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WANIMA主催フェス大団円!サウシー、Def Tech、クリーピー、AK-69、ワンオク、UVERが熱演

約2年前2022年09月04日 14:07

WANIMA主催のフェス「1CHANCE FESTIVAL 2022」が9月3、4日に熊本・熊本県農業公園カントリーパークで行われた。この記事では4日公演の模様をレポートする。

この日トップバッターを務めたSaucy Dogは、リハーサルで「BLUE」「煙」「ナイトクロージング」を演奏するサービス精神を見せてライブ前から観客を楽しませる。そして迎えた本番、3人は1曲目にスマッシュヒット中の「シンデレラボーイ」を用意。高い歌唱力と息の合ったバンドアンサンブルで早い時間から集まったオーディエンスを沸かせた。午前中の涼やかな空気感にぴったりの「メトロノウム」を経て、MCではせとゆいか(Dr, Cho)がWANIMAのライブを初めて観た際のエピソードを語り、石原慎也(Vo, G)は大阪・タワーレコード難波店の試聴コーナーでWANIMAの音楽と出会い“ひと聴き惚れ”したことを明かす。彼は「(WANIMAは)地元への愛がすごいと思うんですよね。俺もすごく地元が好きなんで、そんなWANIMAがカッコいいなと思って憧れています」とリスペクトした。次に披露されたのは、石原が高校生のときに地元・島根で書いた曲「いつか」。ファンから根強い人気を得ているこの曲を、石原は地元愛を表現するように力強く歌い上げた。

続くDef Techのステージでは、まずサポートメンバーのREO MATSUMOTOがハンドパンをゆったりと鳴らし、独特の世界観へと誘う。観客の期待感が高まったところでDef Techが登場し、「Surf Me To The Ocean」で潮風を感じさせるような心地よいツインボーカルを響かせた。ウクレレを手にした2人が次に奏でたのは「High On Life」。シンセサウンドとウクレレの柔らかな音色が融合したサウンドでオーディエンスの体を揺らす。波の音がせせらいだあとにはDef Techが掲げる“Jawaiianスタイル”を感じさせる「Catch The Wave」を披露。観客がチルアウトしたところで、2人が顔を見合わせてアカペラで「My Way」を歌い始める。オーディエンスは待ち構えていたかのように一斉にハンズアップし、Shenはその光景に触発されたようにステージを降りて客席エリア付近まで足を運んで盛り上がりに拍車をかけた。2人は最後にゆったりとしたリズムの「おんがく♬MUSIC」を丁寧に歌い届け、深々とお辞儀をしてステージをあとにした。

3番手はCreepy Nuts。1曲目の「合法的トビ方ノススメ」でR-指定が「『ワンチャンフェス』! 声出す以外の体でレスポンスする行為はすベて合法となっております」と煽り、客席エリアは一気に熱を帯びる。大いに盛り上がる様相を目にしたR-指定は、「めちゃくちゃええ感じやんけ熊本!」と満足気にOKサインを掲げた。DJ松永が華麗な手捌きでスクラッチする「よふかしのうた」を経て、2人は9月7日にリリースされるニューアルバム「アンサンブル・プレイ」より新曲「堕天」を披露。グルーヴィなこの曲に合わせて、オーディエンスは頭上でタオルを振り回してカラフルな光景を作り上げた。R-指定が「昨日今日とライブ筋力パンパンのバンドやヒップホップやブラックミュージックをルーツに持ったアーティストが出ています。そんな中で俺たちがここに来た理由は、ラップとDJってヤバいなと思ってもらうため」と息巻き、「生業」をパフォーマンス。R-指定とDJ松永はそれぞれラッパー、DJとしての矜持とライブ筋力を提示してみせた。

AK-69はバンドメンバー、DJとともにクラブミュージックやヒップホップの魅力をステージから発信した。「Oh Lord」で観客を圧倒したのち、AK-69は「WANIMAの皆さん呼んでくれてありがとうございます。ワンオク(ONE OK ROCK)の前というプレッシャーもありますが……昔から人に無理って言われたことを成し遂げるのが大好きだった。WANIMAが地元熊本にこんなに人を集めたのもすごくない? そうやって成し遂げた人がなんて言われたか知ってる?」という言葉に続けて、「IRON HORSE -No Mark-」の「地方馬がダービーを制す」というリリックにつなげた。彼は「ロックとヒップホップの垣根壊そうよ」と呼びかけ、「A Hundred Bottles」ではハンドクラップやジャンプを巻き起こし、「Come Inside」ではハンズアップを促した。その後AK-69が自身の父親について書いた「Stronger」、“何回でもやり直せる“というメッセージが込められた「START IT AGAIN」などを披露してライブを終えた。

