un:cの東名阪ツアー「un:c LIVE TOUR 2022 -ぜんぶぼくがやりました-」の振替公演が10月23日に東京・新宿ReNYにて開催された。昼夜2公演行われたうち、本稿では夜公演の模様をレポートする。
バンドメンバーに続いてステージに姿を現したun:cはun:cは「行くぜ」と気合を入れ「KING」でライブの口火を切る。歌詞の「レフトサイド ライトサイド」という一節に合わせて、フロアを見渡したun:cは「東京公演にようこそ!」とオーディエンスを歓迎。フロアには彼のイメージカラーであるオレンジ色のペンライトが無数に灯り、un:cが「行くよ!」と煽ると一斉にペンライトが振り上げられた。
今年の8月に開催予定だったツアーファイナルが新型コロナウイルスの影響により延期になったことに触れたun:cは「やっとあの日を取り返す日がやってきた」と気合十分。un:cはこの日のライブを「集大成のようなセットリスト」と表現しており、普段のボーカルとは一線を画すチャーミングな声色でファンを魅了したアイドルソング「推し変なんて許さない!」や、蝶々P作詞作曲のシリアスな“聴かせる”ナンバー「産声」といった多種多様な楽曲で観る者の感情を揺さぶっていく。ボカロのカバーのみならず11月リリース予定のオリジナル曲「決闘前夜」をライブで初披露。さらにun:cは、8月リリースの自作曲「ぼくらtraveler」をアコースティックバージョンで歌い、自身で楽曲を作るシンガーソングライターとしての一面も見せつけた。
ライブ中盤には「XYZ TOUR」などで何度も共演してきたしゅーずがゲストとして登場。un:cとしゅーずは「クイーンオブハート(SISTER Edition)」で声を合わせる。曲中、2人が見つめ合いながらが体を寄せ合うシーンでは、un:cは思わず照れ笑い。さらに2人は「あの曲しかないでしょう!」と頷き合い、「XYZ vs XYZ」企画で生まれたun:cとしゅーずのデュエットソング「ストロウ」を歌唱。しゅーずのワンマンに続き2回目の披露ということもあり、2人は息ぴったりのコラボを繰り広げてファンを沸かせた。しゅーずをステージから送り出してからun:cが歌い始めたのは「ファンサ」。ステージに立つアイドルがファンへの気持ちを歌うこの曲を歌うun:cは、曲中で言葉を詰まらせ「今日は特別な日です。ありがとう」とファンへの感謝を叫んだ。
ライブ終盤、「Unveiled」を皮切りにun:cはアッパーチューンを畳み掛け、フィナーレに向けてフロアのテンションを引き上げていく。得意曲「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ! 」でun:cがハイテンションなパフォーマンスを繰り広げると、フロアのオーディエンスは待ってましたと言わんばかりに一斉に手拍子を打ち鳴らして会場内の一体感は最高潮に。羽織っていたシャツを脱ぎ捨てタンクトップ姿になったun:cは本編の最後に「YONA YONA DANCE」を熱唱。フロアのオーディエンスが一斉に手を振る光景を見たun:cは「みんなと踊れて幸せでした」と熱く語り、深々と一礼をしてステージをあとにした。
アンコールはun:cの「聖闘士星矢ァー!」というシャウトから、テレビアニメ「聖闘士星矢」のテーマソング「ペガサス幻想」がスタート。彼は劇中の必殺技を再現するかのように拳を突き出しながら、持ち味であるハイトーンボイスを十二分に生かしてこの曲を熱唱した。記念撮影を終えてun:cがツアーを締めくくる曲として選んだのは「デリヘル呼んだら君が来た(XYZ ver.)」。「XYZ TOUR」では共演者とともに歌うこの曲をun:cは1人で歌い上げると、会場内は大盛り上がりに。「たくさんの話したいことはライブに込めました」と満足げな表情で語るun:cは「これからも、この先もがんばっていきます」と宣言し、全国ツアー「ぜんぶぼくがやりました」を締めくくった。
un:c「un:c LIVE TOUR 2022 -ぜんぶぼくがやりました-【振替公演】」2022年10月23日 新宿ReNY 夜公演 セットリスト
01. KING
02. ジャンキーナイトタウンオーケストラ
03. 推し変なんて許さない!
04. テレキャスタービーボーイ
05. 産声
06. 決闘前夜
07. 死ぬとき死ねばいい
08. ぼくらtraveler(Acoustic ver.)
09. クイーンオブハート(SISTER Edition)
10. ストロウ
11. ファンサ
12. Unveiled
13. ヴィータ
14. チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
15. YONA YONA DANCE
<アンコール>
16. ペガサス幻想
17. デリヘル呼んだら君が来た(XYZ ver.)