているのは本当に何なんでしょうか。尊敬しています。
・Puppet「Angry All The Time」
昨年は4s4kiさんともコラボしていたPuppet。往年のロックサウンドをうまいことエレクトロニックな鳴りにするスタイルが大好きでかねてから愛聴しているのですが、年末に出たばっかりの新曲にもやっぱり射抜かれました。サビでビートがハーフになってギターのステレオ感がバッと広がるタイプの美メロのロック、最高!!
プロフィール
TAKU INOUE(タクイノウエ)
サウンドプロデューサー / コンポーザー / DJ。2009年にバンダイナムコゲームスに入社し、さまざまなゲーム音楽を手がけたほか、アーティストのサウンドプロデュースや楽曲提供も精力的に行う。2021年7月にTOY'S FACTORY内のレーベル・VIAより「3時12分 / TAKU INOUE & 星街すいせい」でメジャーデビュー。
TAKU INOUE オフィシャルサイト
TAKU INOUE (@ino_tac) / Twitter
TRILL DYNASTY
リル・ダーク「The Voice」
エスト・ジー「In Town(feat. リル・ダーク)」
Dowg & TRILL DYNASTY, Lunv Loyal「Tunnel Vision」
・リル・ダーク「The Voice」
僕の人生を変えてくれた曲です。
The Voiceのおかげでいろんな景色(Billboard R&B/HIP HOP 1位、RIAA Certified Platinum, Gold)を見ることができました。
この曲は僕含めて4人(Turn Me Up Josh、Ayo Bleu、Low Low Turn That Up)で作曲したのですが、メンバーの1人だったTurn Me Up Joshが不慮の事故で亡くなってしまいThe Voiceは遺作になりました。
そういった意味でも僕にとっても思い入れが強い作品です。
・エスト・ジー「In Town(feat. リル・ダーク)」
新人ながらUS Billboard R&B/HIP HOPチャートにて5位を獲得しました。
彼は、808Mafia、Detroit系のサウンドを得意とするラッパーですが、僕が推奨しているPain Musicで勝負できたのが嬉しかったです。
この曲も共作で、みんなの思いも乗った曲です。
・Dowg & TRILL DYNASTY, Lunv Loyal「Tunnel Vision」
地元のラッパー・Dowgと、秋田が地元のラッパー・Lunv Loyalと作った作品です。
トンネルヴィジョンとは本来ネガティブな意味を指しますが、僕たちは現状から抜け出すという意味を込めて作りました。
是非、リリックに注目して聴いていただければと思います。
プロフィール
TRILL DYNASTY(トリルダイナスティ)
茨城県北茨城市在住の音楽プロデューサー。アメリカのラッパー、リル・ダークの楽曲「The Voice」の制作に携わり、2021年1月に全米ビルボードチャートのR&B / ヒップホップ部門において日本人の音楽プロデューサーとして初めて1位を獲得した。
TRILL DYNASTY (@trilldynasty029) / Twitter
Night Tempo
角松敏生「I must change my life & love for me」
※コンピレーションアルバム「角松敏生 1988~1993」試聴ページ。「I must change my life & love for me」はDISC 1の6曲目に収録。
HINOIチーム「IKE IKE」
Daft Punk「Da Funk」
ジャンルにこだわらずに、固まった考えをリフレッシュできる音楽をいろいろと聴いていました。選曲したこれらの楽曲は、持っている色が強いので、その魅力を勉強しました。感覚的に勉強しようと、ただ夢中になって聴いていた楽曲ばかりなので、1曲ずつ選曲理由を挙げるのはちょっと難しいのですが……。
プロフィール
Night Tempo(ナイトテンポ)
日本とアメリカを中心に活動する韓国人プロデューサー / DJ。1980年代の日本のシティポップや昭和歌謡などを再構築したフューチャーファンクシーンを代表するアーティストの1人。2021年12月に初のメジャーオリジナルアルバム「Ladies In The City」をリリースした。
Night Tempo 夜韻 (@nighttempo) / Twitter
Night Tempo 夜韻 (@nighttempo) • Instagram photos and videos
Night Tempo - Your Best City Pop Friend
Night Tempo<ナイト・テンポ>|2021/12/1 メジャー・オリジナル・アルバム「Ladies In The City」