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「すごいことが起きてるぞ? 」ワンエンTETTA&げんじぶ光咲、空人、潤が歌声で魅せた一夜

原因は自分にある。の武藤潤、大倉空人、小泉光咲(左から)。(撮影:武石早代)
1年以上前2023年09月13日 0:03

ライブイベント「Live Meets Vol.4」が昨日9月12日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行われた。

「Live Meets」は、SDR(スターダストレコーズ)の社内クリエイティブレーベル・MeMe Meetsによるライブイベント。第4回となる今回にはMeMe Meets所属のあたし、凛翔が参加したほか、ゲストとしてONE N' ONLYのTETTAと原因は自分にある。の大倉空人、小泉光咲、武藤潤がパフォーマンスを行った。

1番手のアクトを務めたのは、沖縄出身のシンガーソングライター・凛翔(りんと)。アコースティックギターの弾き語りによる「先」をオープニングナンバーとして届けた彼は、切ない別れの情景を描くこの曲を感情たっぷりに歌い上げて観客を引き付ける。曲を終えるなり「沖縄からやってきました」と自己紹介した凛翔は、これが東京での初ライブであることをオーディエンスに伝えた。「さっき舞台裏でも迷子になってしまいまして、一筋の光が見えたので入ってみたら女子トイレでした(笑)」と初々しい“上京エピソード”で笑いを誘った彼が2曲目に披露したのは平井大「Slow & Easy」のカバー。凛翔のスモーキーな歌声はオーガニックサウンドに心地よく溶け込み、客席からは自然と手拍子の音が湧き上がった。

原因は自分にある。が主演を務めているテレビ東京系ドラマ「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call ~寝不足の原因は自分にある。~」の各話のテーマソングを歌うアーティストに選出された彼は、第3話のテーマソングとなっている「Yoi」も披露。ギターを置き、R&B調の打ち込みのサウンドに身を委ねてリラクシンなムードで会場を満たしてゆく。ミニマムな構成ながら自身の持ち味をしっかりと発揮した彼が最後に届けたのは「君が毎日」。観客に手拍子を求めた凛翔は「9月12日、SHIBUYA PLEASURE PLEASURE、楽屋の場所ムズいー」とブルージーなアドリブを披露し「でも何よりうれしい。またどこかで会いましょう」と続ける。曲の中でオーディエンスとの再会を約束して東京初ライブを終え、笑顔で次の出演者へとバトンをつないだ。

流麗なピアノの音色に導かれファンの前に姿を見せたのはONE N' ONLYのボーカル・TETTA。ファンへの温かな思いを歌うミディアムバラード「STARLIGHT ~未来ノトビラ~」を1曲目に選んだ彼は、繊細かつ芯の通ったボーカルで歌い上げてオーディエンスを魅了した。曲を終えるなり、TETTAは「1人でこうしてライブをするのは今日が初めてで。非常に今、緊張で心臓がドクドク言ってるんですけど……」と照れ笑いし「普段は6人で並んでね、僕はひたすらボケたりいらんことばっか言って、NAOYAやHAYATOがツッコんでくれるんですが(笑)。今日は1人でみんなに歌を届けたいと思います」と意気込みを見せた。そんなTETTAが続いて披露したのは、ワンエンの得意とするアグレッシブなラテンナンバーの「Get That」。意外な選曲に客席からは驚きの声が上がる中、TETTAはドラマティックなピアノの調べに乗せて力強く艶やかなボーカルを響かせる。全身を使って大きくリズムに乗りながら、HAYATOやKENSHIN、NAOYAが担うラップパートも流れるように歌いこなすTETTA。普段のライブでは見ることのできないレアなパフォーマンスを、SWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)は息をのむように見つめた。

全英詞のミディアムチューン「10,000miles」をクリアな歌声で優しく聴衆へ届けると、TETTAは「いやあ、楽しいな」とひと言。そして、舞台に敷かれた2枚の絨毯を指し「衣装はどんなものがいいですか?って聞かれたので『絨毯っぽい衣装で』って。この絨毯に合わせてきました(笑)」と、ステージセットとの“リンクコーデ”を明かしてファンの笑いを誘う。和やかなトークののち、次に披露する曲は自身のオリジナル曲であることをSWAGに伝えた彼は「3、4年前に一度披露したことがあったんですけど、そのときは号泣しすぎて歌えなかったんです。今日ここで歌っていきたいと思います」と続けた。

