11月28、29日に東京・東京ドームでK-POPの年末音楽授賞式「2023 MAMA AWARDS」が開催された。DAY1のレポートに引き続き、本稿ではDAY2である29日公演の模様をレポートする。
「2023 MAMA」DAY2の出演者
「MAMA AWARDS」は、MnetおよびMnet Smartを運営するCJ ENMが主催するアジア最大級の音楽授賞式。この日は、ATEEZ、NiziU、RIIZE、BOYNEXTDOOR、EL7Z UP、(G)I-DLE、LE SSERAFIM、Monika、SEVENTEEN、TREASURE、ZEROBASEONEらがパフォーミングアーティストとしてライナップされた。
ATEEZはリュ・スンリョンと
DAY2のトップバッターを務めたATEEZはベテラン俳優のリュ・スンリョンとコラボした“シネマティックステージ”を展開。東京ドームに突如現れた白い大型車の中から登場した8人は、今年大ヒットした楽曲「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」のキーアイテムである青唐辛子をはじめとしたモチーフを使用するなど、個性的な演出の数々でコンセプチュアルなステージを作り上げた。この日初披露された新曲「Crazy Form」は昨日12月1日にリリースされ、YouTubeではミュージックビデオが現在公開中。
激戦の新人賞を制したのは? 豪華ガールズコラボも
「MAMA」の醍醐味といえば、一夜限りのスペシャルステージ。DAY2では、LE SSERAFIMのHUH YUNJIN、Kep1erのシャオティン、(G)I-DLEミンニ、そしてダンサーであるバダ・リーとMonikaのペア、という4組をそれぞれフィーチャーしたブロックが用意された。HUH YUNJINが「The Great Mermaid」、ミンニが「LION」とグループの楽曲を、そしてシャオティンはKep1erを生んだオーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典」にて、彼女自身がセンターを務めた「Snake」を披露して会場から悲鳴にも似た歓声を引き出す。ラストには5人全員での「MAGO」のパフォーマンスが行われ、会場はただならぬ熱気に包まれた。
DAY2には、「MAMA」初出演となるBOYNEXTDOORやRIIZEといった今年デビューの大型新人グループも多数登場した。大手事務所からスーパールーキーが多数デビューした2023年。激戦の中、今年デビューの男性グループを対象とした新人賞「Best New Male Artist」を制したのは、同じくDAY2のパフォーミングアーティスト・ZEROBASEONEだった。彼らは「In Bloom」「Take my Hand」といった楽曲を歌い踊り、初の「MAMA」であることを感じさせない、確かなパフォーマンス力で会場を狂乱に導いた。
「Take a photo」で記念撮影
「2023 MAMA」が終盤に差しかかる中、最終ブロックである3部の前半に姿を現したのは、昨年「TOMBOY」「Nxde」といった強烈なヒット作を世に送り出し、今年はワールドツアーでその世界的な人気を証明するなど、堅実な実力とハイクオリティな楽曲でK-POP界を牽引する(G)I-DLEだった。
5人は、全身ピンクの衣装に身を包んだ大勢のダンサーたちを引き連れ、今年5月にリリースしたヒット作「Queencard」をパフォーマンス。ライブ中には一時曲を中断し「Can you sing along with us(一緒に歌ってくれますか)?」と呼びかけオーディエンスのシンガロングを促し、ラストには、観客との記念撮影を提案して曲中の「Take a photo」という歌詞を再現するなど、限られた時間の中でも会場の一体感をこれでもかと高めた。
SEVENTEENが大賞受賞、“同志”に贈った言葉
フィナーレを飾ったのはSEVENTEEN。11月にリリースしたばかりの最新曲「God of Music」で会場を心地よく幸せな空気に包み込み、その後「Super」にて、困難や挫折を乗り越えながら無限に成長し続ける姿を表現した楽曲のメッセージを、全身全霊の歌とダンスでオーディエンスに届けた。
SEVENTEENは、今年4月リリースのアルバム「FML」で「MAMA」の大賞4部門の1つである「Album of the Year」を獲得。会場には、負傷により活動を制限しているリーダー・S.COUPSも駆けつけ、メンバーが順々に受賞の喜びをコメントした。グループの楽曲制作の主軸を担うWOOZIは「僕たちは、初期から後ろ指を差されてきたグループでした。『絶対うまくいかない』『人数が多すぎるからダメだ』と。SEVENTEENの音楽を作ってから、10年が経過しました。10年を超えて11年、12年と音楽を作っているのですが、このような時間をCARAT(SEVENTEENファンの呼称)の方々からいただくことができてとても感謝しています。約束します、最後まで、よりよい音楽を皆さんにプレゼントし、いいチームになれるよう努力するSEVENTEENになります」と宣言した。
