JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

ukka、キネマ倶楽部ワンマンで“AYAME BAR”オープン 芝居や歌謡曲を交えた多彩なステージ

ukka「déjà-vu」の様子。
7か月前2023年10月17日 8:02

ukkaのワンマンライブ「déjà-vu」が10月14日に東京・東京キネマ倶楽部で開催された。

バルコニーも駆使した熱いパフォーマンス

9月30日に東京・Veats Shibuyaでワンマンライブ「cresc.」を成功させたukkaは、これとはまた別のコンセプト、構成のパフォーマンスを東京キネマ倶楽部で披露。「cresc.」ではそのタイトルの通り、右肩上がりにヒートアップしていくストレートなライブが届けられたが、「déjà-vu」では寸劇も交えたエンタテインメント性の高いステージが展開された。先日公開された新アーティスト写真の中で身に付けている新衣装で登場したukkaは、「お年頃distance」「オスグッド・コミュニケーション」といったアッパーチューンをいきなり畳みかけ、開演早々に東京キネマ倶楽部を熱気で満たしていく。この会場はステージ下手に階段があり、その先にバルコニーのような空間があるのが特徴。メンバーは曲中にそのバルコニーへと移動し、2階の観客にも弾けるような笑顔で歌とダンスを届けた。

AYAME BARに響く歌謡曲の数々

観客への挨拶を短めに終えたukkaは、早々に次のブロックへ。鶯谷駅から徒歩5分の場所にあるという一風変わったバー“AYAME BAR”を舞台にした寸劇が前触れもなく始まった。川瀬あやめ演じる“あやめママ”が営んでいるこのバーはお酒を嗜むことができるのはもちろん、誰でも使用可能なステージが設置されている。ピンクの法被を羽織り、芹澤もあのうちわを片手に店にやってきたアイドルオタクの結城りなと葵るりは、ステージ上で芹澤によるリサイタルが始まると大興奮。ukkaの最年少メンバーで、現在17歳の芹澤は結城と葵が大はしゃぎする前で南沙織「17才」を瑞々しく歌い上げた。

続いてAYAME BARに来店したのは村星りじゅと、彼女にグミをひと粒ももらえなかったと憤る葵。言い争いが収まる気配のない2人は、バルコニーへ続く階段を使った“グリコじゃんけん”で決着を付けることになった。この勝負を見事に制した葵は勝者の特典として山口百恵「プレイバックPart2」を歌う権利を手にし、キメ顔で歌声をマイクに乗せる。しかし対決に敗れたはずの村星、さらには芹澤、茜空、川瀬もなぜか順番に歌い始めるというカオスな展開に。最後はケンカしていたはずの村星と葵が背中合わせで「プレイバックPart2」を歌いきった。

その後もAYAME BARはバラエティ豊かな歌謡曲で彩られる。頭にリボンを付けた茜は芹澤と葵を引き連れ、キャンディーズ「年下の男の子」をキュートに歌唱。パンプキン型のトートバッグからお菓子を取り出し、フロアに向けて思い切り放り投げた。黒のスパンコール衣装を羽織った結城は郷ひろみ「言えないよ」を熱唱し、観客だけでなくあやめママをも虜に。そんなあやめママも、かつてアイドルだったと噂されるほどの美声の持ち主だという。「どう? みんな私の歌、聴きたくなった?」と聴衆を煽った彼女は、マイクスタンドを使ってザ・ヴィーナス「キッスは目にして!」を艶やかに響かせ、大きな喝采を浴びた。

「キッスは目にして!」のパフォーマンス中には、ほかのメンバーもステージへ合流。その流れのまま6人は「ガールズナイト」をパフォーマンスし、AYAME BARの空想の世界から現実のukkaのライブへとシームレスに移行してみせた。「ガールズナイト」は軽やかなピアノの音色が印象的なナンバーで、もともとグランドキャバレーだった東京キネマ倶楽部のラグジュアリーな空間にぴったり。この曲で主役のポジションを担う茜を中心にクールに歌い踊る6人の魅力を、ステージ上で輝くミラーボールがより一層引き立てた。

熱狂のライブ後に新メンバーお披露目

ここでukkaはようやく1人ずつ自己紹介。改めて観客を煽った彼女たちは、ライブの鉄板曲「それは月曜日の9時のように」を投下し、観客をめいっぱい踊らせる。さらに今年6月にリリースしたメジャー1stシングルの表題曲「wonder little love」などを次々にパフォーマンスし、ライブのラストスパートとなるこのブロックを勢いよく駆け抜けていった。EDMテイストの壮大なサウンドの楽曲「コズミック・フロート」では、声を上げながらジャンプする観客の頭上にハート型のバルーンに投げ込まれ、フロアがお祭り騒ぎのような熱狂ぶりに。12月20日にリリースされるメジャー1stフルアルバムより、スカパンク調の新曲「ティーンスピリット」も披露された。

