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マイベストトラック2023 Vol.8 ネットクリエイター編

上段左からGuiano、ササノマリイ、セツコ(空白ごっこ)。下段左から長瀬有花、HACHI、ゆこぴ。
約2年前2024年01月31日 10:03

2024年の幕開けに合わせ、音楽ナタリーではさまざまなアーティストに「2023年にもっとも愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「ネットクリエイター編」として、Guiano、ササノマリイ、セツコ(空白ごっこ)、長瀬有花、HACHI、ゆこぴが選んだ2023年の3曲を紹介する。

構成 / 倉嶌孝彦

Guiano

スクリレックス、フレッド・アゲイン&フロウダン「Rumble」

2023年最高の曲。Flowdanのdopeな声が音数の少ないトラックをさらに精密なものに感じさせる。すべての音がそこにあるべきで、これ以上の足し引きはありえないと思う。
それでいて人間の匂いがする遊びも随所に盛り込まれていて、例えば 「Killers in the jungle」と歌った後に鳴る虎の唸り声。ラッパーがライミングをするように、音で韻を踏んでいる。今聴いてるけど最高だーー。

マサラダ「ちっちゃな私」

2023年世界で一番良かった曲。メインボーカルと、それをオクターブ上げた同じ声で、自分の中に潜む「ちっちゃな私」を歌うデュエット曲。全てが良い。
全体を通してとっても特徴的な音色。ベースと共に鳴るピアニカのような音、ふにゃっとしたシンセとそれを引き立たせるグロッケン、打ち込みシンセのようなエレキギター、ユニークなカウベル、フィルに鳴るティンパニも素晴らしい。音を並べただけでも曲の素晴らしさが伝わるような音選び、アイデアの豊富さ、センス。
俺が好きな理由として、曲のダイナミックさがあると思う。聴いているだけで悩みが吹き飛んでいくような音のデカさ、展開の抑揚。
誰しもが抱えているであろう「自分の中にあるちっちゃなことで悶々としてしまう自分」という小さなテーマをデカい声で、デカい音で演奏するってこんなに最高なんだって改めて思えた。音楽っていいなとまた思えた。本当はもっと書きたいが、このサイトを埋め尽くしてしまうのでやめておく。
MVも本人作でとても素晴らしいので、本当に見て聴いてほしい。

Oasis「Champagne Supernova」

2023年もこれ以上はない曲。昔の曲だけど許してください。理屈じゃ図れない良さがここにある。こういう曲が作りたい。リアムの歌声が良すぎる。
イントロで波の音が流れるのだけど、この曲を初めて聞いて以来、波の音を聴くと俺の脳内Spotifyがこの曲を流すようになった。
約7分の曲なのだけれど、繰り返しのなかで歌詞がほとんど変わらない。だけど曲が進むにつれて深みが増していくような気がする。
4分半聴くとようやくおでましのギターソロ。泣ける。こんなに良いギターソロを聴いたことがない。個人的に2000年ウェンブリーライブVer.が一番好き。

もっともっと書きたいですが、3曲ということでここまでです。ここに挙げた曲達に負けない曲を作っていきたいですね。みんなも聴いてみてね。

<プロフィール>

Guiano(グイアノ)

2014年、13歳のときにオリジナル楽曲「ペルヴェルセ」をニコニコ動画に投稿しボカロPデビュー。以降、コンスタントにオリジナル楽曲を投稿し続ける。2019年11月、ボカロPとしての6年間の活動を総括した1stアルバム「Love & Music」を2枚組でリリース。2020年にボカロPとしての活動に区切りをつけ、CD作品「あの夏の記憶だけ」でシンガーソングライターとしての活動を本格始動させた。2023年4月にはEP「花鳥風月」をリリース。また同年9月にはGuiano×理芽名義のコラボアルバム「imagine」を発表した。

