本日5月21日に東京・丸の内TOEIで行われた映画「ハケンアニメ!」の公開記念舞台挨拶が行われ、主題歌を担当しているジェニーハイの川谷絵音(G, Produce / indigo la End、ゲスの極み乙女。、ichikoro、美的計画)、中嶋イッキュウ(Vo / tricot)、小籔千豊(Dr)、新垣隆(Key)が登壇した。
「ハケンアニメ!」はアニメ業界を舞台にもっとも成功した作品の称号・覇権を争って奮闘する人々を描く作品。一世一代の大チャンスをつかんだ新人監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなるワガママ天才監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回すつかみどころのない曲者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸けるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子、人気アイドル声優・群野葵を高野麻里佳がそれぞれ演じる。映画の監督は吉野耕平が務め、劇中アニメをProduction I.Gをはじめ、日本を代表するトップクリエイター陣が手がけている。ジェニーハイは本作に主題歌として新曲「エクレール」を書き下ろした。
舞台挨拶ではまずキャストの吉岡、中村、柄本、尾野、高野と監督の吉野が登壇。6人の挨拶やトークを経て、MCに呼び込まれて川谷、中嶋、小籔、新垣、そしてくっきー!(B / 野性爆弾)の全身パネルが登場した。「ハケンアニメ!」の劇中アニメのキャラクターがプリントされた衣装を着たジェニーハイ。小藪はこの衣装について「中村派と吉岡派に分かれております」と、中嶋、新垣、くっきー!が中村演じる王子が手がけるアニメ「運命戦線リデルライト」、川谷と小籔が吉岡演じる斎藤が手がけるアニメ「サウンドバック 奏の石」の衣装を着用していることについて触れた。ジェニーハイを見やった中村が「ギリ僕のほうが多いですよね」とうれしそうな表情を浮かべる。それを聞いた吉岡は「なんでー!?」と嘆いたが、司会者による「(『エクレール』の)ミュージックビデオでは高野さんが『サウンドバック 奏の石』の衣装を着てますよね」というフォローで胸をなで下ろした。
和気あいあいとしたトークが続く中、話題は「エクレール」にまつわるエピソードへ。川谷はこの曲について「映画を観た人がエンドロールでこの曲を聴いて、もう一度感動できるようにしようと思いました。何回も歌詞を書き直して、これまでで一番長い期間曲を作っていた気がしています。なのですごく思い入れが強くて、まだ映画館では観てないけど、自分のタブレットで観たときに本当に泣きそうになりました」と語る。頷きながら川谷の話を聞いていた吉岡は、「本っ当にいい曲だなって。楽しいメロディで楽しく劇場を出ていけると思います。最高の主題歌だなと。何度も聴いてます。エンドロールは長いかなと思うんですけど、それだけ大勢で作ってきたという実感が湧きますね」とはにかんだ。
「エクレール」にゲストボーカルとして参加している高野。彼女はレコーディングを振り返って、「川谷さんにディレクションしていただいて。声優のレコーディングとは全然違うというか、言葉を音として捉える細かなディクレションをしていただいたおかげで、私のパートもより魅力的になったかなと思います」と元気いっぱいにコメントした。「あなたが貫き続けている好きなことは?」というテーマのトークコーナーでは、吉岡がグミ、中村はサッカー選手のテオ・エルナンデスについて語る。そして中嶋は「犬のさんぽ」と書かれたフリップを掲げ、「毎朝毎夜、1時間ずつ散歩に行ってます。雨の日も風の日も。かわいいです」と顔をほころばせた。
「バンド」と回答したのは川谷。彼は「(バンドを)5つやってるんですよ。今後は10くらいまで増やしてがんばりたいなと思ってます」と展望を語った。小藪は新垣の「くっきー!との将棋対決」という回答に対して「僕らも一緒にやってるんですよ。なのにくっきー!だけって書いてる意味がわからん」とツッコんだあと、自身は好きなことについてゲーム「フォートナイト」を挙げ、「このあとも大会に出るんですよ。好きすぎて、帰ったらパソコンに顔うずめてます」とそのハマりっぷりを熱弁した。最後に吉岡が「和気あいあいとした舞台挨拶になったかなと思います。皆さんのひと言の感想が私たちにパワーを与えてくれるのでどこかで話してくださったらうれしいです」と観客にアピールして舞台挨拶を締めくくった。