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UVERworldと7万人の男たち、日産スタジアムで繰り広げた前代未聞の激闘

「UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000」の様子。(撮影:平野タカシ)
10か月前2023年07月31日 4:01

UVERworldが7月29、30日に神奈川・日産スタジアムでワンマンライブを開催した。彼らがスタジアム会場でワンマンライブを行うのはこれが初。この記事では男性限定ライブ「男祭り」として行われた2日目公演「UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000」の模様をレポートする。

うだるような猛暑の7月30日、新横浜には異様な光景が広がっていた。コンビニや飲食店、辺りのどこを見ても目の覚めるような赤いTシャツを着た男たち。街一帯が彼らに支配されており、その背中で金色に光る“NISSAN STADIUM”の文字が男たちの目指す場所を示していた。

今から12年前の2011年、男性6人組ロックバンド・UVERworldは地元・滋賀のB-FLATで男性限定ライブ「男祭り」を初開催。当時は男性ファンの少なかった彼らだが、精力的な活動でどんどんと支持層を拡大し、2017年には埼玉・さいたまスーパーアリーナで2万3000人、2019年末には“FINAL”と銘打たれた東京・東京ドーム公演で約4万5000人の男性Crew(UVERworldファンの呼称)を動員した。

それから約3年7カ月。この日「男祭り」は復活し、前人未到の日本記録を打ち立てた東京ドーム公演をはるかに超える約7万人の男性Crewが日産スタジアムに集結した。開演時刻が迫る中、彼らに埋め尽くされたスタジアムは一面真っ赤に。興奮を抑えられない男たちは衝動のままに声を上げ、開演前DJを務める誠果(Sax)がプレイする音楽に合わせて手を打ち鳴らす。Queenの「We Will Rock You」が流れれば当然大合唱だ。

そんな中、観客の期待を煽るオープニング映像とカウントダウンを経て、スモークが勢いよく噴射されると、せり上がったステージに彼らが追い求める6人の男、UVERworldが登場。炸裂する火花の特攻とともに「Don't think.Feel」でライブが始まり、猛る男たちのシンガロングがスタジアムに響きわたる。その勢いのまま「ナノ・セカンド」になだれ込めば、怒涛の演奏に背中を押されたTAKUYA∞(Vo)の気迫みなぎる歌声がさらなる熱狂を巻き起こしていく。

会場が常軌を逸した熱気に包まれる中、はだけたシャツから引き締まった肉体を覗かせたTAKUYA∞が「この場所では金も地位も名声もなんの意味もねえ! ここで一番価値があるのは俺たちの声!」と叫ぶと、ヒップホップ界のキング・ANARCHYがステージへ。TAKUYA∞とANARCHYは、コラボ曲「FINALIST」でお互い一歩も引かない掛け合いを繰り広げ、それぞれの生き様を力強く誇示した。

「男祭り」の復活について「やっぱり2019年の声援が忘れられなかったんですよ、俺らは」と真太郎(Dr)は語り、「じゃあひさびさにやるか、俺とお前らで」と言って上裸に。TAKUYA∞も「今日は本当に解き放たれてる」と清々しい表情を浮かべ、「馬鹿げた祭り始めようぜ」と「男祭り」の開会を改めて宣言した。

この日、男たちによって赤く染め上げられたスタジアムだが、後方には1カ所だけ白いエリアがあった。そこにいたのは抽選で招待された888人の女性Crewで、「Wizard CLUB」演奏中、信人(B)、誠果、克哉(G)、彰(G)の楽器隊はフロートに乗って、彼女たちの目の前に位置するサブステージへ移動。2カ所に分かれた6人が演奏する「激動」でスタジアム全体に熱が広がり、続く「RANGE」では放たれた銀テープがスタジアム上空を鳥のように舞った。

さらに「BABY BORN & GO」が始まると「途中でバテたら降りてぶっ飛ばしに行くからな!」と檄を飛ばしながら、TAKUYA∞がアリーナ席を取り囲む花道の上手を闊歩。下手から移動した真太郎とともにサブステージにたどり着くと「どっちがいけんだよ!」とアリーナ席とスタンド席の男を競わせながら「REVERSI」に突入する。拳を振り上げて歌うCrewに「これは忘れられねえ1日になってんな! でも気を抜くな! 俺たちで作るんだからな!」と発破をかけたTAKUYA∞は「人間辞める日だと思ってるから。それを見届けてよ。本能の赴くがままに魂を震わせることに全力尽くしていこう」と意気込んだ。

女性Crewが見守る中、7万人の男と一体となり「23ワード」「ビタースウィート」を熱演したUVERworldは、スキルフルなプレイで客席を沸かせながら再びメインステージへ。「この調子で行こうよ! 何にも間違っちゃねえよ! いいんだよ、俺たちがカッコいいと思うことやってれば!」というTAKUYA∞の呼びかけで始まった「来鳥江」ではスペシャルゲストの山田孝之と愛笑むが現れ、観客に休む暇を与えない。次第に日が落ちていく中、義足のファンとの交流を語ったTAKUYA∞が「身体的な話じゃなくて心が止まってるか、止まってねえかの話なんだよ」という言葉から歌い始めたのは、走り続ける意志を込めた「PRAYING RUN」。演奏中、TAKUYA∞がマイクを天にかざせば男たちは声を振り絞り、魂の叫びをスタジアムに轟かせた。

