Gran☆Cielの東名阪ツアー「Gran☆Ciel 2nd one man tour-僕らの未来へ-」が12月3日に東京・Zepp DiverCity (TOKYO)でファイナルを迎えた。
大ボリュームのバンドセットライブ
年内をもって天音七星、濱田菜々、夢咲りりあ、牧野真琴が卒業することが決定しているGran☆Ciel。11月にスタートしたこのツアーは全公演を通してすべてのオリジナル曲を披露するという、グループの集大成を見せつける内容となった。現体制最後のワンマンであるファイナル公演も、約2時間半でメドレーを含む計29曲を披露する大ボリュームに。全編バンドセットによる充実のパフォーマンスが繰り広げられた。
深い紺色の衣装でステージに登場したGran☆Cielはサマーチューン「ナツオト」でライブをスタートさせると、これを皮切りにさわやかでエモーショナルなナンバーを次々に響かせていく。バンドが奏でる迫力あるサウンドをバックに、ステージ上で映える7人のしなやかな歌とダンス、柔らかい笑顔。Gran☆Cielのワンマン恒例のアコースティックコーナーでは、初期から多くのライブを彩ってきた「ピンバッジ」「ハミングバード」、7人で最初で最後の歌唱となった「僕らは」がサウンドディレクター平田博信(Swinging Popsicle)が奏でるアコースティックギターを軸にした繊細なアレンジで届けられ、メンバーのしっとりとした伸びやかな歌声がこだました。
その後もGran☆Cielは「セブンスター」「アイボリー」を切ない表情で情感たっぷりに歌ったり、Jewel☆Ciel時代も含む新旧楽曲を詰め込んだメドレーを展開したりと、幅広いパフォーマンスで観客を魅了。ライブ終盤にはゲストギタリストの三宅英明が演奏に加わり、UZ(SPYAIR)の提供曲「Future」「Yakusoku」、ツアータイトルに引用された「僕らの未来へ」、ベイビーレイズJAPAN「閃光Believer」のカバーなどがパワフルなサウンド、レーザーの照明演出と一体となって畳みかけられた。
卒業メンバーの挨拶
Gran☆Cielはこれまでの活動の中で大切に歌ってきた「虹」を高らかに響かせ、拍手を浴びながらステージを立ち去るも、アンコールに応えて再びステージへ。「虹」のアンサーソング「この声」、10月にリリースされた現体制ラストシングルの表題曲「未来の言葉」を披露したのち、卒業するメンバーがそれぞれ挨拶を述べた。身体的な問題を抱えつつアイドル活動を続けていた牧野は「かけがえないのない時間を、Gran☆Cielという大好きな場所で過ごせて本当に幸せです」と噛み締めるように語り、初期メンバーである濱田は「Gran☆Cielに入ってすごく強くなれたと思うんですけど、濱田菜々、最高にカッコいいアイドルになれてましたか?」と会場のファンに呼びかけて喝采を浴びる。アイドルとして7年のキャリアを持つ夢咲は「大好きなグループと大好きな皆さんと出会えて本当に幸せに思います。私の人生の大きなご褒美だし、宝物だと思っています」としみじみと言葉を紡ぎ、同じく初期メンバーの天音は「この先のGran☆Cielの未来は、(望月)希美奈や、りんりん(上丘鈴華)、(小林)夢叶にバトンを託しました。この頼もしい後輩たちが、みんなをさらに楽しい場所へ連れていってくれます」と笑顔を浮かべた。
4人の言葉を受け取った望月は「4人は卒業してしまうけど、Gran☆Cielはまだまだ続いていきます。今日ここで思った楽しかった気持ち、悔しかった気持ちを未来へつないでいけるように、4人がたくさん残してくれたものを守っていけるように、これからも一生懸命がんばっていきます」と涙ながらに宣言。そしてGran☆Cielはライブの最後に「アシタミライ」をパフォーマンスし、感動的な空気の中で「Gran☆Ciel 2nd one man tour-僕らの未来へ-」の幕を閉じた。
セットリスト
Gran☆Ciel「Gran☆Ciel 2nd one man tour-僕らの未来へ-」2023年12月3日 Zepp DiverCity (TOKYO)
01. ナツオト
02. 蒼の向こう
03. Do you love me?
04. 雲
05. キミと僕の蒼空
06. 願いYou& I
07. ピンバッジ
08. ハミングバード
09. 僕らは
10. セブンスター
11. アイボリー
12. メドレー(感動ナミダ~(a)SLOW STAR~Lipstick~夏空~ふたりサイダー~奇蹟はきっとMy Days~群青)
13. Future
14. Yakusoku
15. Dream on, Dreamers
16. 僕らの未来へ
17. short story
18. 閃光Believer
19. 明日へ!
20. 虹
<アンコール>
21. この声
22. 未来の言葉
23. アシタミライ