加藤シゲアキ(NEWS)が主演の舞台「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」が4月1日から東京と大阪で上演される。
「エドモン」はフランスの若手劇作家であり演出家のアレクシス・ミシャリクが、映画製作を構想するも資金が集まらず、先に舞台版として初演された作品。演出は昨年秋に紫綬褒章を受章したマキノノゾミが手がける。
主演の加藤が演じるのは、1897年のパリで長いスランプに陥っている崖っぷちの劇作家エドモン・ロスタン。わずか3週間後に上演されるという大きな舞台仕事が舞い込んだ彼が、大御所俳優のムチャぶり、親友との三角関係、主演女優のきまぐれ、プロデューサーからの催促、完全なる資金不足などあらゆるトラブルに見舞われながらも、一世一代の創作に奮闘する様子がユーモラスに描かれる。
加藤は自身の役どころについて「今この時代にこの公演を行う意味を、台本を読んで以来ずっと考えています。エドモンになれる喜びを胸に、誠心誠意心を込めて演じさせていただきます」と意欲を語っている。
東京公演のチケット販売は2月25日から、大阪公演のチケット販売は3月26日から。
加藤シゲアキ コメント
「シラノ・ド・ベルジュラック」を生み出したエドモンがいかなる苦悩を経て、この不朽の名作を生み出したか。
ひもじくも妥協せず、あらゆる犠牲を払って作品に向かい合うエドモンは、誰にでも理解できる人物ではないかもしれません。
しかしその過程を切実かつユーモラスに描くこの作品に、私は僭越ながら共感しました。
同時に言葉の持つ力も改めて実感し、今この時代にこの公演を行う意味を、台本を読んで以来ずっと考えています。
エドモンになれる喜びを胸に、誠心誠意心を込めて演じさせていただきます。
マキノノゾミ コメント
新作劇の初日を開けるまでのムチャぶりの連鎖! 迷走につぐ迷走! 劇作家の受難につぐ受難ぶり! 焦燥の末の奇跡的なインスピレーションの到来と、震えるような執筆の陶酔!これはもう同業者として同情を禁じ得ないどころの話ではありません!
いやもう実にリアル! 実に滑稽! そして実に感動的!
この公演は、本邦初演となる現代フランスの傑作喜劇ですが、日本広しといえども、この作品を、強烈な思い入れと、熱烈なシンパシーをもって演出できるのは、もはや「このわたししかいない!」と思いあがって取り組む所存です!
やたらと「!」が多いですが、どうぞ、ご期待ください!
パルコ・プロデュース2023「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」
2023年4月1日(土)~4月16日(日)東京都 新国立劇場 中劇場
2023年4月22日(土)~4月24日(月)大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール