2023年の幕開けに合わせて音楽ナタリーでは、さまざまなアーティストに「2022年にもっとも愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「声優編」として、蒼井翔太、小倉唯、斉藤朱夏、斉藤壮馬、鈴村健一、伊達さゆり(50音順)が選んだ2022年の3曲を紹介する。
構成 / 中川麻梨花
蒼井翔太
idom「GLOW」
なによりも歌声に惹かれていた曲です。
男性ボーカルの高音でも耳馴染みが良く、さらさら耳に入って来てくれる歌声は男性DiVAとも思ってしまいます。
壮大なサウンドも日々の弱気な気持ちを振り払ってくれるようでとても元気がでます。
milet×Aimer×幾田りら「おもかげ(produced by Vaundy)」
3人の歌姫によるコラボ曲。
それぞれ全く違う歌声、歌い方の3人がこの曲を通して目に見えない愛という当たり前に見えてそうではない、とても大切な言葉を歌っています。
忘れかけていたものを思い出させてくれる、とても前向きになれる曲です。
美波「この街に晴れはこない」
壮大なサウンドに溶け込む、ブレッシィな歌声。それが美波さんだと思います。
個性あるその表現力の高さは、楽曲毎にちょっとずつ変化があり、聴く人を一気にその曲の世界へと誘ってくれます。
浸りたい…そんな時によく聞いていた曲です。
プロフィール
蒼井翔太(アオイショウタ)
2011年に声優デビュー。代表作に「うたの☆プリンスさまっ♪」(美風藍役)、「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」(カリオストロ役)、「KING OF PRISM」(如月ルヰ役)、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(ジオルド・スティアート役)など。2013年6月にミニアルバム「ブルーバード」でアーティストデビュー。2023年1月に自身が出演するドラマ「REAL⇔FAKE Final Stage」のエンディングテーマ「Key to My Heart」を配信リリースした。全国4都市を回るライブツアー「蒼井翔太 LIVE 2023 WONDER lab. Garden」を2月まで開催中。
蒼井翔太 OFFICIAL WEB SITE
蒼井翔太 (@shouta0811aoi) | Twitter
小倉唯
IVE「ELEVEN」
IVE「After LIKE」
LE SSERAFIM「FEARLESS」
ビジュアルコンセプトやMV、メイクやスタイリング、振り付けなど全ての要素が相まって楽曲の魅力が表現されているなと感じました。TikTokでの流行もあり、試聴せずとも自然とたくさん耳にする機会があったと思います。
プロフィール
小倉唯(オグラユイ)
2009年に14歳で声優デビュー。主な出演作に「HUGっと!プリキュア」(輝木ほまれ / キュアエトワール役)、「ヤマノススメ」(青羽ここな役)、「ロウきゅーぶ!」(袴田ひなた役)、「シャドウバース」(黒羽アリス役)、「私の百合はお仕事です!」(白鷺陽芽役)など。2012年7月にシングル「Raise」でソロアーティストデビューし、これまでに4枚のフルアルバムを発表。2022年8月に日本コロムビアへ移籍し、12月にレーベル移籍第1弾シングル「Love∞Vision」をリリースした。
小倉唯 公式サイト -Yui Ogura OFFICIAL WEB SITE-
小倉唯 Official (@OY_A_Official) | Twitter
斉藤朱夏
Official髭男dism「Subtitle」
フジテレビ系「木曜劇場」枠にて放送されていたテレビドラマ「silent」の影響で楽曲も聴いてました。ドラマの内容に沿った歌詞に注目です。Official髭男dismさんの楽曲は聴いていると心が暖まるので、無性に寒い冬に聴きたくなります。「Subtitle」も毎冬、聴きたくなる楽曲になるだろうなと思っています。
Awich「やっちまいな(feat. ANARCHY)」
