chilldspotとBillyrromのツーマンライブ「ライブナタリー “chilldspot × Billyrrom”」が12月12日に東京・TOKIO TOKYOで開催された。ライブナタリーが主催した本公演。ロックやソウル、ファンクなど幅広い音楽ルーツを持つ2組が初のツーマンライブを繰り広げた。
Billyrrom
「Defunk」でライブの幕を開けたBillyrrom。Rin(G)の軽やかなカッティングとMol(Vo, G)の色気漂う歌声で、開始早々フロアを沸かせる。観客はShunsuke(Dr)が刻む四つ打ちのバスドラムに乗って気持ちよさそうに体を揺らした。
「Danceless Island」を経て、シンセの印象的なイントロが鳴り響くとメロウチューン「Noidleap」がスタート。Taiseiwatabiki(B)のチョッパーとRinのど派手なチョーキングが炸裂したのち、Yuta Hara(DJ)がDJパフォーマンスを披露した。観客は手拍子でそれに応じ、続く「Time is Over」ではMolが刻むシェイカーがシャカシャカと心地よいビートを生み出す。Leno(Key)によるジャジーなピアノとともに披露されたのは「Babel」。スモークが青白いライトに照らされて、場内はさわやかな空気に包まれた。
「SERENADE for Brahma」ではスペーシーなノイズ音が響き渡り、観客はじっと食い入るようにステージを見つめる。「ラストスパートいけますか!」というMolの煽りで始まったダンスチューン「Narrator」。6人の息の合ったパフォーマンスに大歓声が沸き上がる。「Solotrip」では、Molが右へ左へ華麗なステップを踏みながらアンニュイな歌声を響かせる。ラストナンバーは「Magnet」。曲が終わりに向かうにつれて演奏は徐々に熱を帯び、場内のボルテージは最高潮に達した。
chilldspot
機材の入れ替えを終えて、ステージに姿を現したchilldspot。比喩根(Vo, G)の「皆さんこんばんは!」という挨拶を合図に「まどろみ」がスタート。コールアンドレスポンスが巻き起こった「super market
」を経て「music」ではジャスティン(Dr)が刻む16ビートがフロアを揺らす。玲山(G)は「shower」できらびやかなギターソロを披露。続く「未定」でも彼の早弾きが炸裂し、場内に大歓声が響く。軽やかなビートが印象的な「BYE BYE」では、観客の手拍子が楽曲に華を添えた。
「Like?」でchilldspotとファンが一緒になって飛び跳ねたのち、比喩根が「楽しい時間も終わりに近付いてきまして、ラスト2曲になりました!」と告げる。フロアに「えー」という声が沸き起こり「chilldspot、今年最後のライブなので」という言葉にも再び「えー」が返ってくると、比喩根は「あ、そこもくれるのね!(笑)」とうれしそうな表情を浮かべた。「Groovynight」を経てラストナンバー「full count」では小崎(B)のウォーキングベースが軽快なビートを生み、終演後もフロアには鳴り止まないアンコールの拍手が響いていた。
※「小崎」の「崎」は立つ崎が正式表記。
セットリスト
「ライブナタリー “chilldspot × Billyrrom”」2023年12月12日 TOKIO TOKYO
Billyrrom
01. Defunk
02. Danceless Island
03. Noidleap
04. ~DJ TIME~
05. Time is Over
06. Babel
07. SERENADE for Brahma
08. Narrator
09. Solotrip
10. Magnet
chilldspot
01. まどろみ
02. super market
03. music
04. 夜更かし
05. shower
06. 未定
07. Girl in the mirror
08. BYE BYE
09. Like?
10. dinner
11. Groovynight
12. full count