TrySailが2月4、5日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで約1年ぶりのライブ「LAWSON presents TrySail Arena Live 2023 ~会いに行くyacht! みんなであそboat!~」を開催した。この記事では5日公演の模様をレポートする。
麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜の3人は、3台のトロッコにそれぞれ乗って客席に登場し、航海をテーマにしたマーチング調のナンバー「Chip log」で元気よく“出航”。ピンク、ブルー、イエローの光が揺れる“海”をフロートで進み、メインステージにたどり着くと「WANTED GIRL」をエネルギッシュにパフォーマンスした。続く「Baby My Step」「Good Luck Darling」でも3人はトロッコを使って広い会場のさまざまな場所に散らばって移動。「会いに行くyacht!」というライブタイトルの通り、オーディエンス1人ひとりの近くまで直接会いに行って手を振りながら歌を届けた。
麻倉は「今日は皆さんに最初から最後まで『会いに行くよ』っていう気持ちでライブを突っ走りたいと思います! ぜひ恥ずかしがらずに目を合わせてほしいですし、1人ひとりの顔を焼き付けて帰ろうと思います! 今日は一日楽しみましょう!」と客席を見渡し、雨宮は「序盤からめちゃくちゃみんなの熱が伝わってきてすでに楽しいです。今回『みんなで遊ぼう』ということで、私は1人で遊んでいてもまあまあ楽しいタイプなんですけど、こんなにたくさんの人数がいて、このみんなで遊べるなんてやばくないですか? 私はワクワクが止まらないので、本当に悔いなく遊びたいと思います! 本気で遊ぶとTrySailハンパないんだぞというところを見せて帰りたいと思いますので、みんなも今日はたくさん遊んでください!」と大はしゃぎ。夏川も「皆さん、遊ぶ準備はいいですか? みんなが遊ぶ気満々で来てくれてるのが、最初のトロッコの曲でわかりましたので、今日は私も皆さんと全力で遊んで全部出し切って帰りたいと思います!」とハイテンションで挨拶した。
「はなれない距離」でキュートな表情をたっぷりと見せたメンバーはソロコーナーへ。まずは雨宮が3月22日にリリースするEP「雨宮天作品集1 -導火線-」より、自身で作詞作曲を手がけた新曲「TRIGGER」を初披露。歌謡曲が大好きな彼女が自ら生み出した“雨宮歌謡”を挑発的な眼差しで艶やかに歌い上げた。会場後方のステージに現れた麻倉は「ピンキーフック」をチャーミングに届けてオーディエンスを魅了。夏川はトロッコに乗りながらロックナンバー「トオボエ」をパワフルに歌い上げて会場を盛り上げた。
赤色のエレガントなドレスにチェンジしたTrySailは「Etoile」で希望に満ちたみずみずしい歌声を響かせる。「オルゴール」ではたおやかなボーカルにオーディエンスがじっくりと聴き入り、「azure」では切なくもさわやかな歌声が場内に響き渡った。その後3人は重厚なサウンドに乗せて「うつろい」を熱唱。ペンライトを握り締めるオーディエンスの手にも一層力がこもったところでTrySailのロックチューンの代表曲「High Free Spirits」が投下され、会場はすさまじい熱気に包まれた。
ここでTrySailは、スクリーンに出されたお題に沿ってポーズを取るジェスチャーゲームでオーディエンスと遊ぶ。「犬」や「キリン」といったポーズをメンバーと観客はバッチリと決めるが、「ニューギニアヒメテングフルーツコウモリ」という難題が出される場面も。「バラの花」というお題では雨宮が華麗なポージングを見せ、続く「アンコールで手を振る雨宮天」ではブンブンと大きく手を振る。「デレデレする夏川椎菜」というお題が出されると、夏川は「ももちゃーん! ももちゃーん!」と麻倉の乗るトロッコに向かって健気に叫ぶ。その後「デレデレする夏川椎菜から距離を置く麻倉もも」というお題が表示された途端に麻倉は無表情で冷たい目線を床に落とし、「もちさん! もちさん!」という夏川の声だけが切なく響き渡った。「クラップ」というお題で会場にクラップが広がると、3人はカントリー調のナンバー「BraveSail」を歌唱。3人がトロッコを降りて会場後方のステージに立つと、舞台が動き出す。ステージに3人で並んで移動し、向かい合って目を見合わせながら歌う場面もあった。
