本日8月26日に東京都内で映画「アキラとあきら」の初日舞台挨拶が行われ、高橋海人(King & Prince)が竹内涼真、横浜流星、児嶋一哉(アンジャッシュ)、ユースケ・サンタマリア、江口洋介、三木孝浩監督とともに出席した。
全国338館にて本日公開された「アキラとあきら」はシリーズ累計約87万部を突破する池井戸潤の同名小説が原作。父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛(アキラ)と、大企業の御曹司ながら血縁のしがらみに抗う階堂彬(あきら)がメガバンクに同期として入行し、何千人もの人生が懸かった巨大な危機に立ち向かう。人を救うバンカーになりたいと願う瑛に竹内が、情に流されず冷静沈着に仕事をこなす彬に横浜が扮する。高橋が演じるのは優秀な兄の彬にコンプレックスを抱く龍馬。跡継ぎを拒否した彬に代わって老舗海運会社の社長となるが、親戚たちの企みに巻き込まれ苦悩する。主題歌はback numberの新曲「ベルベットの詩」だ。
キャストと監督が挨拶していく中、高橋は「今日は初日ということでソワソワして普段より早めに起きちゃいまして。ここに来るまで主題歌を聴いて、だいぶ“アキラベーション”を上げてきました」と気合い十分。司会者から苦労したシーンを聞かれると、「ユースケさんと児嶋さんとのシーンなんですよね。階堂家のシーンはシリアスな場面が多かったので、2人のトークセッションに助けていただいたなという思いはあるんですけど、本番でなかなか役に切り替えることができなかったんです」と答えた。それを聞いた児嶋から「『ONE PIECE』の話で盛り上がったよね。あれは嫌だったの?」と問いかけられると、高橋は「嫌じゃないんですけど、どうやって役に入ればいいのかって。兄に対してキレるシーンの前に児嶋さんが『なあ海人、今日のサッカーどっちが勝つと思う?』って(笑)。お二人に教えていただいたのは“切り替える力”でした」と話をまとめようとする。そんな高橋に対して児嶋は「ただの苦情だろ!」とツッコミを入れた。
おすすめのシーンの話題になると、竹内は「海人のシーンがよかったんだよな。『どうせ兄貴なんだろ』と部屋を出ていくシーンで、兄弟ってどうしても区別されるじゃないですか。そのもどかしい気持ちが表れていて、ぐっと苦しくなりました」と絶賛。褒められ慣れていないという高橋は「うれしいです……はい」としどろもどろになった。
企業への融資を巡り、情熱を持って仕事に奔走する銀行員の姿を描く本作。物語にちなんで登壇者たちは「融資をしたいほど、情熱を注いでいること」をそれぞれのファーストネームが書かれたフリップで回答する。横浜は「これがないと自分じゃないので、もっと情熱を注ぎたいと思っています」と言いながら「流星と芝居」、竹内は池井戸潤作品への特別な思いを明かしながら「涼真と潤」と発表し、映画に絡めた真剣なトークを繰り広げた。この流れで高橋は「僕はですね……」と恥じらいながら「海人とベタ」と答え、「最近飼い始めて、生活が整って整ってしょうがない。誰かに何かしてあげたいという父性本能が芽生えました」と熱く語った。一方、江口は「洋介と海」、ユースケは「ユースケとおふろ」とそれぞれアピールし、三木監督は「孝浩とマメ」と飼い犬への愛をあらわに。児嶋のフリップには手違いがあったのか“大嶋”と書かれていたようで、彼は「大嶋と児嶋」というフリップを渋々見せながら、「たしかに『児嶋だよ!』と訂正することに情熱を注いではいます」とコメントした。
最後に登壇者を代表して横浜が「アキラとあきらの生き方を見て、何かに情熱を注いでる方にエールを送れたらいいなと思います」と熱弁し、竹内は「1人の人間としてどうやって生きていけば幸せなのか、そういうことを考えられる作品になったなと感じます。この映画がこれから成長していけばいいなと思います」と本作に願いを込めた。
※高橋海人の「高」ははしご高が正式表記。
(c)2022「アキラとあきら」製作委員会