映画「月の満ち欠け」の舞台挨拶が本日11月21日に東京・早稲田松竹で行われ、キャストの大泉洋と目黒蓮(Snow Man)、監督の廣木隆一が登壇した。
12月2日公開の「月の満ち欠け」は佐藤正午による同名小説を実写化した作品。大泉演じる主人公の小山内堅は、不慮の事故で妻の梢と娘の瑠璃を亡くしてしまう。悲しみに暮れる小山内のもとに、目黒演じる三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。三角は面識がないはずの小山内瑠璃と、彼が過去に思いを寄せた正木瑠璃について語り始める。
本日の会場となったのは高田馬場で約70年続く老舗の映画館・早稲田松竹で、劇中の重要なシーンに登場する場所だ。そんな”聖地”とも言える早稲田松竹に大泉と目黒がサプライズで登場。大泉は「舞台挨拶あるあるなんですが、すごくジーンとくる系の映画だと、上映後に舞台に出てもあんまり盛り上がらないんですよね。上映前だとお客さんも『うわーっ!』となるんですが」とぼやき始める。さらに、スタッフから客席横の通路をゆっくり歩くように促されたことを明かしつつ、「途中からみんな目黒蓮のほうを見てて、下手したら誰も俺を見てないんです」とひと言。一方、目黒は「確かに歩きづらかったですね」と同意し、「でも、それだけ会場の皆さんがこの映画に浸ってくださったのかなと思います」と微笑んだ。
共演シーンは短いものの、PR活動などを通じて距離を縮めている大泉と目黒。目黒は「大泉さんが嘘をつくときの顔がわかるようになりました。嘘を言って笑いを取りに行こうとしている準備段階の顔があるんです。ちょっと上を向くと、『これは行くなあ』とわかるようになりました」と大泉について語る。そんな癖を指摘された大泉は「ついに見抜かれるようになったか」と苦笑いし、「僕の毒舌をそのまま受け取ってくれる目黒くんのような存在は新鮮で。新しい笑いの形ができているような気がします。わりといいコンビですよね。これからも“ようちゃん&めめ”でやっていけたらと思います」と宣言。すると目黒は「大泉さんの優しさですね」と言いながら、うれしそうに笑った。そんな彼らの共演シーンについて廣木監督は「2人のシーンは自然に泣けちゃうくらいいいシーンだと思いました」と太鼓判を押していた。
イベントの最後には大泉が「観終わったあとにみんなと語りたくなる映画だと思います。自分の解釈を話したくなるような作品。家族がいる人も、好きな人がいる人も楽しめるでしょう」と本作を改めて紹介。「“めめ”のかわいらしいところも詰まりまくっている映画です」と目黒ファンへのアピールも忘れなかった。
(c)2022「月の満ち欠け」製作委員会