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「アンスク2022」大分の遊園地でBuzz72+、どぶろっく、エバヤン、ギャンパレ、豆柴ら白熱ライブ

1年以上前2022年08月25日 10:04

8月20、21日に大分・城島高原パークで野外ライブイベント「UNDER THE SCREAM!! 2022」が開催された。この記事では本祭にあたる21日公演の模様をレポートする。

「UNDER THE SCREAM!! 2022」は日本初の木製コースター・ジュピターに囲まれたステージ・ウッドパワースタジアムをメイン会場として行われた、音楽プロデューサー・松隈ケンタ主催によるライブイベント。遊園地を舞台にバンド、アイドル、お笑い芸人、シンガーと多彩なメンツによる熱いライブが繰り広げられた。本祭の日、サブステージでは11:00から豆柴の大群がミニライブを実施。「君と妄想」などでファンや一般の来場客を楽しませた。11:30になり、メインステージではMCを務めるラジオDJの栗田善太郎が登場し、前夜祭で行われたオーディション「チャレンジオーディション GO! GO! GO!」で優勝したPOPPiNG EMOがオープニングアクトを飾ることをアナウンスした。

ポピエモは優勝トロフィを掲げて勇ましく登場し、井口イチロウ(SCRAMBLES)がサウンドプロデュースを手がける楽曲「覚醒サテライト」「喝采」をパワフルに披露した。もう1組のオープニングアクトとしてステージに上がったのは、松隈ケンタがサウンドプロデューサーを務める中学生5人組の若手ダンスボーカルグループ・バリカタキッズ。リリースしたばかりの楽曲「天神でビッグバン!」などでキレのあるダンスを披露した。正午過ぎに松隈は改めて開催宣言をしたのち、松隈を中心としたカルチャーユニット・BAD KNeeについて紹介。ステージではBAD KNeeのオリジナルキャラクター・バッドニーくんが姿を見せた。なおBAD KNeeは松隈が草野球をした際に右膝を痛めたことから名付けられたもので、バッドニーくんの右膝にも包帯が巻かれている。偶然にもMCの栗田は、左膝を痛めてサポーターをしていた。

メインステージでのライブ本編がスタートし、トップバッターを飾ったのはBAD KNee所属のスリーピースバンド・Hack the Ceremony。ドラマーはアユニ・DのソロプロジェクトPEDROをサポートする毛利匠太だ。3人はB'z「Ultra Soul」のカバーを披露して観客の心を掴み、永井葉子(Vo, G)がハンドマイクでステージ前方から身を乗り出して拍手を煽る。3人は爆音で「サイダー」などを届けた。サブステージではGANG PARADEがサマーチューン「LOVE COMMUNICATION」でタオルを振り回すなどして、観客と楽しい時間を共有。メインステージの2組目、BAD KNee所属のThe コットンクラブはアップテンポなロックチューンを連発。バッドニーくんをステージに迎え、新曲「バイバイ、僕の恋人」では観客を巻き込んで“バイ恋”ダンスを踊った。塚田リョーヤ(Vo, G)は熱い思いを叫び、松隈と出会えたこと、コロナ禍を乗り越えながら今日このステージに立てている喜びを噛み締めるように語り、大きな拍手を浴びた。

3組目の豆柴の大群はQueen「We Will Rock You」をオマージュしたようなどっしりとしたビートの「豆んJOY」のほか、「そばにいてよ Baby angel」「豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-」など疾走感のあるロックチューンを連発。家族連れの子供が踊りを真似するなど、豆柴らしいキャッチーなパフォーマンスが光る中、5人はラストの「りスタート」まで笑顔で駆け抜けた。4組目に登場したバンド・ぴゅーひょろろは、孤高のぴゅーひょろろ(Vo, G)による癖のある歌声と、骨太なバンドサウンドで観客の体を揺らしていく。「踊るポンポコリン」のカバーを用意してオーディエンスを盛り上げつつ、最後にはオリジナル曲「福岡タワー」を演奏した。

続いてステージに立ったのは、THE FOREVER YOUNG。彼らは福岡県久留米市出身のロックバンドで、前身バンドを含めると15年近いキャリアを持つ。クニタケヒロキ(Vo, B)が拳を掲げながら、「GO STRAIGHT」などを熱唱。曇りがちだった空には晴れ間が見え、ステージに太陽の光が差し込んだ。15:00にはスペシャルステージとして、松隈が出演するNHK福岡放送局のラジオ番組「六本松サテライト」のコーナーがスタート。番組MCを務める栗田、パラシュート部隊がボーカリストを担当し、大分出身の阿部真央が作詞を手がけた番組テーマソング「僕ら、もっと」を披露した。さらに松隈が特命教授を務める日本経済大学の学生たちによるパフォーマンスも行われた。

イベントの後半、城島高原パークでこれまでに複数回ライブを行っているGANG PARADEの出番になると、まずキラ・メイがたった1人でステージに立ち、「PARADISES RETURN」の冒頭のポエトリーを披露。残る12人が続々と定位置に着き、総勢13名からなる大所帯のパフォーマンスが始まった。ギャンパレはジェットコースターに乗る客に手を振ったり、トークでも盛り上げたりしつつ、「BREAKING ROAD」「赤ちゃん」などをパワフルに届け、すっかり汗だくに。ラストには代表曲「Plastic 2 Mercy」が投下され、真夏の野外ならではの開放感も相まって、エネルギッシュなパフォーマンスが繰り広げられた。

どぶろっくは定番曲「大きなイチモツ」でオーディエンスの笑いを誘いつつも、抜群の歌唱力でも存在感を示す。江口直人と森慎太郎は若い頃、松隈とバイト先が一緒だったという縁があり、このイベントへの出演が決まったという。2人は、バイト時代の松隈が「GLAYがヒットする理由」などを研究していたことなどを明かし、思い出話に花を咲かせる場面もあった。ライブ終盤に江口が浴衣に着替えてから、2人は観客と一緒に「イチモツ音頭」を踊り、コロナ禍中に作り上げた楽曲「ワクチン~輝く未来へ~」を披露した。

2日間にわたったイベントの大トリを飾るのは、松隈率いるロックバンド・Buzz72+。彼らは昨年8月に東京・Zepp Tokyoで実施したライブイベント以来の大規模なステージに立った。松隈は、野外イベントでヘッドライナーを務められたことを主催者ならではの“裏技”だとしつつも、「驚くほど売れなかった」という過去のエピソードを語る。そして3年前に仲違いしたメンバーと和解し、このステージに至るというバンド史を振り返った。Buzz72+は代表曲「屋上の空」や、中川翔子への提供曲「フライングヒューマノイド」のセルフカバーなどを披露。ラストにはギャンパレのメンバー13人をステージに迎えて、松隈が作曲を手がけた人気曲「FOUL」でセッション。「BODY & 13 SOUL」の歌詞はBuzz72+メンバーを加えた「BODY & 17 SOUL」に変えるという特別なコーラスでも盛り上がった。

終演後にはステージに出演者一同が集結。主催者の松隈は、今後イベントをさらに拡大させていきたいという意気込みを語り、「皆さんも仲間を増やして、家族を増やして、また遊びに来てください」と呼びかけた。こうして2日間にわたって行われた初開催のイベントは、夕日とともに幕を下ろした。

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