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10-FEET、結成25周年ツアーで確信「やっぱライブハウスは最高やな」

1年以上前2022年06月30日 13:04

10-FEETが6月23日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて結成25周年ツアー「10-FEET 25th ANNIVERSARY ONE-MAN TOUR 2022」の東京公演を開催した。

10-FEETのライブでお馴染みの「そして伝説へ」のSEが流れ始めると、オーディエンスはタオルを広げて3人の登場を待ち望む。約3分のSEが佳境に入り、姿を現した10-FEETはフロアのオーディエンスを見て笑みを浮かべ、「super stomper」で勢いよくライブをスタートさせた。冒頭から気合いの入った演奏を繰り広げる10-FEETは「VIBES BY VIBES」「MONKEY」「SHOES」と軽快なアッパーチューンを連発。TAKUMA(Vo, G)が「飛ぶなよ? 絶対飛ぶなよ?」とフリを入れれば、オーディエンスはそれに応えるようにその場で飛び上がって彼らのライブを楽しんでいた。「火とリズム」ではTAKUMAが「元気にしてた?」「会いたかったぜ」とフロアに向けて声をかけてファンとの再会を喜び、「RIVER」の演奏中にはオーディエンスにスマホのライトを点けるように指示。TAKUMAの合図で光のウェーブを作り、会場内には幻想的な光景が広がった。

演奏の合間にギターを弾きながら「戦争、病気、争い、コロナ、価値観の違い……」と語り始めたTAKUMAは、言葉の重みや他者への優しさの大事さを説き始める。「言葉や行動で自分の人生って変えられる。他人に対してもそうやと思う」と語った彼は「hammer ska」の演奏へとつなぐ。KOUICHI(Dr, Cho)の力強いドラミングとNAOKI(B, Vo)のアグレッシブなベースプレイに背中を押されるように、TAKUMAは張り上げるような歌声で観る者にエールを送った。

ライブ中盤、MCに入ると彼らはじゃんけんでMCの担当を決めることに。MCを担当することになったNAOKIにスポットライトが当たると、アイドルの卒業ライブかのような神妙な空気感になり、思わずNAOKIは10-FEETを去る旨のMCを展開してしまう。残されたTAKUMAとKOUICHIは同年代のベーシストを探し始めるがなかなか思い浮かばず、最終的に彼らは「結局、この3人でやります」と宣言した。MCのバトンを受け取ったTAKUMAは唐突に自身の生い立ちを振り返り、「Fin」を歌い始める。マイクから離れた彼は肉声で会場内に歌声を響かせ、オーディエンスは体を揺らしてTAKUMAの剥き出しのパフォーマンスに見入っていた。

本ツアーはバンド結成25周年を記念して開催されたもので、「2%」「ライオン」といった懐かしのナンバーから、最新曲「aRIVAL」まで、彼らは25年の歩みを振り返るようなオールタイムなセットリストを展開する。ライブ終盤、TAKUMAはコロナ禍でリリースされた「シエラのように」をアドリブでファンへのメッセージを交えながら熱唱。ライブがクライマックスに向けて熱を帯びていく中、「ここからアンコール、あと3曲!」と宣言した彼らは一切休むことなく「蜃気楼」の演奏をスタートさせる。ステージからはける時間すらも惜しむように演奏を続ける彼らにファンが盛大な拍手を贈ると、TAKUMAは「やっぱライブハウスは最高やな。でっかい音鳴らして、キャンプファイヤーみたいに音を囲んで」とファンの前で音を鳴らせる喜びを語った。さらにTAKUMAは「言っちゃおうかな」とこぼし、本ツアーの最終公演を11月12日に京都・京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージで開催することを告知。まだ発表前であるこの情報をいち早くファンに伝えた彼らは「あと2曲よろしく」と呼びかけて「その向こうへ」「ヒトリセカイ」の2曲を熱演。NAOKIが人差し指を高く掲げれば、オーディエンスも腕を大きく振り上げ、会場内は心地よい一体感に包まれた。合計24曲を演奏した彼らは、ピックやタオルなど渡せるものすべてをフロアのファンに渡し、ステージをあとにした。

10-FEET「10-FEET 25th ANNIVERSARY ONE-MAN TOUR 2022」2022年6月23日 Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト

01. super stomper
02. VIBES BY VIBES
03. MONKEY
04. SHOES
05. 火とリズム
06. under the umber shine
07. RIVER
08. AND HUG
09. hammer ska
10. アオ
11. JUST A FALSE! JUST A HOLE!
12. ハローフィクサー
13. Fin
14. 太陽4号
15. ライオン
16. HEY!
17. 2%
18. aRIVAL
19. アンテナラスト
20. シエラのように
21. FUTURE
22. 蜃気楼
23. その向こうへ
24. ヒトリセカイ

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