lyrical schoolのワンマンライブ「"NEW WORLD e.p." Release Party at Shibuya WWW」が7月22日に東京・WWWで開催された。
昨年7月24日の東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)公演をもってminanを除くメンバー全員が卒業し、今年2月に男性メンバー3名を含む新メンバー7名を加えて活動を再開したリリスク。旧体制の活動終了から約1年を経て行われた今回のライブは、新体制初のEP「NEW WORLD e.p.」のリリースパーティとして開催されたもので、EPの楽曲を含む計22曲が次々に披露された。
さまざまなアーティストがワンマンライブの舞台として挑戦してきたWWW。階段状のフロアは、グループの構成同様、男女入り混じったファン層でにぎわう。そこへDJを務めるreinaが姿を見せ、旧体制ラストアルバム「L.S.」の収録曲「NIGHT FLIGHT」をプレイすると、ryuya、malik、tmrw、そしてminanがステージに登場。大きな歓声を浴びながら男性メンバー3名が順にラップし、minanが伸びやかにフックを歌い上げる。続く「Tokyo Burning」ではtmrwが狙いを定めたファン1人をじっと見つめながらラップする場面もあり、フロアは早くも大盛り上がりだ。3曲目の「オレンジ」でsayo、hana、manaも加われば、会場は一層賑やかに。ここまでライブを牽引してきた男性メンバー3人がアカペラで「オレンジ」のパフォーマンスを締めくくる中、女性メンバーが「1.2.SUNRISE TO THE SUNSET!」と声を重ねると「GOLDEN」になだれ込み、観客を熱狂させた。
新体制のリリスクは、8人のメンバーがめまぐるしく入れ替わってライブを展開するのが特徴だ。「Enough is school」ではDJのreinaとryuya、hana、tmrw、manaの5名でゆったりとパフォーマンスを繰り広げ、続く「TIME MACHINE」でminanが心地いい歌声を響かせながら合流。「ユメミテル」で全員が集合すると、8人で仲よくステージを右に左に移動してフロアにレスを振り撒きつつ、コール&レスポンスで会場に一体感を作り上げた。
ライブ中盤に8人はEP「NEW WORLD e.p.」収録の新曲をまとめて披露。開放的なムードの「House Party」を皮切りに、疾走感あふれるシンセポップ「DRIVE ME CRAZY」、ハードなトラックの「mada mada da!」、ハイテンションなサマーチューン「秒で終わるYABAI夏」を畳みかけ、グループの新たな魅力を見せつける。さらに8人はその勢いのまま旧体制からの人気曲「OK!」に突入。息もつかせぬスピーディなマイクリレーを繰り広げた。
ライブ開始から約40分、駆け抜けるようにパフォーマンスを展開してきた8人は、ここでひと息ついてMCへ。リリースイベントを経て、このワンマンライブにたどり着いた感慨を語りつつ、8月15日に東京・上野恩賜公園野外ステージで行う次のワンマンライブについて告知し、9月に始まる全国ツアーのファイナルが10月1日に東京・LIQUIDROOMで開催されることを発表した。その後「そろそろ夏始めよっか」という呼びかけから披露された「High5」では、malik、ryuya、mana、sayo、hanaがテンポのいい掛け合いで観客の体を揺らし、malikとminanの歌唱からパーティチューン「PIZZA」が始まれば再びメンバー全員が集結。「シャープペンシル」「Dance The Night Away」を続けて披露した8人は「Hey!Adamski!」「Fantasy」「LOVE TOGETHER RAP」といったアッパーチューンを次々に投下し、フロアを沸かせ続けた。
新体制の1つの通過点、目標としていたというWWWを満たしたファンに感謝しつつ、「1年前はどうなるかと思った。1人ぼっちでさ」と心情を語り出したminan。「泣かないでー」というガヤに「泣いてないよ!」と笑顔で応えつつ、「本当の意味で私の気持ちを共有できる人っていなくなっちゃうのかな、孤独だなっていう期間があって。でもオーディションを経て、こんな素敵なメンバーたちが集まってくれて。1年前には想像してなかったよね、こんな世界があることを。あの日、卒業したメンバーもいろんな道で活躍してるし、元気に生活してると思うんで、ウチらはウチらでこの世界線で行こうと思います」と語った。
観客が点灯したスマホのライトに照らされながら「The Light」をエモーショナルに歌い上げたリリスクは、8人体制の始まりの楽曲「NEW WORLD」でライブ本編を終了。すぐに沸き起こったアイドル現場らしい野太い声のアンコールに呼び戻されると、10月20日から22日にかけて沖縄ツアーを行うことを発表してファンを喜ばせた。そして8人はラストナンバーとして「SEE THE LIGHT」を横一列になって歌唱。会場に集まったファンと記念撮影を行い、笑顔で手を振ってステージをあとにした。
なおdlc.tokyoでは本公演のアーカイブ映像が7月29日23:59まで配信されている。
lyrical school「"NEW WORLD e.p." Release Party at Shibuya WWW」2023年7月22日 WWW セットリスト
01. NIGHT FLIGHT
02. Tokyo Burning
03. オレンジ
04. GOLDEN
05. Enough is school
06. TIME MACHINE
07. ユメミテル
08. House Party
09. DRIVE ME CRAZY
10. mada mada da!
11. 秒で終わるYABAI夏
12. OK!
13. High5
14. PIZZA
15. シャープペンシル
16. Dance The Night Away
17. Hey!Adamski!
18. Fantasy
19. LOVE TOGETHER RAP
20. The Light
21. NEW WORLD
<アンコール>
22. SEE THE LIGHT
lyrical school oneman live 2023 “ONE SIDE GAME”
2023年8月15日(火)東京都 上野恩賜公園野外ステージ
lyrical school tour 2023 “NEW WORLD”
2023年9月3日(日)福岡県 DRUM Be-1
2023年9月9日(土)千葉県 KASHIWA PALOOZA
2023年9月17日(日)愛知県 RAD HALL
2023年9月18日(月・祝)大阪府 心斎橋CLUB DROP
2023年10月1日(日)東京都 LIQUIDROOM