そんな言葉のあとに彼が披露した「マーマレード」は、思い出を振り返りながら“君”への断ち切れない思いを歌い上げるビタースイートなラブソング。TETTAは丁寧に思いを紡ぐボーカルワークで別れてもなお好きな人の面影を追いかける主人公の心情を鮮やかに描き出し、オーディエンスの心を震わせた。TETTAがソロボーカリストとして作り上げたパフォーマンスは、繊細な優しさと温もりのある、彼自身のアイデンティティを色濃く投影したものに。出番の最後に届けられた「優しい朝に」はこの日が初披露となったオリジナルソングで、TETTAは「3年前くらい前、夜中に友人の家に行って、友達が弾くギターに合わせてメロディを作り、歌詞を考えた思い出の曲です」と観客に伝える。「皆さんの前でこの曲を披露できるのがうれしい」と、喜びを噛みしめながらラストナンバーを柔らかく歌い上げ、TETTAは笑顔でステージをあとにした。

ドラマ「4月の東京は…」の主題歌「イベリス」で自身のパフォーマンスをスタートさせたのはあたし。ブルーの光に染まったステージの上、透明感に満ちた歌声を響かせて楽曲の切ない世界観にオーディエンスを誘った彼女は「こんばんは、あたしです。いつもは音源を使ってライブをしているんですけど、今日はキーボードのサポートを迎えてお届けします」と客席に伝えた。伝えられない恋心を歌う2曲目の「着心音」へ進むと、軽やかに跳ねるあたしの歌声とキーボードの音色が甘やかに客席へと広がってゆく。アグレッシブなボーカルを聞かせるアッパーチューン「AtoZ」も生の伴奏で彩りを変え、あたしはゴージャスなピアノサウンドに負けないパワフルな歌声で会場の熱気を高めてみせた。

彼女の最後の曲としてコールされたのは、「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call」第2話のテーマソングである「そっか」。「夏の終わりの儚さを切なく歌っている曲です」と観客に伝えた彼女は、花火のような鮮烈さと儚さを併せ持った歌唱表現でドラマティックに曲を歌い上げた。確かな歌唱力で存在感を示し、あたしは「ありがとうございました、あたしでした」と深く一礼して自身のステージを終えた。

「LIVE Meets vol.4」のトリを担ったのは原因は自分にある。の大倉空人、小泉光咲、武藤潤。グループの“年長組”である3人は白のトップスに黒いパンツといういでたちでステージに並び、ノスタルジックなサマーチューン「Up and Down」でライブをスタートさせた。ダンスをまったく踊らずに曲を歌いつなぐという、かつてない表現の見せ方に観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)の熱い眼差しが注がれる中、3人は冒頭から豊かな歌声と息の合ったボーカルワークで聴衆を魅了した。

曲を終えるなり、潤は「歌だけのライブって初めてだけど……すごいね!」と実感を込めてひと言。光咲が「緊張感が全然違って、足ガクガクよ!」と反応すると、空人も「異様な緊張感だよね(笑)」と2人の言葉に続いた。MCタイムの軽妙なやりとりの中で、今回のステージが3人にとって新たな挑戦であることを伝えた空人は、ここから3人それぞれがソロで「歌いたい歌」を披露していくことを予告。「精いっぱいがんばっていきたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください」と客席に伝える。