Guiano(@GuiAnoDayo) / X
Guiano - YouTube

ササノマリイ

ビビオ「Sunbursting(feat. Óskar Guðjónsson)」

2023年リリースのEP「Sunbursting EP」より。
2009年リリースのアルバム「Vignetting The Compost」の「The Ephemeral Bluebell」でBibioを知ってからBibioの”郷愁み”のある楽曲が大好きなのですが、様々な音楽スタイルを用いるBibioの中でもビート要素のない楽曲がずば抜けて好きだったりします。
「Sunbursting」はサックスにÓskar Guðjónssonを迎え、Bibioの懐かしさがありながら“Sunbursting”を感じられる楽曲になっていると思います。息漏れサックス、好き。

椎名林檎「さらば純情」

イントロで既に持っていかれました。椎名林檎×BIGYUKIのサウンドがたまりません。
「ギブス」のアウトロが大大大好きなんですが、その時の要撃をド頭から食らった感じですね。I-IVmは、いいぞ。

犬吠埼紫杏(CV.長谷川玲奈)「Tokyo Bug Night(feat. Moe Shop)」

電音部より。
Moe Shopのサウンドが光りまくってます。
自分ではEDM系やアッパーなものは作る事をあまりしていないのですが、小さい頃からハウスだったりトランスだったりドラムンだったり、ノれる曲も大好きで、この曲もそれに漏れず大好きです。
Stardustの「Music Sounds Better With You」と繋いでノンストップで聴きまくる遊びをしていました。気持ちいい。

<プロフィール>

ササノマリイ

2009年にボーカロイドシーンで「ねこぼーろ」として音楽活動を開始。2014年よりシンガーソングライター・ササノマリイとしての活動をスタートさせ、同年10月に1stアルバム「シノニムとヒポクリト」をリリースした。2016年11月にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャーデビュー。2021年3月からはたなか(前職ぼくのりりっくのぼうよみ)、ギタリスト・Ichika Nitoとともにバンド・Diosとしても活動している。

Sasanomaly(ササノマリイ)
Sasanomaly/ササノマリイ@LMS(@nekobolo)/ X
ササノマリイ Official YouTube Channnel - YouTube

セツコ(空白ごっこ)

a子「あたしの全部を愛せない」

タイトルと歌始まりの歌詞がキャッチーで、MVもかっこよくて好きです。
オルタナっぽい厚めのギターが控えめに鳴りながらメロウでベッドルームっぽい雰囲気も崩れず、構成や音数もシンプルでMIXも良くてすごく聴きやすくて愛聴していました。

QUBIT「G.A.D.」

ラッパー&シンガーのDaokoさんのバンドです。メンバーも超豪華。
サウンドかっこよすぎ~~。独特なテンポの取り方がクセになるな~と聞いてました。ちゃんとバンドだけど歌がしっかりラップで新鮮だし、出てくる物が尽きない玩具箱みたいな曲で聴いてて楽しいです。

Fcukers「Mothers」

ニューヨークのスリーピースバンドです。ジャケも良いし、フレンチハウスに乗るボーカルの怠惰な歌い方もスマートでかっこいい。ライブでは彼らの楽曲たちが生バンドで演奏されているらしく見たすぎる。一度日本に来日してライブしていたのですが行けず、翌日服屋でやっていたDJを聴きにいきました。バンドTもゲットした、宝物。まだ配信されている曲数はかなり少ないですが、早く次の曲出してほしいです。お願いです。

<プロフィール>

空白ごっこ(クウハクゴッコ)

ボーカルのセツコとコンポーザーの針原翼、koyoriの3人からなるユニット。2019年12月に動画共有サイトに「なつ」を公開し、ユニットとしての活動をスタートさせる。2022年2月にテレビアニメ「プラチナエンド」2ndシリーズのエンディングテーマを収録した1stシングル「ラストストロウ」を発表。2023年11月に1stフルアルバム「マイナスゼロ」をリリースした。2024年2月には東名阪の3都市を回るツアー「空白ごっこ ONEMAN TOUR 2024 MINUS ZERO」を開催する。

