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BiSH以外でWACK幕張大盛り上がり!コロナ禍初の“声出しOK”ライブで生まれた感動と喜び

「Even without BiSH, this is WACK」の集合写真(Photo by sotobayashi kenta)
2年以上前2022年11月23日 13:03

本日11月23日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで音楽事務所WACKによるライブイベント「Even without BiSH, this is WACK」が開催され、ASP、BiS、ExWHYZ、GANG PARADE、豆柴の大群というBiSHを除く5グループが集結した。

2023年をもって解散することを表明しているBiSHを筆頭に各グループが躍進するWACKでは、「BiSHがいない未来」を見据えて本イベントを開催。このライブは会場との協議の結果、マスク着用での声出しが可能な公演として催された。WACK主催の公演としてはコロナ禍以降、声出し公演は初めて。開演時、WACK代表・渡辺淳之介は「みんなの声を聞けることを楽しみにしています!」と挨拶した。

WACK注目の“新人”ExWHYZ / 変化笑顔弾ける豆柴の大群

トップバッターを務めたのはExWHYZ。6月までEMPiREとして活動していた彼女たちは改名し、新たなスタートを切ったばかりだ。重低音が体に響くトラックをバックに5人がステージに登場し、「D.Y.D」でクールにライブの口火を切った。mayuが「楽しむ準備はできてますか!」と呼びかけるとフロアから歓声が沸き、「Obsession」「Higher」が続けて届けられた。ExWHYZはマスター(ExWHYZファンの呼称)を含むオーディエンスの歓声に「本当にうれしい!」と笑顔。軽快なダンスチューン「Shall We」ではyu-kiとmikinaが大きなジャンプとかけ声で観客からのレスポンスを引き出し、会場の一体感を高めた。さらにExWHYZはミラーボールの光が広がる中で「You&Me」を披露したほか、大沢伸一による提供曲「Wanna Dance」などを届け、最後には「STAY WITH Me」を披露。ラストナンバーはファンとの合唱をイメージして作られたという楽曲ということもあり、マスターをはじめとしたオーディエンスの合唱が場内に響き渡った。ちょうど1年前の2021年11月23日にEMPiREとして幕張イベントホールのステージに立ち、ExWHYZとしてパワーアップして帰ってきた彼女たちは、“新人”らしからぬ堂々たるパフォーマンスを見せつけた。最後には活動休止中のmidorikoを含む完全体でのカムバックを約束し、ステージをあとにした。

続いてステージに上がった豆柴の大群は現在、メンバー脱退の可能性もある新メンバーオーディションを含むプロジェクト「MUST CHANGE PROJECT」を進行中。バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」発のアイドルグループにして、アドバイザーをクロちゃん(安田大サーカス)が務めているというWACK内でも異色の存在である彼女たちは、さらなる飛躍を遂げるため、奮闘している最中だ。彼女たちはメンバーカラーが差し色として入った黒を基調とした衣装で登場し、ライブ定番曲「豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-」を一発目に投下。キャッチーなメロディとソリッドなロックサウンドが融合したアッパーな楽曲に乗せ、元気いっぱいのステージを展開していく。豆柴はQueenの名曲へのリスペクトを感じさせるトラックの「豆んJOY」や、高速BPMのメロコアチューン「FLASH」などを熱く届け、王道アイドル的な要素のみならず、力強くタフな一面も見せつけた。MCではハナエモンスターが「コロナ禍に誕生したので、声(歓声)を聞くライブはまだ4回目。めちゃくちゃ楽しいライブだと思っております」と笑顔を見せた。豆柴は12月7日にリリースを控えるメジャー第4弾シングル「MUST CHANGE」でグループとしての前向きな思いを伝えた。普段はかわいらしい声のカエデフェニックスがえずくかのようなデスシャウトを響かせる「PUT YOUR HANDS UP」や、エモーショナルなロックチューン「そばにいてよ Baby angel」などをパフォーマンスした6人は、豆柴にとって始まりの曲である「りスタート」でライブを締めくくった。