強い風が吹き付ける中、姿を見せたのはONE OK ROCK。冒頭でTaka(Vo)が「今日はWANIMAのためにやらせていただきます!」と叫び、スケール感のある「We are」を捧げる。その後ストレートなロックサウンドの「Wonder」「Save Yourself」と9月9日発売のニューアルバム「Luxury Disease」の収録曲を熱演。バンドの最新のモードを打ち出したところで、Takaは「夢が正夢になることってあるじゃないですか。俺は昨日それが起こっちゃって」と昨日3日公演にて、弟であるHiro(Vo)が所属するMY FIRST STORYとライブで初共演したことを回顧する。さらに「KENTA(WANIMA)が背中を押してくれたからできたことでさ。2日目だって奇跡起こしたいなと思うでしょ?」と含みを持たせた。するとステージにHiroが登場し、観客を熱狂させる。MY FIRST STORYの楽曲でコラボレーションした昨日と変わり、今度は「完全感覚Dreamer」を兄弟で歌唱。2人は至近距離で対峙しながらソウルフルに歌い上げた。

トリ前を務めたUVERworldは「IMPACT」で冒頭からギア全開のパフォーマンスを展開。フジテレビ系ドラマ「アバランチ」第1部の主題歌の「AVALANCHE」ではTAKUYA∞(Vo)がエフェクトのかかった歌声を響かせた。9月1日に両A面コラボレーションシングル「来鳥江 / SOUL」をリリースするUVERworld。バンドは本作より、山田孝之と愛笑むfrom徳川eq.を迎えて「来鳥江」、青山テルマと愛笑むを迎えて「SOUL」を披露し、豪華なコラボでオーディエンスを沸かせた。続く「Touch off」ではUVERworldが渾身のパフォーマンスを繰り広げる。そしてTAKUYA∞による「今俺たちが一番大切にしている曲。心を込めてすべての皆さんに届くように歌います」という前置きから「アバランチ」の第2部の主題歌「EN」をプレイ。TAKUYA∞はオーディエンスに語りかけるように真摯に言葉を歌い紡ぎ、最後に最新シングル「ピグマリオン」を披露して出番を締めくくった。

日が傾き過ごしやすい気候になった頃、主催者で大トリのWANIMAが登場。KENTA(Vo, B)が「今まで支えてくれた人たち、大好きなアーティストたちを熊本に呼んで、この日にたどり着きました。ありがとう!」と叫んでから、3人は気迫に満ちた表情を浮かべて「いいから」でライブをスタートさせる。WANIMAのエネルギッシュなパフォーマンスに呼応するように、ファンも冒頭からハンズアップやクラップでステージへ思いをぶつける。KENTAの「予報は雨やったのに晴れたぞ! あとは心のモヤモヤだけ! 晴れてくれ!」という言葉に続けて演奏されたのは「雨あがり」。KENTAはステージから遥か遠くの後方客席エリアまで思いを飛ばすように、突き抜けるような声量で歌い上げ「熊本ありがとう!」と叫んだ。「BIG UP」では2月に大阪・オリックス劇場で行われたライブイベント「ライブナタリー “Creepy Nuts × WANIMA”」以来の、R-指定とのコラボが再び行われた。R-指定はWANIMA、「1CHANCE FESTIVAL」、本フェスの出演者や観客へのリスペクトを込めたラインを披露してオーディエンスを沸かせた。

前日公演のアンコールではKENTAが祖母に向けて「Mom」を歌ったが、この日は漁師の祖父に向けて「1106」を歌唱。感動的なムードが広がる中、ラストナンバーの「ここから」では会場上空に花火が打ち上がる。出演アーティストが集った記念撮影中にはKENTAが「ご褒美のようなフェスにできました」と充足感に満ちた表情を浮かべ、「1CHANCE FESTIVAL 2022」は大団円を迎えた。

「1CHANCE FESTIVAL 2022」2022年9月4日 熊本県農業公園カントリーパーク セットリスト

Saucy Dog

01. シンデレラボーイ
02. メトロノウム
03. 雀ノ欠伸
04. ゴーストバスター
05. 優しさに溢れた世界で
06. いつか
07. Be yourself

Def Tech

01. Surf Me To The Ocean
02. High On Life
03. Catch The Wave
04. 2 Good 2 Be True
05. My Way
06. おんがく♬MUSIC

Creepy Nuts

01. 合法的トビ方ノススメ
02. よふかしのうた
03. 堕天
04. 2way nice guy
05. かつて天才だった俺たちへ
06. のびしろ
07. 生業

AK-69

01. Oh Lord
02. IRON HORSE -No Mark-
03. Only God Can Judge Me
04. It's On
05. Ding Ding Dong ~心の鐘~
06. Bussin'
07. A Hundred Bottles
08. Come Inside / Kalassy Nikoff
09. Stronger
10. And I Love You So
11. START IT AGAIN
12. Flying B

ONE OK ROCK

01. We are
02. The Beginning
03. Wonder
04. Save Yourself
05. Stand Out Fit In
06. 完全感覚Dreamer

UVERworld

01. IMPACT
02. AVALANCHE
03. 来鳥江
04. SOUL
05. Touch off
06. EN
07. ピグマリオン

WANIMA

01. いいから
02. 雨あがり
03. Cheddar Flavor
04. HOPE
05. 眩光
06. エル
07. BIG UP
08. 昨日の歌
09. Hey Lady
<アンコール>
10. 1106
11. ともに
12. ここから

※記事初出時、曲名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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