日本音楽著作権協会・JASRACによる「2023年 JASRAC賞」の贈呈式が本日5月24日に東京・JASRAC本部隣接のけやきホールで行われた。
1982年の創設から今年で41回目を迎えた「JASRAC賞」は音楽配信、カラオケ、CMなど、前年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者、作曲者、音楽出版社の功績と栄誉を称え表彰する賞。国内作品の上位3作品が金、銀、銅賞、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品が国際賞、分配額が最も多かった外国作品が外国作品賞として選出される。今年の金賞には優里「ドライフラワー」、銀賞にはYOASOBI「夜に駆ける」、銅賞にはAimer「残響散歌」、国際賞には「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」、外国作品賞にはBTS「Butter」がそれぞれ選ばれた。贈呈式には各受賞作品の音楽出版社の社員や、「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」作曲者の高梨康治が登壇。会場に来られなかった受賞アーティストのメッセージが、司会者によって代読された。
「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」が国際賞に輝くのは今年で4年連続6回目。作曲者の高梨は「この作品がどれだけ多くの人に愛されているのか、ずっしり感じています。いろんな国に行ってライブをやっているんですけど、これからも国境を越えて世界中の皆さんにアニメ音楽の素晴らしさ、音楽エンタメの楽しさを伝えていこうと思います」と決意を語る。銅賞に選出されたのは2022年1月発売のシングル曲「残響散歌」で、作詞を担当したAimerの別名義・aimerrhythmは「関わってくださる皆さんに感謝して、これからも1つひとつの楽曲を大切に歌い届けていきたいです」、作曲した飛内将大は「関わってくださったすべての方、聴いてくださったすべての方への感謝を胸に、これからも精進してまいります」とそれぞれメッセージを寄せた。YOASOBIのコンポーザーを務めるAyaseは、自身が作詞作曲した「夜に駆ける」について、「デビューから3年経った今でも、たくさんの方々に聴いていただき、愛されているということを、銀賞受賞という形で実感することができて本当にうれしいです。いつかは金賞をいただけるように、これからも精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と前向きなメッセージを送った。