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やっぱライブ楽しいっす! ONE N' ONLYが笑顔と涙でツアー完走、強い“つながり”を胸に次のステップへ

ONE N' ONLY
1年以上前2022年10月30日 1:07

ONE N' ONLYが昨日10月29日に東京・中野サンプラザホールでツアー「ONE N' LIVE 2022 ~UNITE~」の最終公演を行った。

「ONE N' LIVE 2022 ~UNITE~」は、9月23日の北海道・Zepp Sapporo公演を皮切りに全国7会場で8公演が行われたツアー。「Special Edition」というサブタイトルが冠されたツアーファイナルは昼夜の公演で異なるセットリストが組まれたほか、ホール会場ならではの演出やセット、そしてメンバー1人ひとりがSWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)のために掲げた“6つの公約”が用意され、文字通りスペシャルな内容が届けられた。この記事では、夜の部の模様を中心にレポートする。

開演時刻を回り激しく噴出するスモークがライブの幕開けを示唆すると、広いステージを覆うスクリーンには6人のシルエットが浮かび上がる。HAYATOがうなり上げるような声で「LA DI DA」とタイトルコールして口火を切り、気合いのにじむ歌声を幕の向こう側で響かせるメンバー。姿は見えずとも伝わる気迫に客席の期待感が高まってゆく中でメンバーとSWAGを隔てる幕が落とされると会場のボルテージは急上昇し、ファンの熱気を受け取ったREIは「東京、調子はどうだ!? 手挙げて盛り上がっていこうか!」と叫び声を上げた。そしてKENSHINの「中野サンプラザ、これが本当にファイナルだ、いくぞ!」という呼びかけから「Sexy Beach Party Yes!!」に展開すると、彼らの「Hands Up!」という歌声に合わせてSWAGが手にするペンライトが一斉に高く掲げられる。まぶしい白1色の光に照らされた6人はダイナミックなEDMサウンドに身を委ね、自らとSWAGの体温を引き上げていった。

ONE N' ONLYの代名詞とも言える攻撃的でアッパーなEDMナンバーを連投したパワフルなオープニングパートでは、ホールの広いステージに組まれた8段構えの大きな階段セットの段差を巧みに使ったフォーメーション構成で楽曲の持つ迫力を視覚的にも高めてみせた6人。3曲目の「Category」でも、メンバーは上段と下段に分かれ立ち並んでユニゾンを聴かせたが、続く「Dark Knight」ではおもむろにステージを飛び出す“客席降り”のパフォーマンスでSWAGの驚きを誘う。力強く音に乗りながら客席通路とステージを駆け回り、ファンのすぐそばで歌声とダンスを届けるメンバーのハイテンションな振る舞いに場内はさらなる熱気に包まれ、KENSHINは「全員で暴れていこうぜ!」と呼びかけて客席を自分たちのパフォーマンスに巻き込んでいった。

ラテン調の情熱的なサウンドに乗った6人が艶やかな歌とダンスで魅了した「L.O.C.A」を終え、メンバーはここで自己紹介。「ツアー『UNITE』、これで本当に最後です。悔いのないように僕らに付いて来てください!」と叫んだNAOYAは「2023年に向けていい団結を見せていきましょう」と続けて、SWAGと約束。そして、6人の後ろにある大きな階段のセットが組まれた理由について「僕らONE N' ONLYは“唯一無二”、やるからにはてっぺんを目指したい。(9月リリースの)『Step Up』にもちなんで、『どんな壁も駆け登り、ぶち破っていくぞ』という思いを込めました」と明かした。

