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クリープハイプ恒例ワンマンを愛知で開催 ファンへの感謝を歌に乗せ、記念日登録を発表

尾崎世界観(Vo, G)(撮影:岩本彩)
9か月前2023年09月13日 10:03

クリープハイプのワンマンライブ「クリープハイプの日 2023 愛知」が9月8日に愛知・名古屋国際会議場センチュリーホールで開催された。

「クリープハイプの日」は彼らが“クリープハイプの日”である9月8日に行ってきた恒例ライブ。今回は日本列島に接近した台風13号の影響が心配されたが、予定通り公演が実施され、約3000人のファンがホールに集まった。

開演前からX(Twitter)では“クリープハイプ”がトレンド入り。タイムラインにはこのワンマンに期待を寄せる声があふれ、公演への注目度の高さがうかがえた。また、会場のロビーではオリジナルグッズのタオルを掲げて記念撮影する観客も多く見られ、ライブ前のひとときを思い思いに過ごすファンの姿が印象的だった。

仄暗いステージに登場し、それぞれ持ち場についた尾崎世界観(Vo, G)、長谷川カオナシ(B)、小川幸慈(G)、小泉拓(Dr)。ブルーのスポットライトを浴びた尾崎はマイクを手にし、「ナイトオンザプラネット」の冒頭のフレーズを語りかけるように届ける。夜空の星々をイメージしたような無数の光がホールを彩る中、今年の“クリープハイプの日”が静かに開幕した。続く「キケンナアソビ」ではサイケデリックなアニメーションをバックに、メンバーが不穏なサウンドを響かせ、おどろおどろしいムードを演出。尾崎から「今日は『クリープハイプの日』だからやめといたほうがいいんじゃない?」というこの日ならではのセリフが繰り出されると、ファンから歓声が上がった。

ここでやっと場内が明転。「一生に一度愛してるよ」で性急なビートに乗せて小気味のいいサウンドが奏でられると、オーディエンスがリズミカルにハンズアップする。そんな楽しげなムードから一転、「身も蓋もない水槽」「社会の窓と同じ構成」では荒々しいアンサンブルが放たれた。そして、ライブ定番曲「HE IS MINE」で爆発的な盛り上がりを生み出したあとには、尾崎が「楽しいね。いい感じ。ファンがいるからできているなっていう。本当に感謝しながらやりたいと思います。ひさしぶりの曲もやるんでしょ?」とメンバーに目配せ。長谷川も「やるんでしょうね」と尾崎の発言に反応した。その言葉通り、シングル「寝癖」の初回限定盤と通常盤の共通カップリング曲「ホテルのベッドに飛び込んだらもう一瞬で朝だ」、初回限定盤のみに収録されている「目覚まし時計」といったレアなナンバーでオーディエンスを喜ばせた。

尾崎のアコースティックギターの弾き語りで始まったのは「四季」。穏やかなボーカルや温かみのあるサウンドで移りゆく春夏秋冬が鮮やかに描かれる。その後、「AT アイリッド」では尾崎と長谷川の繊細な歌声がホールを優しく包み込んだ。メンバーがひと息ついたところで、尾崎は「記念日登録っていうのがあって」と切り出す。「“クリープハイプの日”(9月8日)を正式に登録したんですよ。2月10日も太客倶楽部(クリープハイプのファンクラブ)の日に登録しました」と発表した尾崎は、額に入った証明書を掲げて観客にアピール。祝福ムードに染まったMCのあと、メンバーはファンに恩返しするように「ラブホテル」や「イト」といった人気曲を惜しみなく演奏した。

ライブが終わりに近付く頃、尾崎は「もちろん売れたいし広く聴いてほしいけど、お客さんと深く関わっていくことも大事にしたい。わがままなんだけど、わざわざ口に出して言うことじゃないかもしれないけど、本当にいつもありがとうございます」と素直な思いを口にした。観客から大きな拍手が送られる中、6日に配信リリースされたばかりの最新曲「I」の演奏へ。ハンドマイクを力強く握り締めた尾崎は、行き場のない愛情を歌で表現。そして、ファニーなギターリフが耳に残る「本当なんてぶっ飛ばしてよ」では長谷川のハミングやうねるようなベースラインがオーディエンスをいっそう惹き付けた。次の曲を準備している最中、尾崎は「曲変えるわ。こっちだなと思って」とメンバーに相談。ドラムスティックのカウントを合図に、ポジティブなメッセージソング「大丈夫」がパフォーマンスされると、ファンは心地よさそうに体を揺らした。さらに、ライブで初披露となる「幽霊失格」、高い人気を誇る「さっきの話」も披露され、ライブ終盤に鮮烈なインパクトを刻みつけた。

ここまでのライブを振り返って尾崎は「ライブしてるなっていう当たり前の感覚になれてうれしかったです」と喜びをあらわに。「世の中に対する憎しみとか怒りとか汚れものの塊みたいな曲が奇跡的にお客さんに届いて、聴いてくれる人が増えていって……満員のお客さんを見て今日も歌ってるし、お客さんを思って曲を作るし、これからもそうしていくつもりです。人間に刺さるような曲を作っていきます」と決意を述べた。最後にクリープハイプは未来に思いを馳せるように「二十九、三十」を披露し、前向きなメッセージを届けた。

今年の「クリープハイプの日」を成功に収めた彼らは、10月7から11月4日にかけてファンクラブツアー「太客倶楽部10周年記念ツアー『ふとした』」を開催する。

「クリープハイプの日 2023 愛知」2023年9月8日 名古屋国際会議場センチュリーホール セットリスト

01. ナイトオンザプラネット
02. キケンナアソビ
03. 一生に一度愛してるよ
04. かえるの唄
05. 身も蓋もない水槽
06. 社会の窓と同じ構成
07. HE IS MINE
08. ホテルのベッドに飛び込んだらもう一瞬で朝だ
09. 目覚まし時計
10. 四季
11. AT アイリッド
12. ラブホテル
13. リバーシブルー
14. ボーイズENDガールズ
15. イト
16. I
17. 本当なんてぶっ飛ばしてよ
18. チロルとポルノ
19. 大丈夫
20. さっきの話
21. 幽霊失格
22. イノチミジカシコイセヨオトメ
23. 二十九、三十

クリープハイプ「太客倶楽部10周年記念ツアー『ふとした』」

2023年10月7日(土)愛知県 Zepp Nagoya
2023年10月9日(月・祝)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2023年10月12日(木)愛知県 DIAMOND HALL
2023年10月15日(日)東京都 東京ガーデンシアター
2023年10月18日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2023年10月21日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年10月22日(日)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2023年10月25日(水)大阪府 なんばHatch
2023年10月28日(土)宮城県 SENDAI GIGS
2023年11月3日(金・祝)北海道 札幌PENNY LANE24
2023年11月4日(土)北海道 札幌PENNY LANE24

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