先輩グループを猛追中のASP / ひさびさ大合唱に感動・GANG PARADE / 新メンバー衝撃デビューのBiS

3組目のASPはコロナ禍の2021年5月に1stアルバム「ANAL SEX PENNiS」で衝撃的なCDデビューを果たし、今年8月にはシングル「Hyper Cracker」でavex traxからメジャーデビュー。WACKの中では後発のグループながら、メンバーの加入脱退の末に現在は7人で活動している。まず彼女たちは挨拶代わりに代表曲「拝啓 ロックスター様」を届け、アクセル全開のパフォーマンスを展開。ユメカ・ナウカナ?は「WACK最高! WACK最高!」とテンション高く叫び、「ASP、まだまだここから盛り上がってこうぜー!」という言葉に続けて、ユメカ自身が作詞を手がけたアッパーチューン「BE MY FRiEND」へとつなげた。間髪いれず、「the MAN CALLiNG」「ITSUMO KOKOKARA」などが届けられる中、ユメカやチッチチチーチーチーが目を見開いて絶叫したり、7人が全力ながらも息の合ったダンスを見せたりと、常にフルパワーのステージングでフロアを扇動。またモグ・ライアンによるMCに続いては新曲「I won't let you go」がお披露目された。ASPは、激しい楽曲イメージの強い彼女たちの新境地とも言えるメロウな同曲に続けて、メジャーデビュー曲「Hyper Cracker」や、「SAKEBE」を披露。最後の「レリゴ」まで魂のこもった歌声を響かせた。

続くGANG PARADEの出番になると、フロアがカラフルなライトで彩られる。これまでの3組がすべてほぼコロナ禍以降に生まれたグループということもあり、観客が声を上げることに躊躇する様子もあった。しかしギャンパレはコロナ禍以前から活動してきたということもあり、1曲目「Plastic 2 Mercy」から大歓声が沸き起こった。アイドルライブでおなじみの「うりゃおい」コールなども響き、遊び人(GANG PARADEファンの呼称)は本領発揮とばかりに熱い声援をステージに送った。チャンベイビーは「皆さんの声を聞けるのを本当に楽しみにしてきました。みんなの声を聞いて『おお!』とうれしい気持ちになりました」と話し、「皆さんの声、聞かせてくれますかー! アリーナの皆さん! スタンドの皆さん! 幕張の皆さん!」と呼びかけた。ギャンパレは名刺代わりの「GANG PARADE」や、グループ分裂時のGO TO THE BEDSの楽曲「赤ちゃん」、今年1月にギャンパレとして再始動したあとの楽曲となる「シグナル」など新旧さまざまな楽曲を披露。今月にリリースしたばかりの新曲「Priority」は、13人体制がオリジナルということもあり、既発曲のパワーに負けない説得力をもって届けられた。そして2019年のメジャーデビュー曲「ブランニューパレード」のあと、ラストにギャンパレは彼女たちのアンセムとも言える人気曲「FOUL」を熱唱。メンバー、ファンが「BODY & 13 SOUL」と叫び、トリを飾るBiSへとバトンを渡した。