この日最初のMCを終えた6人が一度舞台上から姿を消し、しばしの空白を経て1人ステージに現れたのはHAYATO。スモークの向こう側からゆっくりとファンの前へ歩みを進めた彼は、ソロのラップパフォーマンスでSWAGを圧倒する。今回のツアーのために自ら書き上げたというリリックは、ワンエンの強気なアティチュードと彼の野心、そしてSWAGとの“結束”を刻み込んだもの。危険なムードを漂わせながら言葉を畳み掛け、「UNITE with SWAG」というフレーズでリリックを締めくくった彼の鬼気迫るようなパフォーマンスを、聴衆は息を飲むように見つめた。そんなリーダーの力強い“決意表明”から始まったのは、ワンエンの楽曲の幅広さを聴く者に提示するような、彩り豊かなメドレーパート。赤い光の中に浮かぶ6人が鋭い目つきでアンダーグラウンドなムードを全開にした「I'M SWAG」では、TETTAがエッジーなボーカルアレンジで楽曲のムードをぐっと深めてみせる。階段セットの上で6人が無邪気にふざけ合いながら歌声を届けた「Everything's Changing」で空気がさわやかに塗り替えられると、続く「POP! POP!」では「カメラ出していいよー!」とSWAGに呼びかけた6人。撮影OKタイムとなったこの曲で、「SWAGと今までで一番近い距離でパフォーマンスします!」という公約を掲げていたTETTAは1人客席へと飛び出し、SWAGのカメラに次々とピースを向けるお茶目な振る舞いでメンバーとファンを楽しませていた。

KENSHINとHAYATOの直情的なラップとボーカルチームの優しい歌声のコントラストが聴く者の心を揺さぶる「Only One For Me」でメドレーが締めくくられると、NAOYA、KENSHIN、HAYATOによるMCタイムへ。3人はそれぞれが掲げた公約を改めてファンに伝え、NAOYAは「EBiDANグループのポーズや振りを3つ以上入れます!」と約束。Twitterを通じてSWAGからリクエストを募っていたKENSHINは「1つ目の公約は“爆レス”。もう1つは、メンバーといちゃいちゃする!」と自身が決めた公約を発表し、逃げ回るNAOYAを追いかけて力強くハグしてみせる。そしてHAYATOは「歌唱します!」と、どこかで歌唱パートを担うことを発表し「ボーカルのパート奪ったらごめんね!」と舞台袖に控えるボーカルチームに語りかけていた。

3人がステージ袖へ姿を消すと、ミラーボールの光の粒が会場全体をまばゆく照らし出す。ここで1人姿を見せたTETTAはマイクを口元に静かに寄せ「STARLIGHT~未来ノトビラ~」のアカペラパフォーマンスを披露した。柔らかく繊細な歌い出しから次第に力強さを帯びてゆく鮮やかなボーカルワークでしっかりと思いを届けたTETTA。彼に客席から惜しみない拍手が送られる中でREIとEIKUも合流すると、3人はメンバーがSWAGを思いながら初めて全員で作詞したこの曲で、温かなユニゾンを響かせた。そして、続く「QUEEN」で再び6人が舞台上にそろうと、彼らはスタンドマイクとハットを使った初挑戦のダンスパフォーマンスで“新境地”を見せる。アウトロから流れるように展開したダンスセクションでは、フィンガースナップの音をアクセントに、抜群のチームワークに裏打ちされたスムースなフォーメーションダンスを披露した6人。彼らの動きに完全に連動した照明演出もドラマティックなムードを加速させ、勢いに乗ったメンバーは「What's Your Favorite?」でも色香を全開にしたダンスパフォーマンスでSWAGを魅了していた。

SWAGを釘付けにするような“魅せる”パフォーマンスが次々に展開されたこのパートの最後に用意されていたのは、優しいバラードナンバーの「We Just Don't Care」。ハスキーで優しい歌声を持つEIKU、深みのある声色で曲に彩りを与えるREI、クリアなハイトーンをまっすぐに響かせるTETTAと、ボーカルの3人が持ち味を存分にする中、ダンサーチームの3人は繊細な一挙手一投足で曲に彩りを与えた。ボーカルチームがステージに残ってのMCタイムでは、さっそくTETTAのアカペラパフォーマンスを振り返った3人。EIKUが「(ツアー中)ずっと袖で聴いていたから、聴けなくなるの寂しいなと思っちゃったね」と言うと、TETTAはアカペラは初挑戦だったことをSWAGに伝え「既存の歌い方をアレンジして、アカペラならではのよさを出せたらと思って」と明かす。また、「QUEEN」で見せたスタンドマイクとハットのパフォーマンスを提案したというREIは「一段と増した大人の色気が伝わったのはよかったですね」と満足げに語っていた。

