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KREVAがZORN、KICK、三浦大知迎えた10回目のクレフェス終幕!未来へ1歩ずつ進んでいく姿勢示す

約2年前2022年02月20日 15:07

KREVA主催のライブイベント「908 FESTIVAL 2021+1」が2月17、18、19日の3日間にかけて開催された。

クレフェスこと「908 FESTIVAL」はKREVAが2012年にスタートさせた毎年恒例の主催イベント。昨年開催されるはずだった記念すべき10回目の公演は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となっていたが、年をまたぎ「2021+1」というタイトルで3日間に分けて開催されることとなった。3日間の公演の1日目にはKREVAが絶大な信頼を置く実力派ラッパーZORN、2日目にはKREVAが所属するヒップホップグループKICK THE CAN CREW、3日目にはクレフェスの常連である盟友・三浦大知が出演。KREVAとのツーマンライブという形で華やかな音楽の祭典を作り上げた。

1日目

初日公演の舞台は東京・東京国際フォーラム ホールA。観客の期待を煽るオープニングムービーの上映後、ステージ後方にスモークが上がると、その中にKREVAが姿を見せる。「感謝の気持ちを曲に乗せて余すことなくみんなにぶつけたい」と語ったKREVAは「やっとあえたな」という歌い出しの「Finally」で1年越しの開催となった10回目のクレフェスの幕を開け、積り積もった思いをラップに込めて解き放つ。続けてミュージックビデオが公開されたばかりの新曲「クラフト」が始まると、この日のゲストであるZORNも早速登場。KREVAとZORNは2人を結び付けるアーティストとしての情熱を力強くラップした。

KREVAにステージを託されたZORNは「こんばんは、杉山と言います。1曲目は品があるバラードから始めさせてください」と礼儀正しく挨拶。しかし、その言葉とは裏腹に殺伐としたビートが響きわたると、ステージは真っ赤に染まり、ZORNは強烈なパンチラインを詰め込んだ「Rep」を観客に食らわせた。その後もZORNは自身の生き様をラップしたハードな楽曲を連発。そのリリックで示される通り、KREVAとはまったく別の人生を歩んできたZORNだが、「ガキの頃からKICK THE CAN CREWはスターだった。クレさんは今もキング」とリスペクトを語り、コラボ曲「One Mic」で再び現れたKREVAにバトンを渡した。

真紅の衣装に身を包んだKREVAは、柿崎洋一郎(Key)、田中義人(G)、大神田智彦(B)、熊井吾郎(MPC+DJ)、SONOMI(Cho, Key)、白根佳尚(Dr)で構成されるKREBandとともに最新アルバム「LOOP END / LOOP START」の楽曲を次々に披露。「日本のラッパーの1、2が来ちゃってる」「ほかのラップがカッコ悪く聞こえちゃうかもしれない」という挑発的な言葉とともに、そのスキルを存分に見せつけると、最後はZORNを迎えた「タンポポ」で理想を熱くラップして1日目を締めくくった。

2日目

東京・日本武道館が舞台の2日目は、最初にソロでライブを繰り広げたKREVAがMCU、LITTLEとともにKICK THE CAN CREWとして改めて登場。2017年の再始動時に発表した楽曲「千%」でパフォーマンスを開始した3人は、エネルギッシュなかけ合いで会場の熱気をグイグイ高めていく。この日から20年と4日前の2002年2月14日にメジャー1stアルバム「VITALIZER」をリリースしたことを振り返った3人は、オリコン初登場98位だったメジャー1stシングルにも触れると、「それを俺らはまだまだ高らかに歌えるぜ! なぜならそのときからずっと“スーパーオリジナル”だからな!」というKREVAの言葉から「スーパーオリジナル」を堂々とパフォーマンス。得意のコール&レスポンスを封じられた状況ではあるが、「地球ブルース~337~」「マルシェ」といった代表曲も当然披露され、ファンは声を出す代わりに身体を大きく動かして盛り上がった。

