8月から9月にかけて上演されるミュージカル「ビートルジュース」の取材会が東京・フジテレビ本社で行われ、主演を務めるジェシー(SixTONES)が出席した。
「ビートルジュース」はティム・バートン監督によるホラーコメディ映画を原作としたミュージカル。幽霊となったアダム&バーバラ夫妻は自宅に引っ越してきたチャールズ一家を追い出すべく、死後の世界の厄介者である“バイオエクソシスト”ビートルジュースの力を借りる。日本初上陸となる本作の演出・上演台本は福田雄一が手がける。
ジェシーはオファーを受けた際の心境を問われると「自分が演じるなんて考えもしなかったですね。話がいきなりきたんで『やるんだ!』っていう。稽古も始まってないのでどうなるかわからないですけど、自分らしさも出しながら、キャストやスタッフの皆さん、福田さんと一丸となって日本の『ビートルジュース』はこうだと伝えたいですね」とコメント。原作映画を観た感想については「始まって30、40分くらいビートルジュースが出てこなかったので『そんな感じなの!?』って」と驚きの表情で話した。
主人公・ビートルジュースとの共通点を聞かれたジェシーは、「髪の毛が明るいところとか、寂しがりやですぐいろんな人に話してかけるところかな。あと、すぐふざけたり、KYな部分も似てると思います」と自己分析。さらに役柄に言及し、「汚い言葉をけっこう言うんですよね。僕もプライベートではたまに言いますけど、ほかのメンバーがラジオ(「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」)やライブのMCで言ってるから、仕事では言わないようにしています。SixTONESで一番アイドルなんで(笑)。そういうセリフを楽しみながら言いたいですね」と声を弾ませた。
ミュージカルへの出演は初だというジェシーは、「(京本)大我は何本もやってるのでアドバイスをもらえたらいいなと思います。ミュージカルはとにかくずっと歌ってる印象。難しいけど楽しいよね。ミュージカルの『アー』みたいな歌い方は好きだね。音楽の授業でそういうふうに歌ってたから」と言いつつ、ミュージカル風の歌唱を披露した。そして、真剣な顔つきに変わると、「僕は役者じゃないので、大きい仕事をいただいて申し訳ない気持ちもあるんですけど、負けないようにがんばりたいですね。本業としてやられてる方を目の前にすると、まだまだだなって。演技の仕事は大変ですけど、終わったあとに『やってよかったな』と思えるようになってきています」と俳優業への思いを口に。「ドラマでも映画でもなんでもそうですけど、期待せずに観てもらいたいです。メンバーには自分からは『来て』とは言わないです。みんなに見せたいって気持ちになったら、来てほしいですね」と不安げな様子で語りながらも、「原作だとビートルジュースがちょっと声色を変えたりしてるので、気持ちに余裕ができたら、志村けんさんとかビートたけしさんのモノマネを入れてみたいです。ただ、緊張しいなんでね。第1ミッションとしてはセリフをきちんと覚えなきゃいけないですね。人より数十倍はセリフ覚えに時間がかかるので、がんばりたいと思います」とアドリブへの意欲を見せた。
取材会の会場には「ビートルジュース」の公式ビジュアルが2枚飾られていた。ジェシーは背後にあるパネルをまじまじと見つめながら、「メイクされるのが好きで2時間ぐらいかかりましたね。できあがっていく姿をいちいち写真撮って楽しんでました。いろんなポーズをしたんですけど、最初のほうに撮ったものがいいなと思って、実際にそれが採用されました」と撮影を振り返る。福田や共演者の話題になると、「まず、鈴木福くんとか佐藤二朗さんに『福田さんってどういう人ですか?』って聞いてら、『面白い人ですよ』って返ってきたからほっとしました。福田さんに実際にお会いして『緊張してヤバいですね』と言ったら、『大丈夫だよ、楽しんで』と言ってもらえて安心しました」と穏やかな表情を見せ、清水美依紗や勝地涼といったキャスト陣に対して「気持ちに余裕が出てきたらごはんに行きたいですね。自分からは誘えないと思います。タイミングが合えばサイゼリヤにでも行きたいです」と宣言した。取材会の締めくくりには本作を楽しみにしている人に向け「ジェシーらしさ、福田監督のスパイス、『ビートルジュース』がどうブレンドされるかを楽しみにしていてください。何も考えずに観て笑って、『ジェシーってこういう一面もあるんだ』と思ってもらいたいですね」とメッセージを送った。
ビートルジュース
2023年8月4日(金)~8月27日(日)東京都 新橋演舞場
2023年9月2日(土)~9月8日(金)愛知県 御園座
2023年9月13日(水)~9月27日(水)大阪府 大阪松竹座