Travis Japanのアリーナツアー「Travis Japan Concert Tour 2024 "Road to Authenticity"」が昨日1月4日に神奈川・横浜アリーナでスタートした。
トラジャが追求するエンタメの真髄
「Road to Authenticity」は2022年10月に配信シングル「JUST DANCE!」で世界デビューしたトラジャにとってデビュー後2度目の全国ツアー。彼らは昨年12月にリリースした初のCD作品「Road to A」を携えて、全国8カ所全30公演を行う予定だった。しかし、1日に発生した能登半島地震の影響で、1月13日と14日の新潟・朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターでの4公演は中止に。会場には被災地支援のための募金箱が設置され、集められた支援金はすべて被災地に届けられる。
「Road to A」は“エンタテインメントの真髄”を追い求めるトラジャの姿勢が示された1stアルバム。渡米を経てデビューした彼らにとって今こそがスタートラインだというメッセージが、アルファベットの始まりである“A”で表現されている。この記事では初日となる4日昼公演の模様をレポートする。今後ツアーに参加する人はネタバレにご注意を。
今年も寅年!
宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗は地上6.5mの高さの巨大ゴンドラで姿を現した。ライトアップしたゴンドラの上で7人は、デビューツアーでも歌唱した「DRIVIN' ME CRAZY」を披露。彼らのパフォーマンスを彩るようにレーザー光線がアリーナを駆け抜け、スパークラーがステージに降り注ぐ。その後、メンバーは下降したゴンドラから飛び降りると、デビュー曲「JUST DANCE!」をハイテンションに歌い踊り、キャッチーな動きの“ピロブンダンス”で観客との一体感を高めた。
ブロードウェイミュージカルさながらのきらびやかなショーが展開されたのは、トラジャの代表曲の1つ「夢のHollywood」。ゴールドのスーツにえんじ色のハットでキメた7人は、スモークが立ち込めるステージで光るステッキを自在に操り、タップダンスを繰り広げる。今年の干支は辰年だが、グループ名にちなんで宮近が「今年も寅年でがんばります!」と意気込んで笑いを誘ったあと、会場にはメンバカラーにライトアップした虎を模した乗り物“トラッコ”7台が登場。「Keep On Smiling」ではトラッコにまたがってファンに笑顔を振りまいた。
先輩がデザインした衣装で
ダンススキルの高いメンバーがそろうトラジャ。ステージの巨大ビジョンには、曲ごとに歌詞の字幕が流れ、振付師へのリスペクトを込めてその名前も紹介された。メンバーは千賀健永(Kis-My-Ft2)が手がけたスポーティかつ近未来的な衣装に着替え、怒涛の勢いでダンスナンバーを畳みかけていく。「99 PERCENT」ではスモークが吹き出す中、クールかつ妖艶なパフォーマンスが、千賀が振り付けした「Love Tag」では噴き上がる炎をバックに情熱的なダンスが展開され、オーディエンスを釘付けにした。中村がコール&レスポンスを煽り、熱く盛り上げたのは「Road to A」のリード曲「LEVEL UP」。インベーダーゲームをモチーフにした遊び心のある映像に合わせ、7人は息ぴったりのフォーメーションダンスを披露した。この曲を終えた宮近は「引き続き“レベルアップ”した姿を見せていくのでよろしくお願いします!」とファンに宣言。アンコールでは、トラジャからの“お土産”として撮影OKのコーナーが設けられた。メンバーはファンの思いに応えるように、無邪気にポーズをとった。
松田の力強い文字
トークパートでは、七五三掛が「ファンのみんなに伝えたいことがあるんだよ。俺らCDデビューしたよ!」と喜びを爆発させる。これに続いて中村も「(「Road to A」は)1位をいっぱい獲ってた! 本当にみんなマジですげーよ。マジでTY(Thank Youの略)。ありがとう」とファンに思いを届けた。
「プレゼントを用意してきました。ツアー初日ということで、我々の今年の抱負を元太が書いてくれました!」と言う川島の言葉を受けて、ステージには巨大な紙が運び込まれる。そこに筆で書かれていたのは力強い“周”の文字。松田は“周”を選んだ理由について、「みんなでツアーを走り切りたいし、いろんな国でいろんな場所で夢を叶えられたらいいなという思いを込めて書きました」と説明した。また川島は能登半島地震の影響で中止となった新潟公演について触れ、「まだ確約はできませんが、振替公演をやりたいと思っています。皆様にエンタテインメントを届けていきたいと思いますので、今年もよろしくお願いします」とまっすぐに伝えた。
コンサートへの熱い思い
ステージ上では記者陣を招いた囲み取材も行われた。ゴンドラでの登場について吉澤は「出た瞬間、鳥肌立ったよね」と興奮気味に語る。ライブの演出を担った川島は「トラジャの成長をコンサートでお見せしたいと思っていました。前回のツアーは車での登場だったんですけど、今回はゴンドラで」とコメント。宮近は今年の干支にかけて「2年連続で空中から(笑)。昇り龍のようにね。ゴン“ドラゴン”っつって」と言っておどけた。
