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小倉唯、始まりの場所で踏み出した新たな一歩 ピアノ生演奏をバックに歌唱で魅了

小倉唯
11か月前2023年11月30日 3:04

小倉唯が11月23日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブ「小倉唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~」を開催した。今年の7月に埼玉・大宮ソニックシティでアーティストデビュー10周年記念ライブ「小倉 唯 Memorial LIVE 2023~10th Anniversary Assemble!!~」を行った小倉。今回彼女は2015年に初のワンマンライブを開催した場所でもあるパシフィコ横浜を舞台に、11年目を迎えてから初となる公演を実施した。

11周年へと進んでいく、新たな始まり

ライブのオープニングを飾ったのは、昨年リリースされたレーベル移籍第1弾シングル「Love∞Vision」。小倉は2人のダンサーを引き連れ、初めて自身で作曲に挑戦したEDMナンバーを神秘的な空気を漂わせながら歌い踊る。そして小倉は一瞬でカラフルな衣装にチェンジし、「みんな盛り上がっていきますよー!」と客席にマイクを向け、2015年の初ワンマンライブで1曲目を飾った楽曲「FUN FUN MERRY JAM」で熱いコールを巻き起こした。

「アーティストデビュー11年目迎えて初めてのライブということで、ただいまパシフィコー!」と声を弾ませた小倉。彼女は「To the 11'Eleven」と冠されたライブタイトルについて「10周年から11周年へと進んでいく、新たな始まりということで。さらに11月に開催ということで、ダブルミーニングになってます!」と説明し、「新しい一歩なので、いつもとはちょっと違う演出にも挑戦しようと思っているので、ぜひ皆さん楽しみにしていてください」と観客の期待を煽った。

続いて披露されたのは、前日の11月22日にリリースされたニューシングルのカップリング曲「トキメキWeekend!」。ライブを想定してオーディエンスの歌唱パートが織り込まれたこの曲では、リリース直後にも関わらず客席から息ぴったりの声が上がる。一体感あふれる客席に向け、小倉はキュートな笑顔で「キミのことが…大好きー!」と両手でハートマークを作ってあふれんばかりの大きな愛を贈った。

初めての挑戦

バラエティ豊かな幕間ムービーも小倉のライブの見どころのひとつ。今回は小倉が 「Doctor-XI」として外科医の“小門唯子”に変身。彼女は“オペ”と称してけん玉やフラフープ、ひと筆書きチャレンジ、バルーンアートなどに挑戦し、「私、失敗しないので」という決めセリフを次々と放って会場を沸かせた。

ムービーが終わるとピアニストの岩佐結里がステージに登場。再びステージに現れた小倉は、ピアノの生演奏に乗せて「白く咲く花」をしっとりと歌い始めた。2018年に小倉が大学を卒業するタイミングでリリースされた「白く咲く花」は、彼女の自身の思いや生き方と強くリンクするナンバー。繊細な鍵盤の音色に乗せて、美しく澄み渡るような歌声が響き渡る。オーディエンスは小倉の思いが乗せられた歌声をじっくりと堪能し、白いペンライトで彼女の歌唱に彩りを添えた。そのまま小倉はドラマティックなピアノ演奏バックに冬のバラードソング「ショコラ」を歌唱。さらに4人のダンサーを加え、ギリシャ神話を元にした大人っぽいナンバー「慈しみカンパニュラ」を優雅に届けた。

小倉はピアノ演奏とのコラボについて「最初のリハーサルのときはすごくドキドキしていたんですけど、岩佐さんの素敵な演奏もあってちょっとずつ慣れてきまして、今日は途中でちょっと泣きそうになりました。『白く咲く花』って思い出の曲だったりするから、途中でこの歌詞の深さを感じたというか、今歌うからこそみんなに伝えられるものがあるんじゃないかなと、そんな気持ちで歌いました」と安堵した様子で語った。その後も小倉はピアノの生演奏とともに楽曲を披露。空に向かって手を高く伸ばしながら、11年目以降の未来を感じさせる楽曲「Tomorrow」を晴々と歌い上げた。ロックナンバーの代表曲の1つ「Future Strike」が始まると、場内が赤いペンライトに染まり、けたたましいコールが沸き起こる。小倉はステージ上段を軽やかに歩き、スカートをひらめかせながら凛とした歌声を響かせた。