3人の先陣を切った光咲は自身がミュージックビデオに出演したヤングスキニーの「本当はね、」をソロパフォーマンスの楽曲に選んだ。YouTubeにはカバー動画がアップされているが、彼がファンの前で実際に歌唱するのはこれが初めて。透明感の中にまっすぐな芯を感じさせる歌声は唯一無二の個性を放ち、光咲は自分らしく「本当はね、」を歌い上げてみせた。光咲と入れ替わりでステージに現れた空人が超特急「Yell」をコールすると、その選曲に客席からはにわかに驚きの歓声が。自身のメンバーカラーである黄色の光がステージを照らす中、空人は大きく動かす右手に豊かに思いを乗せながら楽曲をカバー。陽だまりのように柔らかく優しい歌声で、まっすぐにオーディエンスへエールを送った。そして、げんじぶの歌の大黒柱であるグループ最年長の潤は、自身の愛するMr.Childrenの「名もなき詩」をカバーソングとしてセレクト。さわやかなパッションを全身に宿しながら、高音パートも力強く地声で歌い上げる確かなボーカルスキルで曲を表現し、客席に鮮烈な印象を残していた。

3曲を終えてのMCでは、それぞれが今回の披露曲を選んだ理由や感想を語る場面も。光咲が「YouTubeでは歌わせてもらったんですけど、ライブで披露できてなかったので、こうして披露できて僕はうれしいです」と満足げに語ると、空人は「昔からこの曲が超好きで」と切り出し「僕の親友(超特急アロハ)が新メンバーとして超特急さんに入ったんです。その親友と最近ドライブに行ったとき、『好きだから流していい?』って聞いたら『俺も好きだよ』って。曲を決めるとき、そのときのことがパッと思い浮かんだのでこの曲にしました」と選曲理由を明かす。潤は「両親がMr.Childrenさんが好きで。車の中でよく聴いていました」と、曲への思い入れを語った。

再び3人がそろっての後半パートでは、キーボードの生演奏に乗せてげんじぶの楽曲2曲を披露した潤、空人、光咲。げんじぶらしさを形作る重要なピースである“ピアノロック調”の楽曲「嗜好に関する世論調査」も、セッション感満載で3人の声を彩るピアノサウンドが楽曲のスリリングなムードを加速させ、3人の歌のハイスピードなかけあいとともに聴き手に新鮮な印象を与えた。さわやかなポップソング「桜Ground」では、桜色に染まったステージの上、優しく寄り添うキーボードの音色に3人が感情をたっぷり込めた歌声を乗せる。曲を終えるなり、空人は「すごいことが起きてるぞ? ピアノロックをピアノの伴奏で歌える幸せ!」と高揚感を口にしていた。

普段のライブでは見ることのできないシーンの連続だったげんじぶの3人のパフォーマンスは、「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call」の主題歌である最新曲「蝋燭」で締めくくられた。自分たちで決めたという「LIVE Meets vol.4」のための歌割りで曲を歌いつなぎ、ゆったりと心地よく揺らぐボーカルで観客をチルな世界観に誘った3人。曲を終えると彼らはTETTAを再びステージに呼んで最後の挨拶をし、「またお会いしましょう!」とファンに約束した。

「LIVE Meets vol.4」2023年9月12日 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト

01. 先 / 凛翔
02. Slow & Easy(平井大カバー) / 凛翔
03. Yoi / 凛翔
04. 君が毎日 / 凛翔
05. STARLIGHT ~未来ノトビラ~ / TETTA(ONE N' ONLY)
06. Get That / TETTA(ONE N' ONLY)
07. 10,000miles / TETTA(ONE N' ONLY)
08. マーマレード / TETTA(ONE N' ONLY)
09. 優しい朝に / TETTA(ONE N' ONLY)
10. イベリス / あたし
11. 着心音 / あたし
12. AtoZ / あたし
13. そっか / あたし
14. Up and Down / 大倉空人、小泉光咲、武藤潤(原因は自分にある。)
15. 本当はね、(ヤングスキニーカバー) / 小泉光咲(原因は自分にある。)
16. Yell(超特急カバー) / 大倉空人(原因は自分にある。)
17. 名もなき詩(Mr.Childrenカバー) / 武藤潤(原因は自分にある。)
18. 嗜好に関する世論調査 / 大倉空人、小泉光咲、武藤潤(原因は自分にある。)
19. 桜Ground / 大倉空人、小泉光咲、武藤潤(原因は自分にある。)
20. 蝋燭 / 大倉空人、小泉光咲、武藤潤(原因は自分にある。)

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