気合を入れたい時にたくさん聴いてきた楽曲です。「やっちまいな(feat.ANARCHY)」以外にもこの楽曲が収録されているアルバム「Queendom」は繰り返し聴きました。女性としての強さや儚さを、自由に大胆に表現しているところに魅了されました。少し下を向いてしまう時やムシャクシャした時、もっと自分らしく、開放的に自由に進みたい時、Awichさんには沢山お世話になりました。
Creepy Nuts「ばかまじめ(Creepy Nuty×Ayase×幾田りら)」
がむしゃらにただ走り続けてる私には、とても刺さる歌詞。
不器用な人間としては、生きてる中でどうしても意地を張ってしまう時がある。走り続けていると前しか見えなくなる瞬間もやっぱりある。そんな時にこの楽曲を聴くと「たまには肩の力を抜いていいよ」と言ってもらえてるような気がします。
プロフィール
斉藤朱夏(サイトウシュカ)
2015年に「ラブライブ!サンシャイン!!」の渡辺曜役で声優デビューし、スクールアイドルグループAqoursのメンバーとしての活動をスタート。さらに「ワンダーエッグ・プライオリティ」(川井リカ役)、「俺を好きなのはお前だけかよ」(サザンカ〈真山亜茶花〉役)といった作品に出演する。2019年8月にミニアルバム「くつひも」でソロアーティストデビュー。2023年2月に4thシングル「僕らはジーニアス」をリリースし、4月にライブツアー「朱演2023 LIVE HOUSE TOUR」を開催する。
斉藤朱夏 Official Website
斉藤朱夏 (@Saito_Shuka) | Twitter
斉藤壮馬
Anomalie「Memory Leaves(feat. Masego)」
普段「今年の音楽」というような観点で曲を聴くことはあまりないのですが、2022年は外出中に様々な出会いがあった気がします。この曲も仕事の合間に喫茶店でたまたま耳にしました。カナダのコンポーザーの方だそうですが、この曲が収録されているアルバム「Galerie」も非常によかったです。フィーチャリングのMasego氏は、FKJ氏とのコラボ曲「Tadow」もよく聴きました。メロウなトラックとメロディが好きですね。
Aukai & Anne Müller「Inward Road」
ドイツのチェリスト / コンポーザーによるミニマルアンビエント。こちらはたしかチル、アンビエント系のプレイリストで出会った気がします。ここ数年、サブスクリプションに大いにお世話になっていますが、この曲もまさにサブスクなくしては聴けなかった楽曲です。MVもめちゃくちゃ好みなので、こういう雰囲気がお好きな方はぜひ。ジャケットの色味も相まって、 Devicsの「Push The Heart」というアルバムを思い出しました。
宇多田ヒカル「君に夢中」
曲自体のリリースは2021年ですが、アルバム「BADモード」と共によく聴きました。トラックメイクとメロディの素晴らしさはもちろんのこと、やはり自分は宇多田さんの声が何より好きなんだなと再認識しました。この曲や「真夏の通り雨」に水のイメージを強く感じて、様々なシチュエーションで聴いています。アルバムだと「気分じゃないの(Not In The Mood)」もすごかったです。
プロフィール
斉藤壮馬(サイトウソウマ)
81プロデュース所属。山梨県出身。主な出演作に「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(緋村剣心役)、「ハイキュー!!」(山口忠役)、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」(夢野幻太郎役)、「ピアノの森」(一ノ瀬海役)、「アイドリッシュセブン」(九条天役)、「憂国のモリアーティ」(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役)など。2017年6月にシングル「フィッシュストーリー」でアーティストデビュー。2022年2月にEP「my beautiful valentine」、12月にEP「陰/陽」をリリースした。2023年5月に千葉・幕張メッセ国際展示場でアーティスト活動5周年記念ライブ「斉藤壮馬 5th Anniversary Live」を開催する。
斉藤壮馬(SOMA SAITO)OFFICIAL WEBSITE
斉藤壮馬【Artist Official】 (@SomaStaff) | Twitter
