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7ORDER、2019年にスタートしたプロジェクト“第1章”に笑顔で区切り

「7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll」東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演の様子。
3か月前2024年01月05日 11:05

7ORDERのライブツアー「7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll」が1月1日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で終幕した。この記事では12月30日に同会場で行われた公演の模様をレポートする。

7ORDERは今年4月から6月にかけてグループ史上最大規模のライブツアー「LIVE TOUR 2023 DUAL」を開催。彼らの強みである“バンド×ダンス”の表現にこれまで以上にフィーチャーした内容のライブを展開した。しかしその後、森田美勇人がグループを脱退し、それを受けて6人は新たなグループの形を模索。6人体制初となるツアー「7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll」をもって、2019年5月22日に発足した「7ORDER Project」の“第1章”の区切りとすることを秋にアナウンスした。

「7ORDER Project」第1章の“エンドロール”

2019年5月22日、7人は「7ORDER official Movie」と題された1本のムービーとともにプロジェクトの始動を発表。そのムービーに使用されていたのが真田佑馬(G, Vo)が作曲を手がけたインストゥルメンタルナンバー「INTRO-ONE-」だ。舞台の中央に姿を現した真田が、この曲のギラつくようなリフを弾き始め、「7ORDER Project」第1章の“エンドロール”に位置付けられるライブは開幕。ループするリフに阿部顕嵐(Vo)が力強いラップを重ね、萩谷慧悟(Dr, Vo)のドラムが息ぴったりにイン。今度は諸星翔希(Sax, Vo)が熱いラップを放っていく。長妻怜央(Key, Vo)が軽やかに鍵盤を鳴らすと、安井謙太郎(Vo)が高らかに歌い、最後には諸星のサックスが吠えるように勇ましく響き渡った。

ステージに広がるのは、それぞれの個性的な歌や音が爆発したうえで、不思議とそれがぴったりと重なり合っていく7ORDERの世界。オープニングからメンバーは観客をそのオリジナルな世界観へと引き込み、なだれ込むように「Power」へ突入。ラップとボーカルの激しい掛け合いと、熱のこもった演奏を繰り広げ、みなぎるエネルギーを増幅させていった。「Power」が終わると一瞬の間を置いて、安井、阿部、諸星の3人が向かい合って「ここから Change it! Change it!」と一斉に「LIFE」を歌い始める。「LIFE」は「7ORDER Project」始動のきっかけとなった舞台「7ORDER」で最初に披露された“始まりの歌”。ストレートな演奏と剥き出しの歌の熱さにつられるように、客席に広がるカラフルなペンライトの光が一段と大きく揺れた。

その後、キャッチーな振付を観客と踊るサマーチューン「SUMMER様様」や、横ノリの心地のいいリズムが印象的なナンバー「F」といった曲が続き、会場の一体感は高まっていく。「&Y」ではメンバーが楽器の位置を離れ、ソロダンスやペアダンスを流麗に披露。2番になると再びバンドスタイルに移り、裏拍のビートに合わせて艶やかなアンサンブルを艶やかに紡いだ。

スペシャルゲストとのコラボパフォーマンス

一度メンバーがステージをあとにすると、ここでスペシャルゲストとして、ヒップホップクリエイティブ集団・Beat Buddy Boiより「&Y」の振付を手がけたRYOが登場。RYOはMPCを使い、「&Y」を軽やかにリミックスして紡ぎ始めた。すると阿部がステージに現れ、RYOの隣で勢いよくラップを展開。さらに同集団よりgash!もステージに加わり、最後には7ORDER、RYO、gash!の8人で迫力のあるダンスを繰り広げた。

RYOとgash!の2人がステージを去ったあと、ダンススタイルのまま7ORDERは「Heavy」をクールにパフォーマンス。そしてメンバー4人のキレのあるダンスをバックにした阿部と長妻のユニット曲「カシス」を経て、メンバーは7ORDERの楽曲の中でもダンススタイルの代表的ナンバー「Make it true」「MONSTER」をダイナミックに踊り、オーディエンスを魅了した。

会場が暗転するとソファーと白いイスが運び込まれ、ステージセットがチェンジ。誰もいない舞台を7本のスポットライトの光が照らし出した。ステージに姿を現したのは長妻と安井の2人。長妻が鍵盤でメロディアスな音色を紡ぎ、ハスキーな歌声で歌い始めたのは「Rest of my life」だ。そんな長妻の姿を優しい表情で見ながら、安井はソファーに腰掛けて艶のある歌声を重ねる。さらに阿部、萩谷、真田、諸星が順番に1人ずつ舞台に登場してイスに腰掛け、長妻の鍵盤の音色に乗せて美しいハーモニーを響かせた。