トリのBiSは夏前にオリジナルメンバーが脱退。新メンバーオーディションの末にヒューガーが加入し、この日お披露目された。蛍光ピンクの衣装をまとった派手な5人の姿が並び、ヒューガーの挨拶とともにキラーチューン「STUPiD」でライブをスタート。ヒューガーはいきなりサビを歌うなど、新メンバーとは言えBiSの一員として多くのパートを担当する。幕張イベントホールが初舞台という緊張の1曲目をやりきったBiSは、「teacher teacher teacher」をパフォーマンスしたあとにMCへ。ヒューガーは緊張した面持ちで改めて挨拶。「BASKET BOX」から少し緊張の糸が解けたのか、ほかのメンバーと並んで堂々たるパフォーマンスを見せた。トギーのシャウトで始まるアッパーチューン「テレフォン」でお祭り騒ぎの盛り上がりを生み出したあと、BiSはヘビーなギターリフが映える人気曲「FUCKiNG OUT」で鬼気迫る歌声を轟かせ、ピアノリフが印象的なドラマチックな楽曲「つよがりさん」へとつなげた。ネオ・トゥリーズは「皆さんの熱意に負けたくないと思いながらライブをしていました。今日はBiSHを除く5組でここまでやってきたんですけど、それぞれのグループがいろんな気持ちで今日この日のライブのためにたくさん準備をして、楽しみにしてきました。全グループがWACKを背負う覚悟を持ちつつも、自分たちの色を全開に出したライブを見せられたんじゃないかと思っています。BiSも新メンバーのヒューガーが入ってから初めての5人体制ライブですごく緊張していたんですが、気合いを入れてライブに臨みました。今日、来てくれたあなたにとってこのライブが、明日もがんばって生きていこう、楽しくて終わってほしくないと思ってもらえたらいいなと思います」とメッセージを送った。ギターロックチューン「DA DA DA DANCE SONG」のイントロが流れ、ネオは続けて「ラストいくぞー! 飛べー!」と叫ぶ。研究員(BiSファンの呼称)を含むオーディエンスは、メンバー5人と一緒に“モンスタージャンプ”を楽しんだ。そして5人は第3期BiSにとって始まりの曲である「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」で感動的なムードを生み出し、コロナ禍に生まれたライブアンセム「CURTAiN CALL」でフィニッシュ。汗だくでステージをあとにした。

終演後はExWHYZ、ASP、豆柴の大群、GANG PARADE、BiSのメンバーと渡辺がステージに集合。それぞれがこの日のライブの感想を語りつつ、今後の活動の告知をした。BiSの新メンバーヒューガーは「今日、初めてここでライブをさせてもらってたくさんの人がいて、すごい熱気をいただいて。お披露目ライブができたことは一生忘れません。これからもっと大きくなれるようにがんばります。よろしくお願いします」と改めて渡辺は「ヒューガーはゴキブリのような生命力で、面接で落としても、落としても来て。根負けしました。すごく強い」とヒューガーの印象についてコメントした。

最後は先日、週刊誌のWeb報道で話題を呼んだGANG PARADEのアイナスターが挨拶し、全員で「We are WACK!」と唱和してイベントはお開きとなった。

「Even without BiSH, this is WACK」2022年11月23日 幕張メッセ 幕張イベントホール セットリスト

ExWHYZ

01. D.Y.D
02. Obsession
03. Higher
04. Shall We
05. WEEKEND
06. You&Me
07. Wanna Dance
08. Universe
09. STAY WITH Me

豆柴の大群

01. 豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-
02. 豆んJOY
03. FLASH
04. MOTiON
05. MUST CHANGE
06. らぶ地球
07. PUT YOUR HANDS UP
08. そばにいてよ Baby angel
09. りスタート

ASP

01. 拝啓ロックスター様
02. Just Do it
03. BE MY FRiEND
04. the MAN CALLiNG
05. ITSUMO KOKOKARA
06. NO REASON
07. I won't let you go
08. Hyper Cracker
09. SAKEBE
10. M
11. レリゴ

GANG PARADE

01. Plastic 2 Mercy
02. Happy Lucky Kirakira Lucky
03. BREAKING THE ROAD
04. GANG PARADE
05. 赤ちゃん
06. シグナル
07. Priority
08. ブランニューパレード
09. FOUL

BiS

01. STUPiD
02. teacher teacher teacher
03. BASKET BOX
04. テレフォン
05. FUCKiNG OUT
06. つよがりさん
07. DA DA DA DANCE SONG
08. BiS-どうやらゾンビのおでまし-
09. CURTAiN CALL

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