鈴村健一
森久保祥太郎「Knock'n Down」
同世代の森久保祥太郎君の楽曲です。毎年年末に開催される「Original Entertainment Paradise -おれパラ-」で一緒に歌った曲なんですが、とにかくかっこいい! まだまだ進化する彼の凄さを感じられます。
Official髭男dism「ミックスナッツ」
アニメ「SPY×FAMILY」の主題歌。アニメの世界観をしっかり描いた歌詞やサウンドでありながら間違いなくヒゲダンの曲だとわかるクリエイティビティに唸りました。僕はアニメには出演していませんが(笑)。
水木一郎「オー!!大鉄人ワンセブン」
僕がはじめて自分の手でレコードの針を落とした曲は「オー!!大鉄人ワンセブン」。特撮作品「大鉄人17」のOPで渡辺宙明さん作曲、水木一郎さん歌唱の曲です。お二人とも2022年に天国に旅立たれました。僕の人生に寄り添ってくれたお二人の楽曲をこれからも感謝の心と共に聴き続けます。
プロフィール
鈴村健一(スズムラケンイチ)
1994年にアニメ「マクロス7」で声優デビュー。代表作に「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」(シン・アスカ役)、「銀魂」(沖田総悟役)、「うたの☆プリンスさまっ♪」(聖川真斗役)、「おそ松さん」(イヤミ役)、「銀河英雄伝説 Die Neue These」(ヤン・ウェンリー役)、「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-」(ザックス・フェア役)など。2008年10月に1stシングル「INTENTION」をリリースし、アーティスト活動をスタート。アーティスト活動10周年を迎えた2018年にベストアルバム「鈴村健一 10th Anniversary Best Album "Going my rail"」を発表。2021年11月に4thアルバム「ぶらいと」をリリースした。
鈴村健一 | Lantis web site
鈴村健一 (@suzu__kensan) | Twitter
伊達さゆり
back number「ベルベットの詩」
歌詞やメロディーなど、2022年、自分の心にグサグサと刺さった楽曲の1つです。back numberさんが大好きで沢山の楽曲を聴かせて頂いているのですが、「どうして自分の気持ちが分かるのだろう」といつも思うんです! 特に歌詞の中で好きな部分はサビ終わりの「きっと人生は素晴らしい」という所です。「きっと」がプラスされることによって、言葉の色々な方面の重さをこれでもかと感じ、とても感動しました...!
アイナ・ジ・エンド「大人になって」
YUKIさんの「大人になって」をカバーされているのですが、歌い方や、呼吸、歌声の語尾の声が抜けていく感じがすごく好きでして。感情をむき出しにして歌われていて素敵だな...と。
この楽曲を最初に聴いた時、ピアノの音がとても爽やかな印象を受けたのですが、聴く日だったり時間帯が変わるだけで、ピアノの音もアイナ・ジ・エンドさんの歌声もガラッと変わるんです。その変化が素敵だなと、何度も聴かせて頂いています!
緑黄色社会「ブレス」
サビの終わりの「生きてる と 生きてく その間には何があるんだろう」という歌詞ですが、奥が深すぎて、初めて聴いた時はふとした時に、自分なりの答えをどうにか出してみようと考えてしまうほどでした! 自分なりの答えは出せていないままなのですが...(笑)。
ジャケットも、華やかで可愛らしくプレイリストを開くたびにワクワクしてしまいます!
プロフィール
伊達さゆり(ダテサユリ)
2020年に「ラブライブ!スーパースター!!」の一般公募オーディションに合格し、Apollo Bayに所属。同作の澁谷かのん役で声優デビューを果たし、スクールアイドルグループLiella!のメンバーとしての活動を開始する。2022年12月から2023年3月にかけてライブツアー「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」をアリーナ、ドーム会場で行っている。文化放送で毎週水曜日に番組「伊達さゆりの 伊達にラジオやってません!!!」を放送中。