カバー曲で大盛り上がり

小倉のキャリアの中でも最高難易度のフォーメーションダンスが繰り広げられた「Precious.」を経て、小倉はピンクのフリルと黒いリボンが印象的な衣装にチェンジ。「後半戦盛り上がっていくよー!」と告げると、自身が声を担当するアニメ「ロウきゅーぶ!」のキャラクター袴田ひなたの楽曲「ともだちピンク」をキュートに披露して会場を盛り上げた。さらに小倉はアニメ「【推しの子】」に登場するアイドルグループ・B小町の楽曲「サインはB」をカバー。オーディエンスはピンクのペンライトを無我夢中に振り、「ウリャオイ!」と力強いコールを飛ばした。

会場に熱気が広がる中、小倉は自身のラブリーな魅力が詰まった代表曲「Honey♥Come!!」「Baby Sweet Berry Love」を続けてパフォーマンス。「Baby Sweet Berry Love」の最後には銀テープが華やかに会場を舞った。ラストナンバーはニューシングルの表題曲「Empty//Princess.」。レーザーライトの演出に彩られながら、小倉は中毒性のあるメロディを魅惑的に歌い上げた。

これからも自分らしく、自分のペースで

アンコールを求める声に呼ばれて再び登場した小倉は「Charming Do!」を笑顔で手を振りながら届けた。小倉は「11年目初のワンマンということで、ひさびさにパシフィコに帰ってきたんですけど懐かしくて。1stライブの『HAPPY JAM』のことを思い出しました」と感慨深げに会場を見渡し、「本当に皆さんに支えられてるんだなと思いましたし、こうやってみんなと過ごせる時間が早く過ぎ去っちゃうのは寂しいんですけど、みんなの目の前でパフォーマンスすると『そっか、私このためにがんばってたんだ』と思います」と充実した表情で語る。そして彼女は「これからも自分らしく自分のペースでみんなに楽しんでもらえることを考えていこうと思っていますので、引き続きそんな私の応援をよろしくお願いします!」とオーディエンスに呼びかけて歓声を浴びた。

最後に小倉は「みんなで一緒に素敵なメロディを奏でられたらいいなと思います」と述べ、「秘密♡Melody」を披露。ミラーボールの演出で光の粒が広がる舞台で軽やかに踊り、「また絶対会いにきてね!」と笑顔で伝えた。去り際、扉の前で小倉が「名残惜しいんですけど、今日本当に皆さんのおかげで素敵な11年目を踏み出すライブができたと思います。これからもこういう機会を作れるようがんばりますので、皆さんついてきてくれるかな?」と問いかけると、大きな拍手が沸き起こる。そして小倉が「これからも!」と叫ぶと、客席から「小倉唯と共に!」という声が上がり、新たな始まるを告げるワンマンライブは幕引きとなった。

また小倉の写真集「ゆいたび」が2024年2月7日に発売されることが決定した。本作は“ひとり旅”をテーマにシンガポールで撮り下ろされている。

セットリスト

小倉唯「小倉唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~」2023年11月23日 パシフィコ横浜 昼公演 セットリスト

01. Love∞Vision
02. FUN FUN MERRY JAM
03. Merry de Cherry
04. トキメキWeekend!
05. Baby, Baby, Baby
06. 白く咲く花(ピアノver.)
07. ショコラ
08. 慈しみカンパニュラ
09. Tomorrow
10. Future Strike
11. Precious.
12. ともだちピンク / 袴田ひなた(CV:小倉唯)(※カバー)
13. サインはB-アイ Solo Ver.- / B小町・アイ(CV:高橋李依)(※カバー)
14. Honey♥Come!!
15. Baby Sweet Berry Love
16. Empty//Princess.
<アンコール>
17. Charming Do!
18. 秘密♡Melody

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