最後に「大賞は初めてなので、もうひと言だけいいですか?」と名乗り出たのはSEUNGKWAN。「今日賞をもらった方ももらわなかった方も、ここにいらっしゃるすべてのアーティストの方々がすごくカッコよくて、たくさん学ばせてもらった、とお伝えしたいです。決して楽な職業ではありませんが、お互いを応援し合いながら、これからも活動できるとうれしいです」と、アーティスト席に視線を送ってリスペクトを表明する。そして、「僕がこのことを言ってもいいのかわかりませんが、今年1年、多くのことがあって大変だったけど、僕たちのチームを愛してくれて、応援してくれていた僕の友達、ビニ(ASTROのムンビン)に『すごく感謝している』『ありがとう』と伝えたいです」と、4月に急逝した親友への思いを涙ながらに述べる。コメントを終え涙をこらえきれずにいる彼に向けては、メンバーや他アーティスト、そして観客から温かな拍手が送られた。
現在MnetのYouTube公式チャンネルでは、各アーティストの「2023 MAMA」の出演シーンをまとめた映像が公開中。ステージでのパフォーマンスはもちろん、授賞式での様子やレッドカーペットの模様まで収められている。
「2022 MAMA AWARDS」受賞一覧
Artist of the Year
NewJeans
Song of the year
NewJeans「Ditto」
Album of the Year
SEVENTEEN「FML」
Best Male Group
SEVENTEEN
Best Female Group
NewJeans
Best Male Artist
JIMIN(BTS)
Best Female Artist
JISOO(BLACKPINK)
Best New Male Artist
ZEROBASEONE
Best New Female Artist
tripleS
Best Vocal Performance Solo
パク・ジェジョン
Best Vocal Performance Group
AKMU
Best Collaboration
JUNG KOOK(BTS)「 Seven (feat. Latto)」
Best Dance Performance Male Solo
JUNG KOOK(BTS)
Best Dance Performance Female Solo
JISOO(BLACKPINK)
Best Dance Performance Male Group
SEVENTEEN
Best Dance Performance Female Group
NewJeans
Best Rap & Hip Hop performance
Agust D(SUGA / BTS)
Best OST
BTS「The Planet (BASTIONS OST)」
Best Music Video
JISOO(BLACKPINK)「FLOWER」
Favorite Global Performer Female Group
(G)I-DLE
Favorite Global Performer Male Group
ATEEZ
Favorite Dance Performance Male Group
TREASURE
Favorite Dance Performance Female Group
LE SSERAFIM
Favorite New Artist
ZEROBASEONE
RIIZE
Favorite Asian Male Group
INI
Favorite Asian Female Group
Kep1er
Favorite International Artist
YOSHIKI
Inspiring Achievement
東方神起
Galaxy Neo Flip Artist
TREASURE
MAMA Award for Worldwide Icon of the Year
BTS
MAMA Award for bibigo Culture & Style
SEVENTEEN
Worldwide Fans' Choice
TOMORROW X TOGETHER
イム・ヨンウン
ZEROBASEONE
ATEEZ
Stray Kids
BTS
SEVENTEEN
TWICE
NCT DREAM
ENHYPEN