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Lienelが駆け抜けた“始まりの年”の集大成、1stワンマンであふれた笑顔と涙「今、人生で一番幸せです」

Lienel(撮影:笹森健一)
4か月前2023年12月28日 11:04

Lienelの1stワンマンライブ「Lien éternel」が、本日12月28日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で行われた。

デビュー曲で幕を開けた1stワンマン

今年の4月にデビューを飾り、以降2枚のシングルリリース、イベント出演や各地でのリリースイベント開催と精力的な活動を続けてきたLienel。約8カ月にわたってともに歩み、絆を深めてきたメンバー6人が2023年の締めくくりに行う初のワンマンライブには、たくさんのLien(Lienelファンの呼称)がペンライトを手に駆けつけた。またライブの模様はU-NEXTで生配信も行われ、6人はたくさんの注目と応援が集まる中でこれまでの集大成となるパフォーマンスを披露した。

Lienelの記念すべき1stワンマンは、彼らのデビュー曲「LOVE Communication」で幕を開けた。Lienの大歓声が6人を迎える中、武田創世は「皆さん俺たちがLienelです! 今日は全力で盛り上がっていきましょう!」と元気いっぱいに呼びかける。グループカラーの紫色のジャケットにビジューの輝きをまとった彼らは平均年齢16歳の若さを感じさせない艶やかな歌声とダンスで冒頭からオーディエンスを引き込み、高岡ミロはブリーチしたヘアカラーをお披露目した森田璃空の髪を指差してLienの心をがっしりとつかんだ。

2曲目に投下されたユーロビート調のアッパーチューン「Neo Romantic」では、6人が次々とカメラ目線で決める「未体験……」の決めゼリフにフロアが熱狂。森田はトドメとばかりに唇を指でなぞって「Touch me, please」と言い放ち、Lienの歓声をほしいままにする。その森田の「俺たちメンバーの名前を呼んでください!」という呼びかけからスタートした「純情シンドローム」ではメンバーの名前を順に叫ぶLienの息ぴったりのコールが響きわたり、腰でリズムを刻みながら音に乗る6人のテンションを加速させていた。豪快に上着を脱ぎ去るジャケットプレイで曲を終えると、ここでLienに自己紹介をした6人。森田が「髪色似合ってますか? 今日は一生忘れられない思い出にしましょう!」と挨拶すると、続く武田も「髪色変えました!」とおどけてメンバーから「変えてない!(笑)」とツッコミを受ける。最年少・14歳の高桑真之は「このあとも健康第一で盛り上がっていきましょう!」とまっすぐに伝え、フロアから「かわいい!」の声を集めていた。

マイクスタンドも登場、彩り豊かなパフォーマンス

お互いに笑い合いながら歌声を響かせ、肩を組み合うメンバーの姿が会場にさわやかな風を吹かせた「Beautiful Music」、ステージの上段までを広く使いながら、叙情的な歌とダンスでオーディエンスを惹きつけたミドルチューン「Over Days」ののち、ドラマティックなロックナンバー「Don't look back!」では、マイクスタンドを使った情熱的なパフォーマンスを披露した6人。近藤駿太はキメのセリフパートもクールにこなしてLienの歓声を誘ってみせる。そしてLienelの元気印・高岡の「Everybody, ride on!」という呼びかけからスタートしたのは最新曲の「親指☆Evolution!」。ミラーボールの光の下、6人は軽快なディスコサウンドに体を弾ませ、コミカルなペアダンスとキャッチーなサムズアップのポーズでLienを笑顔にする。武田と森田は「愛してる」の歌詞に合わせてハグして顔を寄せ合い、全身から楽しさをあふれさせていた。

