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Uruが最新アルバムツアーで届けた真摯な思い、カバー曲やMCでもオーディエンスを魅了

「Uru Tour 2023『contrast』」ファイナル公演の様子。(撮影:白石達也)
10か月前2023年08月14日 8:01

Uruの全国ホールツアー「Uru Tour 2023『contrast』」のファイナル公演が、8月12日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われた。

Uruは2月にリリースしたアルバム「コントラスト」を携え、自身最大規模となる13公演にわたるツアーを開催。アルバム収録曲や6月にリリースしたシングル曲「心得」「紙一重」、Uruの代名詞の1つとも言える多彩なカバー曲を披露し、全国のファンを楽しませた。

千秋楽公演の開演時刻を迎え、ステージ後方に掲げられた紗幕に映し出された一輪の花がゆっくりと開く中、Uruとサポートメンバーの飯塚直斗(G)、宗本康兵(Key)、奈良ひより(Cho)がステージに登場。観客の大きな拍手に迎えられたUruは、1曲目の「それを愛と呼ぶなら」を丁寧に届けた。その後は宗本の軽やかなピアノイントロに続けて「Love Song」を披露し、さらにミラーボールの光がゆっくりと揺らめく中で久保田利伸「missing」のカバーを披露。柔らかく切なげな歌声で、オリジナルとはまた異なる世界を展開した。

最初のMCでUruは、全13公演を無事に終えようとしていることを喜び「今日はオペラグラスを使っている方がけっこういますね? ここにほくろがあります(笑)」と、自らの左手首を指して観客の笑いを誘う。そしてUruは帰省シーズンにちなみ「離れて過ごしていても『この人もがんばってたんだな』と元気づけられることがあると思います。そんな気持ちで書いた曲です」と次なる曲を紹介し、「ランドマーク」をノスタルジックなボーカルで歌い上げた。

続いて披露されたのは、今回のツアーグッズのブックレットにも収録された短編ストーリー「ハクセキレイ」の朗読。Uruは孤独な主人公が歩んできた軌跡と、ある出会いによって変化した彼の人生を穏やかな声で語り、オーディエンスを独自の世界に引き込んだ。その後はストーリーの元となった楽曲「ハクセキレイ」をしっとりと歌う。曲中には一筆書きで描かれたイラストが紗幕に映し出され、物語を美しく彩った。

「いい男」、そして「恋」「そばにいるよ」と、ポップなサウンドが印象的なナンバーを連続でパフォーマンスしたあと、UruはMCで今回のツアーで起こったさまざまなハプニングを明かす。荘厳な歌声とは対称的な、ユーモラスで親しみやすいエピソードの数々に和やかな笑い声が起こった。さらにUruは今回のツアーで毎回行っている企画として、観客に投げた質問の回答比率が半々になることを目指す「50/50」コーナーを展開。この日は「美容院でシャンプーしてもらうとき、目を閉じるか? 開けるか?」という質問を投げかけるが、最初に聞いた“閉じる”派が大半を締める結果に。Uruは苦笑いしつつ「……“開ける”という人は両手を上げてもらっていいですか?(笑)」という禁じ手を繰り出し、観客を爆笑させた。

MCで場内の一体感もさらに高まったところで披露された「脱・借りてきた猫症候群」からは、軽快なアップ曲の続くパートへ。カラフルなライティングの下でUruが今回のツアーメンバーを紹介したあとは、Mrs.GREEN APPLEの「ダンスホール」をカバーし、場内の空気を明るく染め上げていく。かと思うと、続く「Break」「振り子」ではシリアスで深みのある音像を届け、その豊かな表現力を改めてファンにアピールした。

続いての楽曲に移る前、Uruはメジャーデビュー前から夢見ていた昨年11月の東京・東京国際フォーラム公演の直前に起きた出来事を赤裸々に明かした。長年の夢を叶える直前、Uruは原因不明の体調不良に見舞われ、心身のバランスを崩して歌うことも立ち上がることすらもできなかったという。公演中止の判断を下す期限が迫る中、Uruはかつて「臆病で、何かする前に『無理だろう』とあきらめてしまう」という自分自身を嫌っていたが、音楽の道を志すことで自分を認められるようになったことを思い返した。「あの頃の自分に戻ってしまうのは悔しい」と決意し、周囲のサポートを受けてライブの成功を果たしたUruは「もう昔の自分じゃない、と初めて自分を褒めることができました」と当時の切実な思いを明かした。

そんな経験を経て書くことができた、と紹介した次の楽曲は、テレビドラマ「風間公親-教場0-」主題歌の「心得」。Uruはこの曲を歌うにあたっての思いを「今苦しい状況でがんばっている人の背中に優しく届けば」と話し、その言葉どおりに優しく切実な歌声を披露して、この日一番大きな拍手をオーディエンスから浴びた。続けざまにさだまさし「たとえば」のカバーをゆっくりと届け、ライブ本編の最後には、「あなたがいることで」を歌い、温かな空気の中でステージを去っていった。

鳴り止まない手拍子に応えて再登場したUruは、アンコールの最初に「ポジティ部入部」を披露。エンディングでは飯塚とアイコンタクトを取りながら、腕を振り回してジャンプするというパフォーマンスを繰り広げ、客席をどよめかせた。「やってみたかったやつ……(笑)」と自身のイメージとはまた異なる仕草を振り返ったUruは、ツアー中にファンから寄せられた多数のメッセージに対して「すごくパワーをいただいていました」と感謝を述べる。そして「これからも、私の音楽も心もちょっとずつ変化していくと思いますが、そのときの私の音楽を皆さんに届けていければと思います」と変わらぬ思いを告げた。

アンコールの最後には「紙一重」と「星の中の君」を披露。コロナ禍によりしばらく叶わなかった「星の中の君」での合唱をひさびさに叶えたオーディエンスは、すべての曲を歌い終えたUruにスタンディングオベーションを送る。万雷の拍手の中、Uruは何度も大きく手を振り、充実した表情で客席を見渡していた。

なお、今回のツアーファイナル公演の模様は10月29日にWOWOWプラスにて放送されることが決定している。

Uru「Uru Tour 2023『contrast』」2023年8月12日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

01. それを愛と呼ぶなら
02. Love Song
03. missing(オリジナル:久保田利伸)
04. ランドマーク
05. ハクセキレイ
06. いい男
07. 恋
08. そばにいるよ
09. 脱・借りてきた猫症候群
10. ダンスホール(オリジナル:Mrs.GREEN APPLE)
11. Break
12. 振り子
13. 心得
14. たとえば(オリジナル:さだまさし)
15, あなたがいることで
<アンコール>
16. ポジティ部入部
17. 紙一重
18. 星の中の君

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