amazarashiとマンガ「チ。―地球の運動について―」による往復書簡プロジェクト「共通言語」の第2弾となる楽曲「カシオピア係留所」が6月30日に配信リリースされる。
amazarashiは今年3月に同プロジェクトの第1弾にあたる楽曲「1.0」を発表。活版印刷を全面的にフィーチャーしたミュージックビデオも話題を呼んだ。秋田ひろむは「チ。」を読んだ際、同作とamazarashiで共通しているものは“痛み”と仮定。「作品の持つ力をamazarashiが信念で作り、次に手渡す」という思いを込めて「カシオピア係留所」を制作した。ジャケットアートワークには「チ。」の作者、魚豊が「カシオピア係留所」からイメージして描き下ろしたイラストが使用されている。また「カシオピア係留所」の配信日にはMVが公開されるほか、「チ。」の最終巻も発売される。
秋田ひろむ(amazarashi)コメント
カシオピア係留所のMV用に歌詞にこめた意味というか、「チ。」をどう解釈したか チ。の壮大な物語に主題歌的なストーリーに沿った歌を作るのは無理だと思った。
完全に負けたと思った。 「信念に従い行動し、それを受け渡す」という主題だと解釈したが、それは書き手自身の信念にも感じられた。
創作の覚悟や執念。最終巻は発売前の原稿を見せてもらったが、セリフの推敲の跡などをみてもそれらを感じた。 そしてそれらは僕自身の創作の苦労と似ていると気付いた。なのでそういうことを歌にしようと思った。
チ。の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは「痛み」と仮定した。
そこだけは分かりあえるのでは?と思った。
amazarashiは海外のファンもいるが、言葉は通じなくても「痛み」を通じて理解しあってる、と感じることがよくある。 チ。は歴史の物語だが、「痛み」は時代も超えるのだろうと思う。
「この世にあるほとんどのものが 成し遂げた奴らの血の跡としたら」という歌詞は魚豊さんがインタビューでそういうことを言っていたので、思いついた。
魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作りました。