JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

TempalayとKroiがライブナタリー企画で邂逅、それぞれの音楽を鳴らした待望のツーマン

TempalayとKroi。
1年以上前2023年08月20日 3:07

TempalayとKroiによるツーマンライブ「ライブナタリー“Tempalay × Kroi”」が、8月16日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。

TempalayとKroiがツーマンライブを行うのは今回が初。さまざまなジャンルを飲み込んだ独自のサウンドで国内外に多くファンを持つ両者の初競演の注目度は高く、チケットが早々にソールドアウトする盛況ぶりとなった。

この日のトップバッターはKroi。演奏前からハイテンションな様子の彼らは「Juden」でライブの口火を切ると、腕利きのメンバーが鳴らす複雑なバンドサウンドと、内田怜央(Vo)のファンキーな歌声で観客を惹きつけていく。そしてライブ定番曲「shift command」「夜明け」「Page」を繰り出して会場の熱気をじわじわと高めると、そのエネルギーを一気に爆発させるかのように次曲「Monster Play」で熱く激しいセッションを繰り広げた。MCでは関将典(B)が数年前からファンに「いつかTempalayと競演してほしい」とリクエストを受けていたことを明かし、満員のフロアを眺めながら「今日のお客さんの熱量が、このツーマンを熱望していたことを表してるよね」とうれしそうに語った。

Kroiは「Hard Pool」でライブを再開すると、目まぐるしい曲展開とジャンルレスなサウンドで、何にも染まらないバンドのスタンスを提示。そのまま荒々しくアレンジされた「Pith」や、心地よいグルーヴを刻む「Balmy Life」をパフォーマンして観客の体を大きく揺らした。そして最後はキラーチューン「Fire Brain」をプレイ。内田が曲中に「今日は最高の人間たちが集まっていると思います。我々はカッコいい音楽を鳴らし続けていきたいと思っております。今後ともよろしくお願いします」と呼びかけると、5人はこの日一番のエモーショナルな演奏を届け、フロアを十分に温めてTempalayにバトンを渡した。

約30分の転換時間を挟み、場内の照明が落ちるとステージの幕が開く。立ち込めるスモークの中、NIKO NIKO TAN TANのOCHAN(Syn, G, Cho)、BREIMENの高木祥太(B)を迎えた5人編成で現れたTempalayは、深淵なサウンドから徐々に熱を帯びていく「脱衣麻雀」でライブをスタートさせると、「SONIC WAVE」「EDEN」「ああ迷路」を続けて独自のメランコリックな世界へと導いた。小原綾斗(Vo, G)は「今回はライブナタリーさんの企画で、今をときめくKroiさんと、ずっと次に来るアーティストと言われているTempalayのツーマンです」と冗談交じりに話して場内の笑いを誘う。そして、この日の映像演出を担当するクリエイティブユニット・Margtを紹介。Margtは「Tempalayの演奏に反応する液体をリアルタイムで撮影してエフェクティブに見せております」とその映像演出の手法を、スクリーンに映しながら解説して観客を驚かせた。

トリッキーなダンスナンバー「Booorn!!」では小原の穏やかなボーカルとAAAMYYY(Cho, Syn)のささやくような歌声が混ざり合い、場内をどこか神秘的なムードが支配していく。8曲目の「あびばのんのん」では、Margtが生み出す幻想的な映像の中、5人が紡ぐ浮遊感漂うサウンドを浴びたオーディエンスがゆったりと思い思いにステップを踏んだ。そしてTempalayが藤本夏樹(Dr)の力強いドラムを合図に、タイトなビートで駆け抜ける「へどりゅーむ」をプレイするとライブはラストスパートへと突入。これまでKroiのメンバーとほとんど面識がなかったという小原は「このあと仲よくなりたいなと、個人的に思っております」と笑顔で語りつつ、ここまでライブを見守ってきた観客に感謝を伝えると「Q」「そなちね」を披露。5人は幽玄で壮大なサウンドスケープを描き、静けさと深い余韻を残してステージをあとにした。

Kroiは11月から12月にかけて全国7都市を回る対バンツアー「Kroi Live Tour "Dig the Deep" Vol.4」を開催。このうちツアー初日の福岡・Zepp Fukuoka公演には、ゲストとしてTempalayが登場する。チケットぴあでは、明日8月21日23:59まで各公演のチケット先行予約を受付中。先着先行販売は25日10:00にスタートする。

ライブナタリー“Tempalay × Kroi” 2023年8月16日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

Kroi

01. Juden
02. shift command
03. 夜明け
04. Page
05. Monster Play
06. Hard Pool
07. Pith
08. Balmy Life
09. Fire Brain

Tempalay

01. 脱衣麻雀
02. SONIC WAVE
03. EDEN
04. ああ迷路
05. Booorn!!
06. どうしよう
07. 深海より
08. あびばのんのん
09. へどりゅーむ
10. Q
11. そなちね

関連記事

香取慎吾「Circus Funk」ジャケット

香取慎吾の新作アルバムに中森明菜、Kroi、緑黄色社会、Chevon、乃紫、在日ファンク、Yaffleら参加

約10時間
「COUNTDOWN JAPAN 24/25」ビジュアル

幕張「COUNTDOWN JAPAN」タイムテーブル発表、年越しタイミングに出るのはこの3組

2日
Maika Loubté「art of mani mani(Live at WWW X)」配信ジャケット

Maika Loubté活動10周年記念、昨年のWWW Xワンマンが音源化

7日
左上から時計回りにKroi、乃木坂46、XG、TOMOO。

「MTV VMAJ」出演者第1弾はKroi、乃木坂46、TOMOO、XG

8日
氣志團と微熱DANJI、7ORDER。(撮影:青木カズロー)

氣志團万博2日目にBUCK-TICK星野が現れ“Team NEWS”集結、アイナやthe GazettEらも熱演

10日
「氣志團万博2024 ~シン・キシダンバンパク~」ロゴ

「氣志團万博」全出演者のパフォーマンス放送決定、舞台裏に迫る特番もOA

13日
「RADIO CRAZY 2024」ロゴ

大阪「RADIO CRAZY」にandrop×SHE'S、奥田民生、サバシスター、マカえん、RIZEら18組

20日
V.A.「シナぷしゅ おせわになっております なるはやで、28きょくおききいただけると さいわいです」ジャケット (c)TV TOKYO

パ音、離婚伝説、坂本美雨ら参加「シナぷしゅ」第4弾CD&DVD発売

24日
「SWEET LOVE SHOWER 2024」の様子。

エルレ、サカナクション、Vaundy、イエモンほか出演「ラブシャ」放送アーティスト決定

29日
石田社長&保科有里(夢グループ)

夢グループが「氣志團万博」のPR動画制作、タイムテーブルも公開

約1か月