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SixTONESがJr.時代から確立していた独自性とは / なにわ男子が王道アイドルを背負う覚悟の1曲

再生数急上昇ソング定点観測
約1か月前2025年12月19日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで12月5日から12月11日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、1位にHANAの「NON STOP」が登場した。12月5日のMV公開から12日間で1000万再生を突破した今作は、デビュー後も止まることなく走り続ける、彼女たちの“今”をリアルに描いたナンバーになっている。

そのほかBE:FIRSTの「街灯」のMVが6位、オフィシャルオーディオが31位、ダンスパフォーマンス映像が43位と多数ランクイン。さらに36位に映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」の主題歌「Stay Strong」のリリックビデオが初登場するなど、BE:FIRSTの勢いを感じる結果となった。

50位には星街すいせいの「彗星」が登場した。今作は星街すいせいがMCを務めるNHKラジオ第1の番組「ぶいあーる!~VTuberの音楽Radio」のテーマ曲。作詞作曲はシンガーソングライターのtuki.が担当した。サウンドや歌詞を含めて、壮大なスケール感に心奪われる。

HANAやBE:FIRSTといったBMSG所属アーティストの楽曲が多数並んだ今週は、下記の3曲をピックアップする。

SixTONES「Amazing!!!!!!」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場7位

12月5日にMVが公開された「Amazing!!!!!!」は、来年1月12日にリリースされるSixTONESのベストアルバム「MILESixTONES -Best Tracks-」の収録曲。2017年に行われた関西ジュニアとの舞台「東SixTONES×西関西ジャニーズJr. SHOW合戦」で初披露された楽曲で、彼らの歴史を語るうえで欠かすことのできない“SixTONES始まりの歌”と言っていいだろう。

全体的に危険で妖しげな雰囲気を放つトラック、1曲で多彩な表情を見せる変則的な曲構成、不良っぽさを感じる男らしい歌詞、そしてそれを堂々と歌い上げるボーカルなど……既存のアイドル像にとらわれないSixTONESらしさ満載の楽曲だ。正統よりも異端、本流よりも我流、オーソドックスよりもヘテロドックス。そうした独自のスタイルをジュニア時代から確立していたことに驚かされる。そんな彼らだからこそ、結成から10年間にわたって常に我々を魅了し続けているのだろう。

なにわ男子「Never Romantic」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場23位

ここ数年、アイドルグループとダンス&ボーカルグループの境目が曖昧になりつつあるように思う。アイドルもヒップホップなどのいわゆるブラックミュージックを歌うことが増え、従来のキラキラした要素だけでなく、ギラついた攻撃性の高いパフォーマンスをすることも珍しくない。そんな中、なにわ男子の新曲「Never Romantic」は「これぞアイドルソング」としか言いようがないほど、チャーミングで幸福感があって、実にきらびやかな楽曲だ。

今作はメンバーの高橋恭平と藤原丈一郎が出演する映画「ロマンティック・キラー」のテーマソング。無敵の“Never Romantic Lady”に振り回されながら夢中で恋に落ちてゆく気持ちをカオスに描いた、底抜けにハッピーな曲となっている。恋に落ちた心情を「バキュン!バキュン!バキュン!」と全力で歌い上げるところに、彼らの王道アイドルを背負う覚悟が見えるし、何より甘いフレーズが7人に合っている。

INI「True Love」パフォーマンスビデオ

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場45位

なにわ男子と同じく映画「ロマンティック・キラー」のテーマソングとなっているのは、INIの新曲「True Love」だ。なにわ男子の高橋恭平、FANTASTICSの中島颯太、上白石萌歌とともにクアトロ主演を務めるのはメンバーの木村柾哉。「True Love」は青春を味わう楽しさやうれしさ、ドキドキ感を瑞々しくもハイテンションなムードで表現したINI流の青春ポップロックソングに仕上がっている。

同曲のパフォーマンスビデオでは、メンバーが水色の衣装を着て、サイダーのようなさわやかで弾けるダンスを披露している。サビの高くジャンプする振付も印象的だが、それ以上に目を惹くのが、曲の世界観に入り込んだようなメンバーの楽しそうな表情だ。単に笑顔で踊っているのではなく、この曲が持つ高揚感がしっかりと表現されていて、確かな演技力を感じる。筆者はミュージカル映画「ハイスクール・ミュージカル」の挿入歌「We're All In This Together」に通じるものを感じた。「True Love」はINIの新しい可能性を感じさせる1曲と言えるのではないだろうか。

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