「もっとみんな“少女心”出ますよね!?」と客席を煽り姿を消したボーカルチームに代わって、ステージに飛び出してきたのはダンサーチームの3人。彼らは“HOLIDAYチャレンジ”ダンスで元気いっぱいにSWAGを盛り上げ、「HOLIDAY」でライブはラストスパートへと突入してゆく。「Step Up」のスポーティな衣装に着替えたメンバーが舞台上を無邪気に飛び跳ねたこの曲では、公約達成を目指すNAOYAが“M!LKポーズ”をしたり、メンバーを巻き込んでSUPER★DRAGON「BAD BOY」を踊ったりと大暴れ。第1部では、KENSHINも自らの公約を果たすべくEIKUやREIにしがみついて満足げな表情を浮かべていた。また、KENSHINが“盛り上げ隊長”となった間奏パートでは、メンバーが階段を使って「だるまさんがころんだ」をして無邪気な表情を客席に向けたのち、SWAGがKENSHINの動きに合わせてペンライトで美しいウェーブを作り上げる場面も。ステージを降りると常に仲良くふざけ合っているメンバーの飾らない一面が思い切り発揮されたこのシーンで、6人とSWAGは笑顔を交わしながら“結束”を強めていった。ボーカルチームの明るい声色が朗らかな空気を運ぶ英詞曲「LUCKY」で笑顔の輪をさらに広げたのち、ラストに「Step Up」がドロップされると、NAOYAは「泣いても笑ってもこれで終わっちまうぞ。最後全部出し切れ、回せー!」とSWAGに向けて力の限りに叫ぶ。思い切り腕を振って会場を盛り上げる彼の煽りに応えたSWAGは手に持ったペンライトやタオルを大きく回して6人にアピール。大きな一体感の中で曲が締めくくられると、NAOYAは「最高だったよ、本当にどうもありがとう!」と思いを伝えていた。

SWAGの大きな手拍子に応じてステージに再登場したメンバーは、最新曲「Good Day」でアンコールをスタートさせた。続く「YOUNG BLOOD」では、重低音が響き渡る中で自らをも奮い立たせるような鬼気迫るパフォーマンスを見せた6人。そして、ラストナンバーとして「My Love」が届けられるとHAYATOは2番のサビをEIKUから“奪って”「歌唱します!」という公約を実現させ、彼のまっすぐ優しい歌唱を残る5人も全力で盛り上げる。NAOYAも超特急「My Buddy」のハートマークを作って公約を果たし笑顔。さらに彼らはこの曲でも客席へ降りてSWAGのもとへと駆けつけ、何度も「ありがとう!」と感謝を口にしていた。

「SWAG愛してるよー!」という叫びとともに6人全員で形作る大きなハートがSWAGに届けられたところでパフォーマンスは締めくくられ、1列に並んだメンバーは最後にツアーを終えての思いを1人ずつ語った。EIKUが「ツアーが終わっちゃうのは寂しいですけど、今回のライブを通してSWAGとワンエンがひとつになれたなと感じてます。みんなの言葉やコメントはすごく僕らの力になっているので、これからも力を貸してください」と実感を語ると、続くKENSHINは込み上げる感情を抑えきれず「自分1人じゃここまで来られていないし、5人がいるから、スタッフさんがいるから、ファンのみんながいるからここまで来られています。まだまだ未完成な自分ではあるんですけど、僕を応援してくれて、ONE N' ONLYを応援してくれてありがとうございます」と涙まじりにまっすぐ思いを伝える。隣に立つTETTAに背中を押されながら、彼は「支えてくれるみんながいるから、僕らこういうステージに立てていると思います。これからも成長して、もっともっと大きい景色を見せるので、これからも付いて来てください!」と懸命に言葉をつなぎ、目を真っ赤にしながらSWAGの大きな拍手を受け止めた。