アンコールではまず「リンドバーグ」「まわるまわるまわる」の2曲が披露され、会場の熱量は右肩上がりに増すばかり。ukkaは「リンドバーグ」でサイリウムを、「まわるまわるまわる」ではタオルを手に持って歌い、観客との一体感を楽しんだ。そしてメンバーが1人ずつライブの感想を述べたあと、「déjà-vu」のラストナンバーとして披露されたのは川瀬をフィーチャーした楽曲「ファンファーレ」。12月30日をもってグループを卒業し、所属事務所のスターダストプロモーションから退所することが決定している川瀬の姿を、会場のファンはしっかりと目に焼き付ける。曲の最後には6人が観客に向けて放ったピンク色のテープが、ステージとフロアをつなぎ合わせた。

ワンマンライブはこれにて終幕となったが、ステージには結城と葵が再び登場。約2年前にグループに加入した2人はお互いの成長を称え合ったのち、ukkaと同じくスターダストプロモーションに所属するスタプラ研究生の宮沢友と坂井小春をステージに呼び込んで観客に紹介した。会場のファンは拍手と声援で彼女たちを歓迎するも、突然の展開に困惑気味。4人が退場したあと、宮沢と坂井がukkaの新メンバーになることを告げる映像がスクリーンに映し出されると、ひと際大きな歓声が沸き上がった。宮沢と坂井は11月23日までスタプラ研究生として活動を続け、翌日24日からukkaの一員となる。そして2024年1月21日に東京・LIQUIDROOMで2人を加えた新体制のお披露目公演「New Chapter “7”」が行われる。

セットリスト

ukka「déjà-vu」2023年10月14日 東京キネマ倶楽部

SE. overture
01. お年頃distance
02. オスグッド・コミュニケーション
03. ニューフィクション
04. Killer Lips
05. 17才
06. プレイバックPart2
07. 年下の男の子
08. 言えないよ
09. キッスは目にして!
10. ガールズナイト
11. それは月曜日の9時のように
12. wonder little love
13. AM0805の交差点
14. コズミック・フロート
15. ティーンスピリット
<アンコール>
16. リンドバーグ
17. まわるまわるまわる
18. ファンファーレ

ライブ情報

川瀬あやめ卒業公演~次のストーリー~

2023年12月30日(土)東京都 ヒューリックホール東京

New Chapter “7”

2024年1月21日(日)東京都 LIQUIDROOM

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

「YATSUI FESTIVAL! 2024」キービジュアル

「やついフェス」に氣志團、阿佐ヶ谷姉妹、吉川友にでか美ちゃん、#ババババンビら53組追加

16日
「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」ロゴ

「TIF2024」iLiFE!、でんぱ組.inc、FRUITS ZIPPERら出演決定 チェアマンは今年も長濱ねる

24日
スターダストプラネットの所属アイドルグループ全11組。

ももクロを筆頭に計11組69名が「無限会社スタプラ」発足!日本全国からコラボプロジェクト大募集

約1か月
ukka「Overnight Rainbow」type-Aジャケット

ukka新作ジャケットで7人体制の始まりを表現、収録曲「マーマレード・フレイバー」をTikTok先行配信

約2か月
ukka「透明」配信ジャケット

ukka、メジャー2ndシングルよりダンスポップナンバー「透明」先行配信

3か月
テイチクエンタテインメント創立90周年記念のロゴ。

テイチク90周年記念の配信フェス開催 怒髪天、AFOC、加藤和樹、BEGIN、青山吉能ら45組参加

3か月
ukka「New Chapter “7”」の様子。(Photo by Kiyoaki Sasahara[L MANAGEMENT])

ukka、宮沢友&若菜こはる迎えた新体制をお披露目!7人で新たなチャプターへ

3か月
ukka

ukka、新体制初のシングル発売&ライブツアー開催

3か月
「IDORISE!! FESTIVAL 2024」出演アーティスト第8弾

「IDORISE!!」出演者第8弾でフィロのス、ukka、アイカレ、アキシブprojectら10組追加

4か月
ukka「川瀬あやめ卒業公演~次のストーリー~」の様子。(撮影:林晋介)

ukka川瀬あやめ、8年半で受け取った一生分の愛 卒業公演を経て“次のストーリー”へ

4か月