その後も「お前らが追い続けた俺をぶっ壊すチャンスだぞ! かかってきやがれ!」「過去のピークを乗り越えなきゃ、こっから先、生きてく意味ねえだろ!」「情熱的な瞬間をつかみに行こうぜ!」といった熱い言葉で男たちの心を燃やし続けるTAKUYA∞。何本もの火柱が上がった「Touch off」から「零HERE~SE~」を経て演奏された「IMPACT」では、彼に突き動かされた男たちが雄叫びを上げながら飛び跳ねてスタジアムを大きく揺らす。

コロナ禍で自由に動けなかった3年間を“暗いトンネル”に例え、その中で「できねえことなんてほかにいっぱいあるのに『男祭り』はもうやらないですとか、ちっぽけに感じた」というTAKUYA∞。東京ドーム公演で最後にするはずだった「男祭り」を復活させた理由について細かく説明することを避け、「ただやりたいからやるだけ」という己の信念を示す。「俺たち辞めねえから。辞めるって概念が始めた瞬間からねえんだよ」と語った彼がファンの人生も背負って進んでいく覚悟を歌った「Theory」では、何発もの花火が夜空に打ち上がった。

「今日の俺たちさ、めちゃめちゃ輝いてない? でも、俺たちもここにいるから輝けてるだけだよ」と切り出したTAKUYA∞が「正しい場所で輝いてくれ。それを俺たちが見つけるから。この情熱を忘れずに最高の日々に向かって今日からやってこうぜ」と呼びかけるとエモーショナルな「AFTER LIFE」へ。Crewの手に巻かれたリストバンドが星空のように煌めく中、星形の紙吹雪が空から降り注ぐ。

ここまで約2時間半ほぼノンストップで激闘を繰り広げてきた6人と7万人の男たち。「映画やドラマだったら、そんなこと起きねえよってくらいヤバい時間だったな! でもこれは間違いなく現実だったな! 最後までやったな、オイ!」と男たちの健闘を讃えたTAKUYA∞は、ここに集まったCrewがもしも自分たちの元を離れることがあっても、今まで以上のUVERworldになって胸ぐらをつかみに行くと約束する。そしてラストナンバー「MONDO PIECE」が始まると、スタジアムを埋め尽くした男たちは肩を組んで歌い、ステージの6人は全身全霊のパフォーマンスで魂を燃やし尽くす。こうして3年7カ月ぶりの「男祭り」は終演。歴史的な瞬間を作り上げた男たちは、興奮冷めやらぬ様子でそれぞれの日常に帰っていった。

2日間にわたる日産スタジアムでのライブを成功させたUVERworldは、最新アルバム「ENIGMASIS」の名を冠した全国ツアーを9月から開催。12月20、21日には神奈川・横浜アリーナ、25日には東京・日本武道館でライブを行い、12月30、31日の福岡・マリンメッセ福岡公演でツアーを締めくくる。また2024年春には女性限定ライブツアー「QUEEN'S PARTY 女祭り LIVE HOUSE TOUR 2024」を行い、4月11日にハワイでツアーファイナルを開催。チケット情報などの詳細は後日アナウンスされるのでファンは続報を待とう。

UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000 2023年7月30日 日産スタジアム セットリスト

01. Don't think.Feel
02. ナノ・セカンド
03. 7th Trigger
04. Fight For Liberty
05. KINJITO
06. FINALIST
07. VICTOSPIN
08. WE ARE GO
09. Wizard CLUB
10. 激動
11. RANGE
12. BABY BORN & GO
13. REVERSI
14. 23ワード
15. ビタースウィート
16. Massive
17. 来鳥江
18. One stroke for freedom
19. Don't Think.Sing
20. PRAYING RUN
21. Touch off
22. 零 HERE ~SE~
23. IMPACT
24. EN
25. Theory
26. AFTER LIFE
27. MONDO PIECE

UVERworld ENIGMASIS TOUR

2023年9月25日(月)北海道 Zepp Sapporo
2023年10月24日(火)山口県 周南市文化会館
2023年10月28日(土)大阪府 大阪城ホール
2023年10月29日(日)大阪府 大阪城ホール
2023年11月5日(日)沖縄県 ミュージックタウン音市場
2023年11月12日(日)熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2023年11月20日(月)埼玉県 大宮ソニックシティ
2023年11月26日(日)静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
2023年11月30日(木)愛媛県 愛媛県県民文化会館
2023年12月5日(火)愛知県 日本ガイシホール
2023年12月6日(水)愛知県 日本ガイシホール
2023年12月8日(金)福井県 フェニックス・プラザ
2023年12月10日(日)石川県 本多の森 北電ホール
2023年12月13日(水)茨城県 水戸市民会館
2023年12月20日(水)神奈川県 横浜アリーナ
2023年12月21日(木)神奈川県 横浜アリーナ
2023年12月25日(月)東京都 日本武道館
2023年12月30日(土)福岡県 マリンメッセ福岡
2023年12月31日(日)福岡県 マリンメッセ福岡

UVERworld QUEEN'S PARTY 女祭り THE FINAL in HAWAII 2024

2024年4月11日(木)アメリカ ハワイ州ホノルル The Republik

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