和やかなMCタイムを経て、メンバーは「Sabãoflower」でライブを再開。客席の通路を歩きながら楽しげにこの曲を歌い、最後には銀テープがキラキラと舞う美しい景色の中でジャンプした。「BOW!!」では観客とコール&レスポンスを繰り広げ、より深くコミュニケーションを取っていく。大きなシンガロングを受け取り、安井は「渋谷、めっちゃ声出てた! ありがとう!」と声を弾ませた。さらに彼らはエネルギーを爆発させるように「Break it」を演奏したあと、7ORDERのダンス&ボーカルグループとしての強みを象徴するナンバー「Get Gold」をプレイ。曲中にバンド形態からダンス形態に変化し、そしてまたバンドへと戻っていくという異色の構成であり、彼らにとって原点のスタイルとも言えるこの曲を投下し、会場を大きく沸かせた。

笑ってても泣いてても、そこにいてくれてありがとう

ライブ終盤を迎え、安井は「みんな今日はこの場所、この時間を選んでくれて本当にありがとう。この『7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll』というライブをやるにあたって、どういうライブがいいかなとみんなで話しました。みんなと一緒に2019年5月22日から始まった7ORDERを、ちゃんと振り返ってみて、めっちゃ楽しかったなと思って」と話を切り出し、「もちろん寂しいなと思うことがあっても全然いいと思う。俺たちもそうだし。でも、それ以上にめっちゃ楽しかったなと、みんなと一緒に見返すことができて楽しかった。何よりこのライブで、今、楽しいなと思っています。もちろん今日ライブに来てくれるみんながみんな、もしかしたらそういう気持ちじゃないかもしれないけど、それはそれでよくて。一瞬でも今日来てよかったって思ってもらえたらと思って、今日ステージに立っています」と明るく話す。そして「2023年、最後に素敵なライブができたのは間違いなく、この席に座ってくれてるあなたのおかげです。今どんな気持ちでもそこにいて、笑ってても泣いてても、そこにいてくれてありがとう。みんなとだから、あなたとだから、今日こんなライブができました。“楽しい”という気持ちを僕たちにくれて、本当にありがとう」と感謝の思いを述べ、「最後に、伝えたいことは歌で伝えたいと思うので。僕たちの今の気持ちを聞いてください」とまっすぐに語った。ラストナンバーは熱い衝動を注ぐスケール感のあるロックナンバー「agitate」。熱い思いを叫ぶようにこの曲をプレイし、6人はステージを去って行った。

アンコールを求めるコールと拍手に呼ばれ、再びステージに登場した彼らは、これから先の新たな7ORDERを想起させるインストゥルメンタルナンバー「One more round」をエモーショナルに演奏。そしてゲストのRYOとgash!を呼び込み、2チームに分かれて組体操対決を繰り広げる場面もあった。この日は7ORDERにとって2023年最後のライブということで、安井は「みんな思い残すことない? 大丈夫?」と観客に呼びかける。「ただの月跨ぎじゃんとか思ってるタイプ? 0時になるとジャンプとかはしてない? あんまり大事にしてない?」と安井が話を続けると、阿部から「足掻いたほうがいいな」という言葉が。それをきっかけにメンバーは「足掻け!」と口々に叫んだ。「足掻けるかー!」と安井が煽り、最後に届けたのは「雨が始まりの合図」。歌詞のところどころを「足掻け」と変えて歌う、7ORDERらしいお茶目な部分を見せ、メンバーは笑顔ですべてのパフォーマンスを終えた。

最後の挨拶では長妻が「1年通して運がよかったなと思うんですよ。何がいいかって、昨日顕嵐とお風呂に行ったんですよ。そこで先着20人しか入れないサウナがあったんです。抽選でくじを引いていくんですよ。黒い札が割り箸に付いてたら当たりみたいな。僕と顕嵐……どっちも抽選を勝ち取りました!」と運のよさをアピール。「だから、僕と顕嵐がいれば、まあなんとかなるでしょう。運担当でもあるんで。皆さんのことも運で、こうしますわ」と手で引き上げる動作を見せた。安井は「運がなかったら俺らはここにいないから。みんながいてくれることも、俺らが持ってる運。俺らと一緒にいるみんなも運がいい。運がいいと自分で思ってれば、運がよくなるから」と述べ、「なんか俺らご利益の人たちみたいになってる? 幸せの水は売らないから!」と自身に突っ込みつつ、「2024年最高のスタートを俺たちと一緒に切ってください!」と挨拶してライブを締めくくった。

セットリスト

7ORDER「7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll」2023年12月31日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

01. ONE
02. Power
03. LIFE
04. SUMMER様様
05. F
06. &Y
07. &Y Dance/Rap
08. Heavy
09. カシス~Make it true~MONSTER
10. Rest of my life
11. Sabãoflower
12. BOW!!
13. Break it
14. Get Gold
15. agitate
<アンコール>
16. One more round
17. 雨が始まりの合図

Photo by Masanori Naruse、Tomoya Tany Taniguchi、REALY(RAW Climb)

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