スペースシャワーTVとuP!!!によるライブイベント「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC extra 2022 supported by SPACE SHOWER TV」の千葉・幕張メッセ イベントホール初日公演が、1月22日に開催された。
「LIVE HOLIC extra 2022」はツーマンライブシリーズ「LIVE HOLIC」の過去の出演アーティストが集うイベントで、2日間にわたった幕張公演には各8組ずつのアーティストが出演。この記事ではキュウソネコカミ、androp、SHE'S、Awesome City Club、緑黄色社会、ACIDMAN、sumika、BLUE ENCOUNTと、トークコーナーMCの犬飼貴丈が出演した初日の模様をレポートする。
初日のトップバッターを務めたのはキュウソネコカミ。地元への愛を表した「Welcome to 西宮」でライブの幕を開けると「MEGA SHAKE IT!」「推しのいる生活」などのアッパーチューンを連投し、観客のボルテージを上げていく。ヨコタシンノスケ(Key, Vo)はバンドを代表し「俺たちはライブで生かされています。俺たちの音楽が少しでも皆さんの生きる力になったらうれしいです」と思いを明かした。
続くandropは最新アルバム「effector」の収録曲「Beautiful Beautiful」でライブをスタート。内澤崇仁(Vo, G)は「あなたたちを信じています。今日は家に帰るまで、自分を守りながら、音楽を楽しんでください」とオーディエンスに呼びかけた。そんな観客が掲げたスマートフォンのライトが灯る中で演奏されたのは「Hikari」。さらに内澤の「心の中で歌ってください」という言葉に続き、アルバムリード曲の「SuperCar」が華やかにパフォーマンスされた。
SHE'Sのステージは服部栞汰(G)の新型コロナウイルス感染により井上竜馬(Vo, Key)、広瀬臣吾(B)、木村雅人(Dr)のアコースティック編成で届けられた。「追い風」「Letter」といった楽曲をオーガニックな演奏で届けたあと、井上は「『あのときライブに行ってよかった』と思える1日にしましょう」という言葉とともに「The Everglow」を披露。さらにラストナンバーの「Curtain Call」では、andropの内澤がサプライズゲストとして登場し、ギターとコーラスで3人の演奏に華を添えた。
その後は犬飼のMCによるトークコーナーへ。ここではandropから内澤と佐藤拓也(G, Key)が登場した。内澤は「めっちゃいい光景がたくさん見れました」、佐藤は「2022年のいい幕開けになりました」とライブを振り返り、最新アルバムの手応えやツアーへの意気込みなども語った。
Awesome City Clubは「you」「夏の午後はコバルト」「Don't Think, Feel」といったナンバーを披露し、多彩な音楽性を観客にアピールする。さらに1月12日にリリースした楽曲「Life still goes on」も演奏。しなやかなグルーヴと前向きな歌詞でバンドの最新のモードを届けた。MCでは今回のイベントに際してスタッフから受け取ったという、観客への信頼やアーティストへの感謝を綴った手紙を紹介。ラストはヒット曲「勿忘」で締めくくられた。
緑黄色社会のライブはpeppe(Key)のピアノから始まる「LITMUS」、そして「Landscape」でスタート。1月26日にリリースされるニューアルバム「Actor」の収録曲「キャラクター」も披露し、長屋晴子(Vo, G)のエモーショナルな歌声と華やかなバンドサウンドでオーディエンスを盛り上げる。最後は「Mela!」「sabotage」を小林壱誓(G)と穴見真吾(B)の躍動感あふれるステージングとともに披露した。
2回目のトークコーナーのゲストはSHE'Sの井上と木村。2人はアコースティック編成でのライブを振り返ったあと、2月24日に開催する東京・日本武道館ライブへの意気込みを語る。木村は「10年を凝縮した1日にしたいです」と思いを明かし、観客から大きな拍手を浴びた。
ACIDMANは「造花が笑う」「歪んだ光」と骨太なロックチューンを連投してオーディエンスを圧倒。大木伸夫(Vo, G)が「あなたたち、僕たちにとって音楽は不要不急じゃない。音楽が必要なんだと感じられる、最高の1日にしよう」と熱く語りかけたあとは「Rebirth」「夜のために」が披露された。代表曲「ある証明」では大木の「心の声で歌ってくれ!」という言葉に応え、観客が声の代わりに力強く拳を突き上げていた。
「トリ前、sumikaやります!」という片岡健太(Vo, G)の挨拶から始まったsumikaのステージでは「フィクション」「絶叫セレナーデ」「ふっかつのじゅもん」とアッパーチューンら次々と繰り出される。「Babel」はDJが鳴らすトラックに乗せて片岡が1人で歌い、sumikaの新境地をオーディエンスにアピール。最後は「あなたが今日、ここに来る選択をしてくれたおかげで『LIVE HOLIC』は次があります」という片岡の言葉に続き、「Shake & Shake」を披露した。
最後のトークコーナーには緑黄色社会から小林と穴見が登場。誕生日が近い2人に花束が贈られたあとはニューアルバム「Actor」の聴きどころをそれぞれが語る。また初日のMCを務めた犬飼は「皆さんの拍手の温かさで、無事MCをやることができました」と観客に感謝の思いを述べていた。
初日のトリを飾ったのはBLUE ENCOUNT。高速ロックチューン「Survivor」「KICKASS」でオーディエンスを高揚させたあと、田邊駿一(Vo, G)はスタッフへの感謝やステージに立てる喜び、観客への思いを語り、ダンサブルな「バッドパラドックス」で会場の熱気をさらに上昇させた。「VS」「DAY×DAY」と代表曲を連投したのち、田邊は「この景色を見るために、また明日から、名前のない毎日を生き抜いていきます。一緒にがんばろうな」と話した。その言葉を表現するように披露されたのは「HANDS」。“その手で世界は変えられる”という熱いメッセージとともに、初日の幕が閉じられた。
GYAO!では2日間のイベントより、一部アーティストのライブ映像とコメント映像を期間限定で無料配信中。また3月26日(土)からはスペースシャワーTVにて、ライブの模様が3週連続でオンエアされる。また2月6日には大阪・Zepp Osaka Baysideにて「LIVE HOLIC extra 2022」大阪公演が開催される。こちらにはAge Factory、THE BACK HORN、TOTALFAT、BIGMAMA、UNISON SQUARE GARDENの出演が決定している。