日本テレビ系の音楽番組「バズリズム02」発のライブイベント「バズリズムLIVE 2023」の最終日公演が、本日11月5日に神奈川・横浜アリーナで行われた。「バズリズムLIVE」は“今絶対見ておくべきアーティスト”が参加するイベントとして2015年にスタートし、今年が9回目の開催。最終日は龍宮城、BE:FIRST、Chilli Beans.、SUPER BEAVERとオープニングアクトのブランデー戦記が出演した。また、この日出演を予定していたもののキャンセルとなったsumikaに代わり、トリのSUPER BEAVERは急遽ロングセットでのステージを展開。熱いパフォーマンスで観客を楽しませた。
ブランデー戦記
最終日のオープニングアクトとして出演したのは大阪出身の3人組バンド、ブランデー戦記。2022年3月に結成されたばかりのバンドが早くも横浜アリーナという大舞台への出演を果たした。最初に3人が披露したのは昨年12月にリリースした代表曲「Musica」。圧巻のロックサウンドで会場の空気を震わせ、総立ちのオーディエンスを圧倒した。
続いて3人は、青色のライトが揺らめく中で「水鏡」を披露し、壮大なサウンドスケープでまた異なる世界を提示する。最後は「僕のスウィーティー」を演奏。パワフルなビートで観客に強い印象を与えてステージを終えた。
龍宮城
トップバッターの登場前にはステージにMCのバカリズムと石川みなみアナウンサーが登場して観客に挨拶。バカリズムは「せっかくなのでコール&レスポンスしましょうか? 皆さん、最近どうですか?」と客席に話しかけ、困惑しながら叫ぶオーディエンスを「ああ、皆さんいろいろな悩みを抱えていらっしゃるようですね(笑)」と受け流した。
その後は客席に光る紫色のペンライトに迎えられ、トップバッターの龍宮城が登場。アヴちゃん(女王蜂)がプロデュースを務めたオーディション番組「0年0組-アヴちゃんの教室-」を経て結成された彼らは、プレデビュー曲の「RONDO」で観客をその独自の世界へと一気に引き込んだ。その後は「2 MUCH」「Mr.FORTUNE」を迫力たっぷりにパフォーマンス。中盤の自己紹介ではRayが生まれて初めてライブを観た会場がこの横浜アリーナだったと振り返り「またワンマンで戻って来られるように、高く深く登っていこうと思います」と意気込んだ。
全員でサングラスをかけて踊った「JAPANESE PSYCHO」のあとは、女王蜂「バイオレンス」のカバーをアグレッシブに披露。後半ではITARUとKENTのデュエット曲「SENSUAL」で優美な世界を繰り広げ、最後は宮城が主演を務めるドラマ「秘密を持った少年たち」の主題歌でもある新曲「SHORYU(→↓↘+P)」の鬼気迫るパフォーマンスで締めくくった。
BE:FIRST
続いて登場したのは、初のドームライブ開催を11月3日に発表したばかりのBE:FIRST。1曲目「Boom Boom Back」からパワフルなステージングとサウンドで場内に瞬く間に熱気を充満させる。それぞれの見せ場たっぷりの「Milli-Billi」に続いては「SOS」でロマンティックなムードへと観客を誘った。
「Brave Generation」や「Don't Wake Me Up」ではステージ左右に伸びた花道にメンバーが進み出て、客席をさらにヒートアップさせる。中盤にはLEOが今から2年前、デビュー直後に「バズリズムLIVE」に初出演した当時を振り返り「あのとき楽屋で社長に『2年後にドーム行くよ』って言われて。ついに来年3月東京ドームに立ちます」と夢を叶える喜びを語った。その思いを分かち合うように「Great Mistakes」ではメンバーとオーディエンスが一斉にタオルを振り回し、最後は「Scream」を迫力満点にパフォーマンスした。
Chilli Beans.
