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BTSついに完全体に、男女混合グループADPは滑り出し好調

今月のイラスト:同日に除隊したBTSのRMとV。
16分前2025年07月07日 10:01

大きな話題から気になる小ネタまで、“最近のK-POP”をまとめて振り返るマンスリー連載「K-POP、最近どう?」。6月の一大トピックといえばBTSの“帰還”。メンバー全員の兵役義務履行が完了し、完全体での活動に期待が寄せられています。またfromis_9の移籍後初カムバックやITZYの8カ月ぶり新作、i-dleソヨンがプロデュースに参加したP NATION初のガールズグループのデビューなど、ガールズ関連のトピックも目立ち、THEBLACKLABELの男女混合グループALLDAY PROJECTの鮮烈なデビューも話題に。本稿では、そんな6月のK-POPシーンから印象的な出来事をピックアップしてお届けします。

文 / 岸野恵加 イラスト / ちぎりパン

1. P NATION×i-dleソヨンの新グループも

まずは6月に目を引いた、ガールズグループの話題から。KISS OF LIFEは00年代R&Bの香りが漂うミニアルバム「224」を9日にリリース。妖艶でチルなムードのリード曲「Lips Hips Kiss」は、音楽番組「The Seasons」で披露されたバンドセットでのパフォーマンスが印象的でした。同じく9日、ITZYはアクション映画のようなスケールのミュージックビデオが注目された「Girls Will Be Girls」で約8カ月ぶりにカムバック。ITZYは来年2月にデビュー7周年を控えており、再契約の有無が注目されています。

ILLITは、3rdアルバム「bomb」で独自のガーリーな魅力をさらに深化。リード曲「Billyeoon Goyangi(Do the Dance)」ではまさかの「ファイブスター物語」OSTのサンプリングに驚かされ、日本の映像チームが制作に参加した「little monster」のMVには、大いに童心をくすぐられました。2月にデビューしたHearts2Heartsは、制服姿がとことんフレッシュな「STYLE」で初のカムバック。“少女時代の直系”と言われることも多い彼女たちが、ヒョヨン(少女時代)とイントロクイズや“先輩後輩トーク”をする姿にも和みました。

aespaは27日に「Dirty Work」で鮮烈なカムバック。225人のダンサーとともに製鉄所で撮影されたMVはインパクト大で、ウィスパーボイスやヒップホップダンスなど、新たな表現もしっかりと自分たちのものにしていました。新事務所ASNDに移籍し、5人体制で新たなスタートを切ったfromis_9は、ミニアルバム「From Our 20's」で25日にカムバック。タイトル曲「LIKE YOU BETTER」は“夏の女王”と言われる彼女たちらしいサマーソングで、エネルギッシュな歌声に心が躍ります。

新人グループも続々と産声を上げました。P NATIONから初のガールズグループとしてデビューしたBaby DONT Cryは、4人中2人が日本人メンバー。i-dleのソヨンがプロデュースに携わっており、ロックテイストのデビュー曲「F Girl」では、パフォーマンス中にくるくると移り変わるメンバーの表情から目が離せなくなります。そしてWMエンターテインメントより、OH MY GIRL以来約10年ぶりとなるガールズグループUSPEERが4日にデビューしました。

またTHEBLACKLABELから、男女混合グループ・ALLDAY PROJECTが誕生。ILLITを離脱したヨンソがメンバーに名を連ねたことも話題になっていましたが、デビュー曲「FAMOUS」がMelon「TOP100」で上位にランクインするなど、順調なチャート成績にも注目です。そしてYGエンタテインメントは、BABYMONSTERに続く新たなガールズグループのメンバーとして15歳のイベリと14歳のチャンヤを公開。残る2人のプロフィールやグループ名など、続報が待たれます。

2. BTS、ついに完全体に

続いてはボーイズグループのトピックをお届けします。BTSはデビュー12周年を迎えたこの6月、JIN、J-HOPE以外のメンバーも除隊を迎えました。完全体となるこの日を、待ち焦がれていた人は多かったはず。リーダーのRMが除隊セレモニーで「名探偵コナン」のメインテーマをサックスで吹き、祝福ムードを盛り上げていたことも忘れられません。J-HOPEはセクシーな魅力を放つ新曲「Killin' It Girl(feat. GloRilla)」を発表し、ワールドツアーのファイナル公演を韓国で開催。JUNG KOOKとJINがサプライズ出演したほか、ほかのメンバー4人も客席で見守り、BTS全員が会場に集いました。またJINも、ソロ初のファンコンサートツアーをスタートさせています。

