Laura day romanceによる、チャットモンチー「世界が終わる夜に」のカバー音源が本日11月9日に配信リリースされた。
この音源はKi/oon Musicが手がけるカバープロジェクト「Room=World」の第9弾としてリリースされたもの。「小さな部屋から、良質な音楽を生み出せる時代。大きな世界へと、一瞬で音楽を届けられる時代。」という企画コンセプトのもと、「世界が終わる夜に」がアコースティックギターと電子音で再構築されている。なおジャケットには香港を拠点に活動しているイラストレーター・リトルサンダー(門小雷)の描き下ろしイラストが使用されている。
Laura day romance 井上花月(Vo.) コメント
チャットモンチーとの出会い
2007年当時11歳だったわたしの、すこし背伸びした楽しみのひとつが最寄りのTSUTAYAでCDを借りることでした。その時もいつものように「生命力」と「chatmonchy has come」をなんとはなしにジャケ借りしたのですが、バンドといえば男性メンバーばかりだと思っていたわたしにとってメンバー全員が女性であるということはかなりの衝撃でした。そのうえ、その頃ウォークマンに入っていた誰よりもかっこよくて輝いていて、はじめて聴いた瞬間からチャットモンチーのつくる世界にどっぷりはまっていきました。バンドをやろうと思ったきっかけであり、その後もずっとわたしの根本にありつづけてくれる大事なバンドです。
「世界が終わる夜に」を選曲した理由
わたしたちが日々楽しんでいるたくさんの物語よりもずっと奇妙で、大変なことが加速度的に起こるこの現実なんて、映画みたいに眺めでもしないとやってられないみたいな主人公が出てくる「世界が終わる夜に」は、2022年の今を生きるわたしたちにぴったりだと思い選曲させていただきました。
フィクションでこそきらめく諦念と希望でできた光のそそぐ曲なのに、サビの「わたしが神様だったらこんな世界は作らなかった」というごく私的で切実なフレーズにぐんと引き寄せられて、聴くたび胸がつまってしまいます。
大好きで大切な曲がたくさんあるなかでひとつだけ選ばなければならならいということに喜びつつもとても困りました。