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「ハッピー☆ブギ」披露も!EGO-WRAPPIN'年末恒例「Midnight Dejavu」終演

EGO-WRAPPIN'(撮影:仁礼博)
約1年前2023年12月29日 10:05

EGO-WRAPPIN'が主催する年末恒例のライブシリーズ「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」が12月20日に大阪・ユニバース、23、24日に東京・東京キネマ倶楽部にて行われた。本稿では24日に行われた東京公演の模様をレポートする。

角銅真実のオープニングDJに続けて、森雅樹(G)がサポートメンバーの伊藤大地(Dr)、真船勝博(B)、TUCKER(Key)、icchie(Tp)、武嶋聡(T.Sax, S.Sax, Flute)、後関好宏(A.Sax, B.Sax)、滝本尚史(Tb)とともにステージに登場する。「ブギウギで行きましょう」という森の言葉に続けて、Lew Quadling And His Chorus And Orchestra が1957年に発表したインストブギ「The Dirty Boogie」でライブがスタート。「Midnight Dejavu」の名物とも言えるマニアックなカバーが1曲目から披露された。続けて届けられたのは中納良恵(Vo)が歌唱で参加する、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の主題歌「ハッピー☆ブギ」。ゴージャスなホーンの音色に乗せて中納はバルコニーから登場。朝のお茶の間でおなじみとなった爽快な歌声を会場いっぱいに響かせた。「Neon Sign Stomp」「CAPTURE」といった楽曲が届けられると、先ほどまでの晴れやかな雰囲気が一転、マイナー調のサウンドとともに妖艶なムードが場内を覆っていく。愁いを帯びたサウンドに乗せて中納がメランコリックな歌声を聞かせる「下弦の月」「女根の月」では森が奏でるノイジーなギターが強烈なコントラストを生み出していた。

「だるい」を歌い終えると中納が一旦ステージから退場。「Midnight Dejavu」で恒例となった、森率いる“鶯谷ブルーサウナーズ”によるジャマイカンオールディーズのカバーコーナーに。森は60年代に活躍した伝説的なスカバンドThe Skatalitesへの敬愛を口にすると、同バンドのサックス奏者ローランド・アルフォンソのインストナンバー「Rolli Rollin'」をプレイ。続く「love scene」では中納が合流し、軽快なダウンビートに乗せて伸びやかな歌声を聞かせた。ルーディなアップチューン「The Hunter」、「サニーサイドメロディ」のロックステディバージョン「サニーサイドステディ」、中納が鍵盤ハーモニカで参加したローランド・アルフォンソのカバー「Wild and Free」など、中盤のブロックでは彼らのルーツであるスカやロックステディといったジャマイカンミュージックをベースにした楽曲が立て続けに演奏された。

代表曲「色彩のブルース」を経てライブは後半に突入。「Nervous Breakdown」「サイコアナルシス」といったキラーチューンが続けざまに届けられるとフロアは蜂の巣をつついたような大騒ぎに。エネルギッシュな演奏に後押しされるように中納は縦横無尽にステージを動き回りながら熱唱し、フロアから手を伸ばす観客たちとハイタッチを繰り返す。最後にEGOは「雨のdubism」をムーディに届けて本編の幕を下ろした。

アンコールではメンバーがバルコニーに登場。3rdアルバム「Night Food」より「SORA NO LION」が届けられる。伊藤が奏でるスレイベルの音色とも相まって、ピースフルなサウンドとともにクリスマスムードが場内に広がった。メンバーは再びステージに移動。MCで森が「来年はアルバムを出そうと思っています」と話すと場内から拍手が沸き起こる。続けて披露されたのは「カーテンコール」。ふわふわと雪が降り注ぐ中、ライブはロマンチックなムードのまま終演を迎えるかと思いきや、けたたましいホーンの音色とともに「くちばしにチェリー」の演奏がスタート。サプライズな展開に場内は一瞬でヒートアップ。観客の爆発的な盛り上がりにテンションが上がった中納は楽曲の途中でステージから降り、フロアに突入。観客たちに揉みくちゃにされながら、フロアのど真ん中でエモーショナルな歌声を響かせた。“完全燃焼”という言葉がぴったりな熱演を繰り広げたメンバーたちは満面の笑顔でステージを後にした。

セットリスト

EGO-WRAPPIN'「Midnight Dejavu」2023年12月24日 東京キネマ倶楽部

01. The Dirty Boogie
02. ハッピー☆ブギ
03. Neon Sign Stomp
04. CAPTURE
05. ニュースタイム
06. 下弦の月
07. 女根の月
08. だるい
09. Rolli Rollin’
10. love scene
11. The Hunter
12. サニーサイドステディ
13. Wild and Free
14. 色彩のブルース
15. Nervous Breakdown
16. サイコアナルシス
17. 雨のdubism
<アンコール>
18. SORA NO LION
19. カーテンコール
20. くちばしにチェリー

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