ENHYPENは6日に6thミニアルバム「DESIRE : UNLEASH」でカムバック。初登場した、dingo musicの人気コンテンツ「Killing Voice」では、人気曲の数々を生歌唱しました。7月からは日本でのスタジアムライブが行われ、4thシングル「宵 -YOI-」のリリースも控えるなど、話題が目白押しです。ATEEZは12日に「GOLDEN HOUR:Part.3」をリリース。リード曲「Lemon Drop」はひさびさのサマーソングで、弾けるような曲調の中に貫禄とセクシーな魅力も盛り込まれています。この曲は米Billboard「HOT 100」に69位でチャートインし、ATEEZはK-POPボーイズグループとしてBTS、Stray Kidsに次ぐ快挙を成し遂げました。

NCTのドヨンは2ndソロアルバム「Soar」を9日にリリース。さわやかなギターリフが耳に残るリード曲「Memory」が「Music Bank」で地上波の音楽番組初の1位を獲得した際、ドヨンはアンコールステージで涙を流して声を詰まらせ、ファンの感動を誘いました。

CRAVITYは23日に2ndフルアルバム「Dare to Crave」を発表し、初のユニット曲も披露。またリーダーがセリムからウォンジンとヒョンジュンに交代することが発表され、驚いた人も多かったようです。

SF9は2年半ぶりとなる単独公演を、韓国で21、22日に実施。このほか今月は、izna、ARTMS、KATSEYE、H1-KEY、ムンビョル(MAMAMOO)、QWER、POW、XLOVらも新作を発表しています。

3. ZICO meets ハンギョドン

こちらでは日本での活動の話題を中心にお届け。LE SSERAFIMはワールドツアーの日本公演をさいたまスーパーアリーナで15日に締めくくり、11月に初の東京ドーム公演を行うことを発表しました。さらに24日には日本4thシングル「DIFFERENT」をリリース。カップリング曲「Kawaii (Prod. Gen Hoshino)」はNetflixのストップモーションアニメ「My Melody & Kuromi」の主題歌で、星野源がプロデュースしています。人生で初めてコンサートに足を運んだアーティストが星野源だというKAZUHAは、感激したようにこのコラボについてライブのMCで報告していました。またLE SSERAFIMは「徹子の部屋」に初出演したり、SAKURAが「BABA抜き最弱王決定戦2025夏」に参戦したりと、話題に事欠かない1カ月でした。

ASTROは29、30日に福岡・みずほPayPayドームにて日本初のドーム公演を実施。チャウヌの体験型VRコンサート「CHA EUN-WOO VR CONCERT : MEMORIES」も世界22都市の劇場で上映されました。Stray Kidsは日本3rdミニアルバム「Hollow」をリリース。2年ぶりに「THE FIRST TAKE」に出演したことも話題を呼びました。STAYCは日本6thシングル「Lover, Killer / BEBE -Japanese Ver.」をリリースし、デビュー5年目にして初の日本公演を東阪で実施しています。またBOYNEXTDOORは初の日本アリーナ単独公演を、京王アリーナTOKYOで3日間にわたり開催しました。

韓国のチャートを席巻し、グローバルに人気を高めているバーチャルアイドルのPLAVEは、16日に日本デビュー。デビュー曲「かくれんぼ」は彼ららしい真っ直ぐなメロディとJ-POPのエッセンスが融合した、耳に残る1曲です。またHYBE MUSIC GROUPレーベルのYX LABELSより、&TEAMに続くボーイズグループとしてaoenがデビュー。デビュー曲「青い太陽 (The Blue Sun)」では、はつらつとしたダンスとボーカルはもちろん、メンバーのヨーヨーの実力も注目されています。

MONSTA Xは「CDTVライブ!ライブ!」に初出演し、「Beautiful Liar -Japanese ver.-」をパフォーマンス。デビュー10年目のグループならではの貫禄と、フィジカルな魅力で話題を集めました。またZICOは、m-floの新曲「EKO EKO」へ“loves”アーティストとしてeillとともに参加。流暢な日本語ラップを披露しています。なおZICOは実に2年ぶりの更新になるVlogで、味噌カツを味わったり、サンリオショップでハンギョドンを「僕に似てる」と推しに認定したり、東京タワーを見ながらピクニックをしたりと、日本を堪能する飾らない姿を見せました。