続いて個人の抱負を聞かれた宮近は「コンサートが仕事初めってなかなか経験できることじゃないので、このありがたみを胸に、今年は仕事納めもコンサートにしたいです」、吉澤は「俺は振付をいっぱい考えたい。ジュニアの子たちに振り付けするとか、いろいろできたらいいな」と声を弾ませる。七五三掛は「グループのやりたいことが叶う年になったらいいなと思います。あとは美容関係のアンバサダーをやりたいです。『名探偵コナン』も大好きなのでTravis Japanで主題歌がやれたらうれしいですね」、松田は「(去年は)いろんな経験をさせていただいたので、今年もいろんな経験をさせていただきたいですね。視野を広くしてファンのみんなと楽しくできたらいいなと思います」とにっこり笑った。中村は「健康に過ごせればと思います。体が“基本”だから……資本だから」と川島の指摘を受けながらコメント。松倉は「ファンの皆さんに会える機会を増やしたいです。個人では個展をやってみたいなって。趣味で写真を撮ったりアクリルアートを始めたので」と明かし、“資格マニア”の川島は「Travis Japanの強みの1つになるように、今年は総合旅行業務取扱管理者の資格を取得したいですね。ワールドツアーのプランが組めるんですよ。コンサートのチケット、ホテル、航空券……と安全なパッケージでお届けできると思います」と早口で語った。会見の最後にはメンバーが「周」の文字を囲み、宮近が「2024年もファンのみんなとともにいろんなところを“周って”、“周り”のみんなを幸せにするグループになっちゃってもいいですか?」とファンに問いかけると、会場には「賛成ー!」の声がこだました。
「Road to Authenticity」は全7都市26公演で28万人の動員を見込んでおり、3月24日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナでファイナルを迎える。
ツアー情報
Travis Japan Concert Tour 2024 "Road to Authenticity"(※終了分は割愛)
2024年1月5日(金)神奈川県 横浜アリーナ
[1st]START 13:30
[2nd]START 18:00
2024年1月6日(土)神奈川県 横浜アリーナ
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年1月13日(土)新潟県 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(※中止)
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年1月14日(日)新潟県 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(※中止)
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年1月17日(水)愛知県 日本ガイシホール
START 18:00
2024年1月18日(木)愛知県 日本ガイシホール
[1st]START 13:30
[2nd]START 18:00
2024年1月27日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
START 17:00
2024年1月28日(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年2月10日(土)福岡県 マリンメッセ福岡A館
START 17:00
2024年2月11日(日・祝)福岡県 マリンメッセ福岡A館
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年2月21日(水)大阪府 大阪城ホール
START 18:00
2024年2月22日(木)大阪府 大阪城ホール
START 18:00
2024年2月23日(金・祝)大阪府 大阪城ホール
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年3月9日(土)静岡県 エコパアリーナ
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年3月10日(日)静岡県 エコパアリーナ
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年3月23日(土)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
[1st]START 12:30
[2nd]START 17:00
2024年3月24日(日)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
START 12:30