空白ごっこ
空白ごっこ(@kuhaku_gokko) / X
空白ごっこ - YouTube

長瀬有花

すずめのめ「こわばり ft.可不」

懐かしいのに少し怖くて、けれども何処か優しくて胸がきゅっとする。そんな初めての感覚に出会えました。
昔のホームビデオを再生したときのようなノスタルジアと、漠然とした不安が揺らめく一曲。楽曲の景色を彩る映像もすごく素敵で、何度も再生していました。圧倒される3分間。

mekakushe「ボーイ・フッド」

攻撃的でいて繊細、思春期みたいに不安定な感情がどっと押し寄せてくるサビは、何度聴いても意識を持っていかれます。
ガンガン攻めているのにキャッチーで聴きやすい。そんなバランス感も含めてすごい楽曲だなと思いました。

超☆社会的サンダル「うさぎちゃん」

日々の憂鬱を耐え忍ぶため、妄想の世界に逃げ込んでいたあの頃を思い出せます。どこかダウナーでいて奥底に強い芯を感じるボーカルが素敵です。
自身が大人になっていき、好きだったものが日に日に薄れていくことへの焦燥感や寂しさなんかも感じられてたまりません。
(2023年の楽曲ではないのですが、2023年に出会い、とても惹かれたのでご紹介させていただきました)

<プロフィール>

長瀬有花(ナガセユカ)

3DCGやイラストレーションで構成されるバーチャルアーティストとしての姿と、現実世界でのリアルアーティストとしての姿を持つ“だつりょく系アーティスト”。2023年8月に東京・LIQUIDROOMにて初ワンマン「Eureka」を行い、バーチャルアーティストとしてのみならず生身のシンガーとしてもステージに立つ“2次元と3次元の両軸”によるパフォーマンスを繰り広げて話題を呼んだ。同年9月にはミニアルバム「Launchvox」をリリースした。

長瀬有花 | ARTIST|RIOT MUSIC - Official Web Site
長瀬有花(@yuka_n_RIOT) / X
長瀬有花 / YUKA NAGASE - YouTube

HACHI

ちゃんみな「I'm Not OK」

この曲を初めて聞いたのはちゃんみなさんのライブ「AREA OF DIAMOND」でした。
“大丈夫じゃない”と伝えることの大切さ、大丈夫じゃない自分を認める勇気をちゃんみなさんの力強い歌声から感じることが出来て、現地で涙しながら聞いていた思い出があります。

Cö shu Nie「夢をみせて」

こちらの楽曲は2022年にリリースされた曲なのですが、2023年もずっと聞いていました。
繊細な歌声とゆったりとしたトラック、夢の中をゆらゆらと漂っているような音作りが癖になります。

Midnight Grand Orchestra「Midnight Mission」

街の中を軽快に闊歩する様子が音になって表現されている楽曲だと思います。
TAKU INOUEさんの前衛的なトラックに星街すいせいさんの圧倒的な歌唱力が合わさった最高の一曲。夜の街の散歩中に大音量で流したい曲です。

<プロフィール>

HACHI(ハチ)

シルキーな歌声とエモーショナルな歌唱力で“リスナーの心に寄り添う歌”を届けるバーチャルシンガー。YouTubeでの歌唱配信を中心にアーティスト活動を行い、2023年には海外公演を含むライブツアー「HACHI 東京・台北ツアー『Close to heart』」を成功させ、国内のみならず海外からも熱い支持を得ている。

HACHI🐝1/21 BD Acoustic LIVE (@8HaChi_hacchi) / X

ゆこぴ


Imaginary Flying Machines「Sanpo」

この「Princess Ghibli」というアルバムが凄い好きで全曲よく聴いています。
最近はSanpoの途中のブレイクダウンがかっこよくてよく聴いていました。

スクリレックス「Scary Monsters And Nice Sprites」

なんだかんだここに戻ってきます。

Ten After Two「Before You Know it」

かっこいいです。散歩中に爆音でよく聴いてます。
アルバムのジャケットも凄く好きです。

<プロフィール>

ゆこぴ

ボカロPとして活動している音楽クリエイター。2023年3月に投稿した「強風オールバック」が話題を呼び、同曲はBillboard JAPANが選出する「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」の1位を獲得した。同年12月には「強風オールバック」「寝起きヤシの木」「ブタサンダー」など動画共有サイトで話題となった楽曲を中心に収録した1stアルバム「アルバム1号」をリリースした。

ゆこぴ(@yukopipikku) / X
Yukopi - YouTube

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