ライブ後半に披露されたのは、4月8日に放送がスタートするテレビアニメ「異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~」のオープニングテーマ「華麗ワンターン」。“TrySail史上、最高にコミカルでハッピーなパーティチューン”と謳われているこの曲では、リリース前にも関わらず一体感のある振付が会場に広がった。さらにTrySailは畳みかけるようにライブのキラーチューン「Sunset カンフー」「マイハートリバイバル」を連投。これ以上ないほど会場をヒートアップさせたところで、息をつかせる間もなく最後にアッパーチューンの代表曲「adrenaline!!!」を投下し、怒涛のクライマックスを繰り広げてステージを去って行った。
アンコールを求める拍手に呼ばれて、再びステージに姿を現した3人。麻倉は「皆さん、今日いい汗かいたんじゃないですか? アンコール回っているとけっこう汗をかいている方がいらっしゃって、『一緒だ!』って思いながら、みんなも全部出してくれたんだなと思って本当にうれしかったです。最高の日になりました! ぐっすり寝られそうです、みんなありがとう! ツアーも決まっていますし、まだまだ今年楽しいことばかりのTrySail、皆さんぜひ付いて来てください!」と晴れやかに挨拶し、雨宮は「今日はずっとずっと付いて来てくれて、何回手を振っても振り返してくれて、本当にありがとうございます! 昨日遊びすぎちゃったなと思ったんですけど、DAY 2がきてみたらDAY 2のメンツでの遊びが待っていたわけで、本当に楽しく遊べました! みんなとの遊びだったら何日間でも続けられるんだなと思いました。ツアーもありますのでそのときもいっぱい遊びたいですし、いろんなところで、いろんなタイミングでガッと殴り合うように遊べたらうれしいなと思います!」と目を輝かせる。夏川は「奥のほうまでぎっしり皆さんがいてくださって本当に心強かったですし、何よりもめちゃくちゃ楽しかったです! もう何も残ってないくらい出し切ることができました! 本当にありがとうございます」と感謝の思いを述べ、「あまりにも楽しいライブをしてしまうとお別れがつらいんですよ。まだまだ歌っていたい、明日も明後日もやっていたいって思うんですけど、今回は『また夏に会おうね』と言うことができるじゃないですか。また全国各地、皆さんの地元の公演で遊ぶことができるということで、今年1年、皆さんと遊ぶ機会がたくさんあってうれしいなと思っております。またTrySailと遊んでくれますか? お互いに元気で体力をつけておきましょう。これからもよろしくお願いいたします!」と8月にスタートする全国ツアーに向けて意気込んだ。
そして3人は約1年ぶりのライブに向けて作られた、ファンへの“会いたい”という気持ちが詰まった新曲「flower」をパフォーマンス。「ずっと ずっと 大好きだよ」とあふれんばかりの愛をまっすぐにオーディエンスに届けた。ラストナンバーは会場にバンザイの振付が広がる「バン!バン!!バンザイ!!!」。TrySailは最後までトロッコを使いながら会場を周り、オーディエンスとめいっぱい遊び尽くしてライブを締めくくった。
TrySail「LAWSON presents TrySail Arena Live 2023 ~会いに行くyacht! みんなであそboat!~」2023年2月5日 武蔵野の森総合スポーツプラザ セットリスト
01. Chip log
02. WANTED GIRL
03. Baby My Step
04. Good Luck Darling
05. はなれない距離
06. TRIGGER / 雨宮天
07. ピンキーフック / 麻倉もも
08. トオボエ / 夏川椎菜
09. ホントだよ
10. whiz
11. Etoile
12. オルゴール
13. azure
14. うつろい
15. High Free Spirits
16. BraveSail
17. Favorite Days
18. primary
19. 華麗ワンターン
20. Sunset カンフー
21. マイハートリバイバル
22. adrenaline!!!
<アンコール>
23. TAILWIND
24. flower
25. バン!バン!!バンザイ!!!
LAWSON presents TrySail 2023ライブツアー(仮)
2023年8月5日(土)埼玉県 戸田市文化会館
2023年8月12日(土)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2023年8月13日(日)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2023年8月19日(土)大阪府 オリックス劇場
2023年8月20日(日)大阪府 オリックス劇場
2023年9月2日(土)福岡県 北九州ソレイユホール
2023年9月3日(日)福岡県 北九州ソレイユホール
2023年9月10(日)愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2023年9月16日(土)宮城県 トークネットホール仙台
撮影:江藤はんな、大庭元