ライブ中盤、3人は観客に着席を促すと、自分たちもステージに腰かけ、インディーズ時代の楽曲「ユートピア」を披露。頭上にはミラーボールが輝き、現在の世界とも呼応するリリックがエモーショナルなムードを生み出していく。その後、LITTLEが長年続けてきた仕事をこの日に引退したという母親に感謝を述べる場面もありつつ、3月30日のニューアルバム「THE CAN」リリースに向けて「足並みをそろえていきたい」と語った3人は、冬バージョンの「イツナロウバ」として作ったという新曲「Boots」をライブ初披露。続けて「アンバランス」「住所」を畳みかけ、終演に相応しい盛り上がりを生み出した。会場の外に向けて行われていた生配信はここで終了したが、来場者へのプレゼントとして、3人はニューアルバムから表題曲「THE CAN」も初披露。スケール感あふれるバンドの演奏に乗せて白熱のマイクリレーを繰り広げ、観客を熱狂させた。

3日目

最終日は過去2日間と同様に「Finally」「クラフト」の2曲が披露されたところで、真っ白なセットアップの三浦大知が武道館のステージに登場。銀テープが放たれると同時にコラボ曲「全速力」がスタートし、KREVAの勢いあふれるラップと三浦の伸びやかな歌声のコンビネーションが観客の心を一気につかむ。KREVA退場後、バックダンサーを従えた三浦は“考える人“をモチーフにした最新曲「Le Penseur」を披露。スモークが漂う中、緊張感あふれる緻密なダンスパフォーマンスで会場の空気を一変させた。

観客の前に立つのは約2年ぶりで身体がフワフワしているという三浦は「皆さんのパワーを借りながら最後まで思い切り楽しんでいけならいいなと思っております」と意気込み、KREBandの演奏に乗せて「Spacewalk」を歌唱。続く「Your Love」でKREVAとコラボした三浦は、ソロのライブでは披露できないコラボ曲を何度も歌うことができているのはクレフェスがあるからこそだと語り、KREVAや観客へ感謝を伝えた。さらに「I'm here」で観客にポジティブなバイブスをぶつけ、火柱が上がる中、「Blizzard」で声を振り絞った三浦は、最後にKREVAの「居場所」をカバー。バンドの演奏に合わせて歌声に込める力を強めていくと「これが俺の居場所!」と高らかに声を上げた。

その言葉を引き継ぐ形で「今日はここが皆さんの居場所!」と呼びかけながら現れたKREVAは、最新アルバム「LOOP END / LOOP START」から「In the House」「変えられるのは未来だけ」を続けてパフォーマンス。コロナ禍に対する自身の前向きなスタンスをラップで示していく。ドラムロールに合わせてサングラスを外したKREVAは「今日はここにいる皆さんと誰も経験したことのない素晴らしい1日を作りたいと思います! ここではいつだって音楽が、そして俺が“基準“!」という宣言から攻撃的なセルフボースト曲「基準」に突入。怒涛の高速ラップが決まると爆炎が上がり、続く「Paradigm」では「戦場で開催 自分博」という言葉を合図に緑の紙吹雪が宙を舞った。

3日間の公演でKREVAはライブ中に突然電話がかかってきたという設定の小芝居から「よ ゆ う」を毎回披露。電話の相手は1日目がMCU、2日目が三浦で、3日目は中止になって計画書を“くしゃくしゃ”にしたイベントのオーガナイザーからの出演依頼にKREVAが余裕“しゃくしゃく”で応えるという内容だった。そんな遊び心も見せつつ、メッセージ性あふれる「人生」「って feat. SONOMI」を届けたKREVAは、観客を一旦着席させると、フェスの常連である三浦についてコメント。今回のセットリストも含め、常に全体を考えてベストを出してくれると称賛し、「三浦大知なくして『908 FESTIVAL』なしと言ってもいいでしょう!」と語った。