Chilli Beans.のライブは「See C Love」で幕開け。Moto(Vo)はハンドマイクを手にステージを自由闊達に跳ね回り、気だるげなボーカルを聴かせる。「皆さん、今日は楽しんでいってください!」というMotoの言葉のあとは「rose feat. Vaundy」そして「HAPPY END」へ。Chilli Beans.ならではのときにキラキラした、ときに哀切さを感じさせる音像で観客を魅了した。
Maika(B, Vo)は今年1月、Chilli Beans.が番組で「今年コレがバズるぞ!BEST10」の1位に選出された縁を振り返り「今日もこんな素敵なライブに出させていただいてうれしいです」と喜ぶ。代表曲「lemonade」でオーディエンスの体を揺らしたあとは、Lily(G, Vo)が奏でる深みのあるギターが印象的な「Raise」へ。ラストナンバー「you n me」をポップに奏でると、3人は笑顔でステージをあとにした。
SUPER BEAVER
3日間にわたる今年の「バズリズムLIVE」大トリを務めたSUPER BEAVER。渋谷龍太(Vo, G)はsumikaのタオルを掲げながらステージに登場し、オーディエンスに熱狂的に迎えられた。最初に披露したのは「グラデーション」。渋谷は「今日は『ここに立っているからにはあなたと向き合いたい』というバンドとグループしかいません。誰を観に来たとかは絶対あると思うけど、俺はあなたを傍観者じゃなく当事者にしたいと思っています」と観客に呼びかけ、大きな拍手を浴びる。その言葉通り「美しい日」では観客のハンドクラップと大合唱が4人の演奏と一体になり、アリーナに力強く響き渡った。そして4人は11月3日にリリースしたばかりの最新曲「決心」に続き、壮大なバラードナンバー「儚くない」を披露。熱いメッセージで観客を感動に導いた。
「sumikaっていうバンドが出られなくなって、俺たちがちょっとほかのグループよりも長くやるけど、代わりになるとは微塵も思ってません。代役としてのプラス30分じゃない。この大事な時間、100%でかかってきてくださいなんて贅沢なことは言いません……120%でかかってきてください!」とこのステージに賭ける意気込みを渋谷が叫んだあとは、「青い春」「名前を呼ぶよ」「アイラヴユー」と代表曲を連投。圧巻のバンドサウンドで会場にすさまじい熱気をもたらした。
最後に渋谷は19年目を迎えたバンドの軌跡を振り返り「“普通”の生活は誰かの“特別”の上に成り立っていることを絶対に忘れないようにしてきました。そのおかげであなたに会えました。俺たちがあなたに伝えたように、あなたも大事な誰かに伝えてくれるといいなと思います」と語り、ラストナンバー「人として」を熱唱。万感の思いを込めたパフォーマンスで大トリのステージを締めくくった。
なお「バズリズム02」では11月24日放送回で「バズリズムLIVE 2023」DAY1、12月1日にDAY2、12月8日にDAY3の様子をオンエア。日テレプラスでは12月23日16:00から3日間の模様を一挙7時間にわたって放送する。さらにHuluでは12月15~17日にライブ映像が順次配信される。
セットリスト
「バズリズム LIVE 2023」2023年11月5日 横浜アリーナ
ブランデー戦記
01. Musica
02. 水鏡
03. 僕のスウィーティー
龍宮城
01. RONDO
02. 2 MUCH
03. Mr.FORTUNE
04. JAPANESE PSYCHO
05. バイオレンス
06. SENSUAL
07. 2 MUCH
08. SHORYU(→↓↘+P)
BE:FIRST
01. Boom Boom Back
02. Milli-Billi
03. SOS
04. Brave Generation
05. Don't Wake Me Up
06. Shining One
07. Bye-Good-Bye
08. Great Mistakes
09. Scream
Chilli Beans.
01. See C Love
02. rose feat. Vaundy
03. HAPPY END
04. School
05. lemonade
06. daylight
07. Raise
08. シェキララ
09. you n me
SUPER BEAVER
01. グラデーション
02. ひたむき
03. 美しい日
04. 決心
05. 儚くない
06. 青い春
07. 名前を呼ぶよ
08. アイラヴユー
09. 人として