TETTAが「ツアーが終わってしまって寂しいけど、いろんな人に感謝がどんどんあふれてきます。支えてくれるみんながいるから、僕らはこういうステージに立てていると思います。これからも成長して、もっともっと大きい景色を見せるので、これからも付いて来てください!」と伝えたのに続き、「僕は自分勝手な発想をして、リハーサルでも正直うまくいかない場面が多かったです」と吐露したのはREI。「それをメンバーが必死に支えてくれて、スタッフさんが僕を見捨てず、ここまでやってくれました」と続けると、彼の瞳もみるみる涙で潤んでゆく。「ちょっとまだ悔しいです。このグループでもっと俺は売れたいし、毎日悔しいって思ってます。俺を除いた5人がみんな幸せになるために、俺はもっともっとがんばらなきゃいけない。できることは限られているけど、力を尽くしてがんばっていきます」。いつもの冷静な佇まいを崩し、声を震わせながら熱い心の内を明かした彼の言葉を、メンバーもファンもまっすぐな眼差しで受け止めた。

NAOYAは「ツアーを重ねるごとに進化していっていると思う。今日は特にそれを感じました」と手応えを力強く語り、「悔しいというか、『僕たちならもっと上いけるっしょ!』と思うんです。それにはがんばりが必要だし、もっと新しいこと挑戦していかなきゃいけない。そして、ここにいるみんな、まだ会ったことのないSWAGの力が必要です。これからも末長くよろしくお願いします!」と呼びかける。最後にマイクを握ったリーダーのHAYATOは「今回もリハーサルからたくさん話し合ってぶつかって……という時間を重ねてきました。改めてタイトルが『UNITE』でよかったと思うし、このタイトルにぴったりなツアーになったなと思います」と総括。そして「メンバーみんな貪欲なので、そういう気持ちが前に出過ぎちゃうときもあるんだけど、みんなの応援に日々すごく勇気付けられています。次に会うときはもっとでっかい景色を見せられるようにがんばります。チームワンエンとSWAGで、もっとがんばっていけたらと思ってます。これからも付いて来てください!」と、力強く客席のファンへと語りかけた。思わぬ涙に「ごめん泣いた!」と照れ笑いしたKENSHINは「でも、みんなが言うとおり。あとやっぱ、ライブ楽しいっす! これからも“Step Up”して、(ステージセットを指しながら)この階段を駆け上がってどんな壁もぶち壊していきたいと思うので、これからもONE N' ONLYをよろしくお願いします!」と改めて呼びかける。メンバーとSWAGの熱い“結び付き”がエモーショナルな高揚感をもたらした、ツアー「UNITE」のラストシーン。メンバーは最後まで何度も「SWAG大好き!」と伝えながら、ステージをあとにした。

ONE N' ONLY「ONE N' LIVE 2022 ~UNITE~ Special Edition」2022年10月29日 中野サンプラザホール セットリスト

第2部

01. LA DI DA
02. Sexy Beach Party Yes!!
03. Category
04. Dark Knight
05. L.O.C.A
06. I'M SWAG
07. GuRu GuRu
08. Everything's Changing
09. POP! POP!
10. Don't worry
11. Only One For Me
12. STARLIGHT~未来ノトビラ~
13. QUEEN
14. What's Your Favorite?
15. We Just Don't Care
16. HOLIDAY
17. LUCKY
18. Step Up
<アンコール>
19. Good Day
20. YOUNG BLOOD
21. My Love

撮影:笹森健一 / 小坂茂雄

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