羊文学が7月8日に中国・上海の瓦肆VAS SHANGHAIでワンマンライブを開催した。
羊文学にとって初の中国ワンマンは、約1週間前に急遽開催がアナウンスされたがチケットはソールドアウト。彼女たちのアジア圏での注目度の高さがうかがえる公演となった。羊文学のステージは、静けさと力強さが同居するスローナンバー「hopi」で幕開け。フクダヒロア(Dr)の手数を抑えた乾いたドラム、河西ゆりか(B)の繰り出す重厚なベース、そして塩塚モエカ(Vo, G)の美しい歌声が絡み合い、場内は神秘的なムードに包まれていく。3人は1曲目から観客をぐっと引き込んだところで、その余韻を断ち切るようにポップなサウンドに振り切った「パーティーはすぐそこ」、塩塚の気だるそうなボーカルと無骨なラウドサウンドが重なり合う「FOOL」をプレイ。オーディエンスのテンションを一気に引き上げると、場内には大きな歓声と拍手が響き渡った。
3人が鳴らす軽やかなサウンドと美しいライティングがマッチし、会場内をさわやかな空気で満たした「永遠のブルー」、日々の生活の中でふと感じる物足りなさを歌った「金色」、塩塚のボーカル表現の繊細さが際立つ「くだらない」を経て、ライブは後半戦へ。アニメ「平家物語」のオープニング主題歌「光るとき」が届けられると、観客は拳を高く掲げたり、ハンドクラップをしたりと全身で羊文学の演奏を楽しんだ。10曲目「あいまいでいいよ」の演奏を終えてメンバーがチューニングをしていると、7月3日に誕生日を迎えた塩塚を祝うべくファンが「Happy Birthday to You」を大合唱。このサプライズに塩塚は「ライブをやるってお知らせしたのも1週間前なのにみんな来てくれて、誕生日まで祝ってもらえるなんて。I LOVE YOUだよ、みんな」とうれしそうに語った。
最後に羊文学は、塩塚の「またライブで来れるようにがんばるから。みんながハッピーでいられますように。また会おうね」という言葉を合図に「ワンダー」を届けると、場内を感動的なムードに染め上げてステージをあとにした。熱狂的なアンコールに応え、再びステージに現れた羊文学。塩塚と河西が覚えたての中国語でファンに語りかけると、フロアからは温かな歓声と拍手が送られた。和やかな雰囲気の中、羊文学はキラーチューン「1999」をオーディエンスとともに合唱し、この日の公演を締めくくった。
羊文学は翌日の7月9日に中国・温州で開催された「2023楠溪江XIHUROCK 西湖音乐节」に出演。3人の白熱したステージに、会場は入場規制がかかるほどの盛り上がりとなった。また羊文学は9月から10月にかけてキャリア最大規模となる全国ツアー「if i were an angel,」を開催。9月2日の新潟・NIIGATA LOTSを皮切りに、10月4日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)まで全国10都市を回り12公演を行う。チケットは各プレイガイドにて販売中。
羊文学 上海ワンマンライブ 2023年7月8日 瓦肆VAS SHANGHAI セットリスト
01. hopi
02. パーティーはすぐそこ
03. FOOL
04. 永遠のブルー
05. 金色
06. くだらない
07. 光るとき
08. マヨイガ
09. OOPARTS
10. あいまいでいいよ
11. ワンダー
<アンコール>
12. 1999
羊文学 Tour 2023 "if i were an angel,"
2023年9月2日(土)新潟県 NIIGATA LOTS
2023年9月5日(火)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2023年9月8日(金)北海道 Zepp Sapporo
2023年9月14日(木)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
2023年9月15日(金)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
2023年9月18日(月・祝)宮城県 SENDAI GIGS
2023年9月20日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2023年9月22日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年9月29日(金)広島県 広島CLUB QUATTRO
2023年10月1日(日)香川県 高松festhalle
2023年10月3日(火)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2023年10月4日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)