4. 「WSWF」で姉妹共演

こちらではその他のトピックをまとめてご紹介。ダンスサバイバル番組「WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER」では、OSTやミッション曲にMCのソン・ハンビン(ZEROBASEONE)のほかSEVENTEEN、NMIXX、iznaらが参加。「メガクルーミッション」では大阪クルー「OSAKA Ojo Gang」のパフォーマンスにTWICEのメンバーが参加し、モモは姉のハナと姉妹共演を果たしています。

パリやミラノで開催されたファッションウィークには、今回もJ-HOPE(BTS)、チャウヌ(ASTRO)、サナ(TWICE)、ソンファ(ATEEZ)、ユウタ(NCT)、MINGYU(SEVENTEEN)、TOMORROW X TOGETHERといったスターが参加し、華やかにドレスアップして会場を彩りました。またSEVENTEENはsacaiとコラボ。販売による純収益がユネスコに寄付されるオークションアイテムが販売されました。

TikTokでは東京のラップユニット、超☆ヤンキースの「怒りマーク」に乗せて、怒ったような表情を見せる「イライラチャレンジ」が流行。さまざまなK-POPアイドルが頭に怒りマークをつけて、「イ・イ・イライラ おでこにつけてる怒りマーク」という歌に合わせて踊っています。また超ときめき♡宣伝部の「超最強」チャレンジも、K-POP界で参加者が増えています。

“ミルクティー愛好家”として知られるStray Kidsのフィリックスは、「ゴンチャ」のアンバサダーに就任。また21日に除隊したBTSのSUGAが、自閉スペクトラム症患者の治療と自立を支援する専門治療センター「ミン・ユンギ治療センター」設立のため、50億ウォンをソウルのセブランス病院へ寄付したことが明かされました。

【2025年6月】音楽番組、最近どう?

6月に放送された韓国の主要音楽番組で、1位を獲得した楽曲をご紹介します。6月初週はSEVENTEEN「THUNDER」が1位を総なめ。以降はENHYPEN「Bad Desire」、ドヨン(NCT)「Memory」、ILLIT「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」と大手事務所在籍のアーティストが続々首位を獲得する中、izna、N.Flyingが「THE SHOW」でそれぞれ1位を獲得し、カン・ダニエルは6thミニアルバムのリード曲「Episode」で3冠を獲得しました。なおカン・ダニエルは年内の入隊を控えており、8月には韓国で単独コンサートを開催します。

THE SHOW

6/3 なし
6/10 N.Flying「Everlasting」
6/17 izna「BEEP」
6/24 カン・ダニエル「Episode」

SHOW CHAMPION

6/4 SEVENTEEN「THUNDER」
6/11 SEVENTEEN「THUNDER」
6/18 ドヨン(NCT)「Memory」
6/25 カン・ダニエル「Episode」

M COUNTDOWN

6/5 SEVENTEEN「THUNDER」
6/12 ENHYPEN「Bad Desire」
6/19 SEVENTEEN「THUNDER」
6/26 J-HOPE「Killin' It Girl」

Music Bank

6/6 SEVENTEEN「THUNDER」
6/13 ENHYPEN「Bad Desire」
6/20 ドヨン(NCT)「Memory」
6/27 ILLIT「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」

Show! Music Core

6/7 SEVENTEEN「THUNDER」
6/14 SEVENTEEN「THUNDER」
6/21 ドヨン(NCT)「Memory」
6/28 カン・ダニエル「Episode」

INKIGAYO

6/1 RIIZE「Fly Up」
6/8 SEVENTEEN「THUNDER」
6/15 ENHYPEN「Bad Desire」
6/22 WOODZ「Drowning」
6/29 ILLIT「Billyeoon Goyangi (Do the Dance)」

今月のひとりごと

ライター 岸野

Baby DONT Cryの「F Girl」にどハマりしてエンドレスリピート中。PLAVEの「かくれんぼ」はカラオケで熱唱したくなる名曲。

編集 獅々堀

取材で足を運んだLE SSEARFIMの埼玉公演最終日。最後の挨拶でのHUH YUNJINさんの「皆さんの愛は、何者でもない私に『何者にでもなれるかもしれない』と思わせてくれる」という言葉に胸を打たれました。そしてまた別の話ですが、Baby DONT Cry「F Girl」の「クミだよー」が癖になる。

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