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SixTONESに透けて見える五輪選手たちのドラマ / Aぇ! group「Fashion Killa♡」なぜ面白い?

再生数急上昇ソング定点観測
約1か月前2026年02月20日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで2月6日から2月12日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングでは、10位にM!LKの「爆裂愛してる」のオフィシャルオーディオが登場した。これは2月18日に発売された両A面シングル「爆裂愛してる / 好きすぎて滅!」の表題曲の1つで、初めてリーダーの吉田仁人がコールを監修。ご機嫌なサウンドに乗せ、リズミカルに「わふー!」と叫ぶのが楽しく、M!LKらしいキラキラしたダンスナンバーだ。CD発売日にはミュージックビデオも公開され、YouTubeの「急上昇中の音楽」ランキングで一気に1位まで駆け上がった。

20位にはIVEの「BANG BANG」がランクインした。メンバーのウォニョンが作詞に参加した今作は、外野の視線や評価に縛られず、自分の意志で道を切り開くというメッセージが感じられる。

39位に登場したのはGeroがプロデュースする音楽フェス「ちゃんげろソニック2026」の出演メンバーによる「Blessing」の歌ってみた動画。2014年にリリースされたhalyosyの楽曲を、Gero、ASK、あらき、+α/あるふぁきゅん。、un:c、__(アンダーバー)、伊東歌詞太郎、UmiNeko、KOOL、ぐるたみん、ゴム、赤飯、Sou、そらる、超学生、花たん、VALSHE、halyosy、ピコ、PointFive(.5)(あさまる、amu、clear、蛇足、みーちゃん)、湯毛といった人気の歌い手たちが盛大に歌い上げている。

44位にはWEST.の「これでいいのだ!」がランクインした。3月10日にリリースされる12thアルバム「唯一無二」の収録曲で、作詞・作曲・振付を担当したのはメンバーの重岡大毅。彼ららしい突き抜けたポジティブなエネルギーに魅了される。

人気アイドルグループの新曲が目立った今週は、下記の3曲をピックアップする。

SixTONES「一秒」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場5位

「1秒に喜び、1秒に泣く。 / 一所懸命、1秒。」の一文が印象的な「一秒の言葉」という詩を知っているだろうか? この詩はコミックエッセイ「ブッタとシッタカブッタ」などでおなじみのマンガ家 / 絵本作家の小泉吉宏が、広告代理店のコピーライター時代に書いた作品だ。1秒に宿る“重み”と“尊さ”が感じられるこの詩。筆者がそれと通ずるものを感じたのがSixTONESの新曲「一秒」である。

この曲は2月6日に開幕した「ミラノ・コルティナ2026オリンピック」の日本テレビ系アスリート応援ソングで、メインキャスターを務める荒川静香や、スペシャルキャスターの櫻井翔(嵐)が取材してきた選手たちの声をもとに制作された。羽生結弦、平野歩夢、髙木美帆など歴代のメダリストや、今大会で初めてオリンピックの舞台に立つ選手たちのさまざまな思いが盛り込まれ、「無駄にすることなく重ねた努力や、葛藤し、涙した日々。数え切れないその『一秒』の積み重ねが、自信や力強さとなって輝いてほしい」というメッセージが込められている。

日常生活の中で1秒はとても短く感じる。しかしSixTONESの「一秒」が表現しているのは、1秒でもタイムを縮めるために血のにじむような努力を重ね、栄光という名の光を追い求めるアスリートたちの姿だ。この曲を聴きながらオリンピックを観ると、選手たちのドラマを透けて見えてくる感じがして、より感動が増幅する。

Aぇ! group「Fashion Killa♡」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場18位

Aぇ! groupの「Fashion Killa♡」は、2月25日にリリースされる2ndアルバム「Runway」のサブリード曲。WHITE JAMのSHIROSEが作詞作曲を手がけた今作は、ファンクとポップスの要素を抜群のバランスで融合させたダンサブルなナンバー。サビで開けるサウンドもキャッチーで耳に残るが、それ以上に曲中で繰り返される「ファッション・キラ」というフレーズは、一度聴いたら忘れられないほど中毒性が高く、思わず口ずさみたくなる。

この曲には「誰がどうで、なにをいおうと / 君はすごく素敵なんだよ」とリスナーを肯定するパートがある一方で、「何を買う?より誰と買う? / 今日は僕を試着して」や「買い物台無しにするほど / 一緒に汚していこう。」といったファッションを恋愛に置き換えた歌詞も登場。まっすぐなエールとときめきを1曲の中に同居させているところが面白い。オフィスを舞台にしたMVは遊び心のある動きや表情で楽曲の世界観を表現した内容となっており、楽曲と映像のどちらでもAぇ! groupの新しい魅力を堪能できる。

back number「どうしてもどうしても」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場43位

「第76回NHK紅白歌合戦」での初歌唱で大きな話題を呼んだback numberの「どうしてもどうしても」は、NHKウインタースポーツテーマソングとして書き下ろされた楽曲だ。2月の「ミラノ・コルティナ2026オリンピック」、3月の「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック」の放送でも使用される。メンバーの清水依与吏(Vo, G)は「最高峰のアスリートが集い、挑み、鎬を削る瞬間の輝きにも、頑張れる時ばかりではないけれどどうにも諦めきれずに足掻き続ける人間が辿り着く煌めきにも、同じ距離で熱く、優しく鳴ってほしい」と願いながらこの曲を制作したそうだ。

「はじまりはもう思い出せない」という言葉で始まるこの歌は、主人公の過去から現在に至るまでの努力、葛藤、希望を映し出す。そして念願の大舞台に立つ瞬間を「光よすべて集まれ / この瞬間は僕の番だ」と歌い、これまでのすべてを懸けて勝負に挑む様子をドラマチックに描いている。また「渇きを目印にして / ここに掴みに来たんだ」というフレーズも印象的だ。カラカラに渇いた野心に、喝采と栄光という名の水が注がれて、大輪の花を咲かせる情景が脳裏に浮かんで思わず胸が熱くなる。

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