この日最初のMCタイムでは、芳賀柊斗が“リポーター役”となり、メンバーにこれまで披露してきた楽曲の感想を聞いていくことに。初披露となった「親指☆Evolution!」について、武田は「この曲は笑顔でやろうと決めたんですけど、Lienのコールもあって自然と笑顔になりました!」とコメントし、近藤は「Don't look back!」について「マイクスタンドの角度にみんなでこだわったんです」と注目ポイントを解説した。すると次は高岡が、ステージ上のビジョンを使ってやってみたかったこととして、武田に「かわいい告白」の“胸キュンセリフ”をリクエスト。これを受けた武田は「全部大好きだよ!」と指ハートを飛ばし、続いて指名された高桑も「大好きだよ」と“クールな告白”を披露する。そして森田は客席のLienに向けて「ペンライトのウェーブをやってみたくて。みんないいですか?」と問いかけ、ステージを上手から下手まで一気に駆け抜ける。彼の動きに合わせてLienが大きな波を作り出すと、メンバーはその景色に目を輝かせながら喜びの声を上げていた。

「このまま、まだまだ盛り上がっていきましょう!」。Lienの熱を受け取った森田がライブを次へ進めると、6人はここで2ndシングル曲「kimito」をパフォーマンス。クールなダンストラックに乗せて甘い恋心を歌うこの曲では随所で“あざとかわいい”決めポーズを見せる6人の姿にLienが熱視線を注ぎ、6人もまた「大好き!」というストレートな愛情表現でLienへ思いを伝えた。雨音が導いた「Navy Blue」では一転、滑らかな動きのダンスと苦い思いを映した表情、声色で別れの未練を鮮やかに浮かび上がらせた6人。1曲1曲鮮やかに色を変えていく見応えのあるパフォーマンスで、曲を重ねるごとにLienとの熱い一体感を高めていった。

熱狂の“先輩曲メドレー”

1stワンマンにちなんだ初挑戦企画「Lienelの初めてのパズルチャレンジ」というVTRののち、カラフルなストリートルックに着替えて再登場した6人。それぞれのパフォーマンススキルが存分に発揮されたダンストラックがフロアを再び温めると、会場には聞き覚えのあるサイレンの音が鳴り響いた。ここでLienelが披露したのは、先輩グループ・ONE N' ONLYの「Category」。予想外の選曲にファンからは驚きの歓声が上がる中、高岡と森田はHAYATOとKENSHINの力強いラップをアグレッシブにカバー。ボーカルチームに回った武田や芳賀の繊細なボーカルとのコントラストで、ONE N' ONLYの世界観をしっかりと再現してみせた。これを皮切りに6人はBUDDiiS「Magic」と超特急「No.1」も続けてカバーし盛り上がりを加速させる。彼らがリリースイベントでも披露している「No.1」ではLienによるコールも息ぴったりに飛び、高岡はアクロバティックなソロでもオーディエンスを魅了した。

Lienelのリスペクトが込もった全力の“先輩曲メドレー”に会場がヒートアップする中、ライブはアッパーチューン「Party Now!」でクライマックスへと加速していく。間奏に用意された長尺のダンスブロックでは息を合わせたパワフルな群舞を見せた6人。「皆さんの歓声と僕たちの熱でここを夏にしましょう!」という高岡の呼びかけからスタートしたサマーチューン「Summer Boy! Summer Girl!」ではタオルを片手にステージにめいっぱい広がり、全力の煽りで一体感を求めるメンバーの姿に、Lienも全力でペンライトを振って熱狂の空間を作り上げた。

今、人生で一番幸せです

そして最後の曲を前に、6人は今の思いをLienへと伝えていく。「僕は長くEBiDANをやっていて、ミロと一緒に研究生時代、たくさんライブもやってきたけど、今日のライブが人生で最高のライブになりました!」と高桑が充実感いっぱいに語ると、森田は「地元の大阪から出て東京で過ごしてみると、お父さんとお母さんの大変さを知ることができました」と切り出す。「こうしてステージに立てたのも両親が支えてくれたからだと思いますし、両親に感謝して、息子が璃空でよかったって思える人になりたいです」と誓う瞳は涙であふれ、彼は最後に「Lienの皆さんの応援のおかげで毎日がんばれているし、いつも元気をもらってばかりです。もっと笑顔や幸せを届けたいですし、恩返しできるようにがんばります」と感情をあふれさせながら思いを伝えた。