また今回のクレフェスでKREVAは、「All Right」から「C'mon, Let's go」、「C'mon, Let's go」から「今夜はブギー・バック」のカバーにつなげることで、1歩ずつ進んでいく未来を表現し、3日目は「今日はどのFEVER? all right」というフレーズがある三浦の楽曲「FEVER」のカバーを「All Right」の前に盛り込んだ。そして「アグレッシ部」「音色」の代表曲2曲に続けて、ファンへの思いを込めた新曲「LOOP END / LOOP START」を披露したKREVAは、再び三浦を迎え入れると、ラストナンバーとして「Fall in Love Again」をパフォーマンス。この曲は2年前に配信ライブとして行われた「908 FESTIVAL ONLINE 2020」で初披露された楽曲であり、“コロナ禍を乗り越えて、また一緒に集まろう”という思いがラブソングとして表現されている。未来へのポジティブなムードが場内にあふれる中、観客に改めて感謝したKREVAは三浦と抱き合い、10回目のクレフェスに幕を下ろした。

なおPIA LIVE STREAM、U-NEXTでは本公演の模様が、2月25日から2月27日まで有料配信される。見逃した人はこちらをチェックしよう。

908 FESTIVAL 2021+1 セットリスト

2月17日 東京国際フォーラム ホールA

01. Finally / KREVA
02. クラフト feat. ZORN / KREVA
03. Rep / ZORN
04. Keep It Real / ZORN
05. Shinkoiwa / ZORN
06. Have A Good Time / ZORN
07. Walk This Way / ZORN
08. Don't Look Back / ZORN
09. Life Story / ZORN
10. 家庭の事情 / ZORN
11. Stay Gold / ZORN
12. All My Homies / ZORN
13. Lost / ZORN
14. My Life / ZORN
15. Rewind / ZORN
16. One Mic feat. KREVA / ZORN
17. In the House / KREVA
18. 変えられるのは未来だけ / KREVA
19. 基準 ~2019 Ver.~ / KREVA
20. Paradigm / KREVA
21. よ ゆ う / KREVA
22. 人生 / KREVA
23. って feat. SONOMI / KREVA
24. All Right~C'mon, Let's go~今夜はブギー・バック~All Right / KREVA
25. アグレッシ部 ~2019 Ver.~ / KREVA
26. 音色 ~2019 Ver.~ / KREVA
27. LOOP END / LOOP START / KREVA
28. タンポポ feat. ZORN / KREVA

2月18日 日本武道館

01. Finally / KREVA
02. クラフト / KREVA
03. In the House / KREVA
04. 変えられるのは未来だけ / KREVA
05. 基準 ~2019 Ver.~ / KREVA
06. Paradigm / KREVA
07. よ ゆ う / KREVA
08. 人生 / KREVA
09. って feat. SONOMI / KREVA
10. All Right~C'mon, Let's go~今夜はブギー・バック~All Right / KREVA
11. アグレッシ部 ~2019 Ver.~ / KREVA
12. 音色 ~2019 Ver.~ / KREVA
13. LOOP END / LOOP START / KREVA
14. 千% / KICK THE CAN CREW
15. スーパーオリジナル / KICK THE CAN CREW
16. sayonara sayonara / KICK THE CAN CREW
17. 地球ブルース~337~ / KICK THE CAN CREW
18. マルシェ / KICK THE CAN CREW
19. ユートピア / KICK THE CAN CREW
21. Boots / KICK THE CAN CREW
22. アンバランス / KICK THE CAN CREW
23. 住所 / KICK THE CAN CREW
24. THE CAN / KICK THE CAN CREW

2月19日 日本武道館

01. Finally / KREVA
02. クラフト / KREVA
03. 全速力 feat. 三浦大知 / KREVA
04. Le Penseur / 三浦大知
05. Yours / 三浦大知
06. Spacewalk / 三浦大知
07. Your Love feat. 三浦大知 / KREVA
08. I'm Here / 三浦大知
09. Blizzard / 三浦大知
10. 居場所 / 三浦大知
11. In the House / KREVA
12. 変えられるのは未来だけ / KREVA
13. 基準 ~2019 Ver.~ / KREVA
14. Paradigm / KREVA
15. よ ゆ う / KREVA
16. 人生 / KREVA
17. って feat. SONOMI / KREVA
18. FEVER / KREVA
19. All Right~C'mon, Let's go~今夜はブギー・バック~All Right / KREVA
29. アグレッシ部 ~2019 Ver.~ / KREVA
21. 音色 ~2019 Ver.~ / KREVA
22. LOOP END / LOOP START / KREVA
23. Fall in Love Again feat. 三浦大知 / KREVA

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