高岡は「小さい頃から僕を支えてくれた人、先輩、同期、そしてマジボ(MAGiC BOYZ)のメンバーであったり……これまで僕に出会ってくれた人が、僕をここまで導いてくれたんだなと確信しました」と自身のルーツを振り返りながら思いを語る。そして「僕は2度目のデビューですが、こうして僕にチャンスをくれた事務所の皆さん、メンバー、ファンの皆さん、1人ひとりの力が僕の背中を押してくれたんだなって思います。こうしてステージに立てて、僕は幸せです!」と続けた。「僕は北海道から上京してきて、初めてステージに立ったのは15歳のときでした。その頃に僕を応援してくれたファンの皆さん、そして東京に付いてきてくれた両親にも恩返しができたと思います」と語ったのは近藤。彼は「Lienelとしてデビューしてからの8カ月間、がんばった成果を見せられたと思います」と自信を見せ「北海道から出てきてよかったと思えるステージでした!」と笑顔を見せた。

グループの最年長である芳賀は「デビューする前にも練習期間があったのですが、先生から怒られたり課題が見つかったり、不安なこともありました。最年長ということもあり、プレッシャーもあったんですが……」と切り出し「こうして今、皆さんがワンマンライブに来てくださることがとてもうれしいですし、これほどの人が集まってくれるんだと驚きですし、とても感謝しています。僕たちはまだまだ前に進んでいきますので、皆さん付いてきてくれたらうれしいです」と呼びかける。そして、最後に口を開いた武田は「(ワンマンが決まったときは)あまり実感が湧かなくて、そのまま月日が経っていったけど、どんどん思いが強くなっていき、リリースイベントを通してLienと距離を縮められたことが支えになりました」と感謝。そして「僕はスタッフさんやメンバーの5人に支えてもらってばかりですが、この大きい舞台で幸せな時間を共有できて、今、人生で一番幸せです。今は感謝しかないです。これからのパフォーマンスで、もっともっと感謝を伝えていけたらいいなと思います」と約束した。

Lienelは6人だけじゃない、みんながいてLienelなんだ

「LienelとLienのみんなでこれからも絆を深めていきたいです。それでは聴いてください」。森田の呼びかけで届けられた本編最後の曲は「Fly High」。両手を翼のように大きく広げ、天を仰いだ6人はLienの声を求め、まっすぐな歌声で未来を歌い描く。ラストサビでは彼らの頭上から真っ白な紙吹雪が舞い降り、横1列に並んだ彼らはまっすぐな眼差しでペンライトが輝くフロアを見つめる。曲を終え、メンバーを代表して思いを語った高岡は「こうして皆さんが来てくれて歌ってくれて、Lienelは6人だけじゃない、みんながいてLienelなんだと実感しました。これからもLienelは突き進んでいきます」と力強く約束した。

Lienの大きな「アンコール!」の声に感動の表情を浮かべながらステージの姿を見せた6人は「Love Me Madly」でライブを再開させた。ドラマチックに展開するピアノの旋律に乗せて武田が豊かな歌唱力でボーカルをリードする中、6人はその声色と仕草で激情と誘惑を表現してLienを軽やかに魅了していく。ラストナンバーとしてもう一度「LOVE Communication」がドロップされると、オープニングとは異なる砕けたムードの中でメンバー同士のコミュニケーションを楽しみ、Lienに笑顔で手を振った6人。心地よい高揚感の中でライブを締めくくり、高岡は最後に「みんな1人ひとりの思いがつながって、僕らはここに立てていると思います。これからもっともっと大きいステージで最高の景色を見せたいし、もっとたくさんのLienに会いたいです。今日こうしてここに来てくれたみんなの存在が本当にありがたいし、マジでみんなリスペクトです。本当にみんな、ありがとうございました!」と晴れやかな笑顔で叫んだ。

セットリスト

Lienel「Lien éternel」2023年12月28日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. LOVE Communication
02. Neo Romantic
03. 純情シンドローム
04. Beautiful Music
05. Over Days
06. Don't look back!
07. 親指☆Evolution!
08. kimito
09. Navy Blue
10. Category(ONE N' ONLY)
11. Magic(BUDDiiS)
12. No.1(超特急)
13. Party Now!
14. Summer Boy! Summer Girl!
15. Fly High
<アンコール>
16. Love Me Madly
17. LOVE Communication
※カッコ内はオリジナルアーティスト

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