2024年の幕開けに合わせ、音楽ナタリーではさまざまなアーティストに「2023年にもっとも愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「男性グループ編」として、ITARU(龍宮城)、岩田剛典(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、寺尾香信(DXTEEN)、FUMINORI(BUDDiiS)、RAN(MAZZEL)が選んだ2023年の3曲を紹介する。
構成 / 三橋あずみ
ITARU(龍宮城)
女王蜂「メフィスト」
1番尊敬しているアーティストの曲です。
音楽とはどんなものなのか。何を込めるのか。
その歌を表現することで何を伝えたいのか。
全てが詰まっている音楽であると思います。
圧倒的な歌唱力と感情を表現しているようなサウンドや曲中の大きな音程の変化など唯一無二な音楽であると感じます。
また、アニメの主題歌でありながら、世の中に対するメッセージ性もあり、多くの人の人生にも当てはまる素晴らしい詞だと思います。
同じアーティストとしていつか胸を張って戦える存在になりたいと思っています。
Leina「どうでもいい話がしたい」
この曲と出会った時、今まで聴いてきたJ-POPのラヴソングを思い出しました。
真っ直ぐな詞と、話している言葉がそのままメロディーになっているような表現力など、自分が昔から好きな音楽をアップデートして今届けている人が自分と近い年代にいた事に感動しました。
細かな部分では、恋愛の繊細な感情を言葉にする力や、それを調和する前向きな曲調、歌詞を唄う以外の表現方法など参考にしたいものも沢山ありました。
菅田将暉「りびんぐでっど」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛期間当時に出会ってからずっと聴いている「LOVE」というアルバムの1曲です。
1曲を通して自然体でありながら、その中にもある熱量(パワー)がリアルで美しくて、とても好きな曲です。
この曲の深さを作っているのが言葉・感情の対の部分で、「ありがた迷惑」「静寂がうるさすぎる」などの表現で人の複雑な感情を描いているのも面白いです。
また、曲の世界観が作り込まれていて、詞や歌い方、メロディーに一体感があり自分が思う理想の音楽のひとつです。
元々好きなアーティストで、12月のLIVEでは「キスだけで feat.あいみょん」を個人でカバーさせて頂きました。
なにより、音楽を楽しんでいる姿がとてもかっこいいです!
<プロフィール>
ITARU(イタル)
7人組の“オルタナティブ歌謡舞踊集団”・龍宮城のメンバー。2002年11月21日生まれ、千葉県出身。歌心あふれる無二のボーカルで存在感を放つ。趣味は古着集めと読書で、特技はサッカー。龍宮城は最新曲「SHORYU(→↓↘+P)」を配信中で、3月よりツアー「龍宮城 SPRING TOUR 2024 -DEEP WAVE-」を開催する。
龍宮城
ITARU(@itaru_nishida.1121)|Instagram
岩田剛典(EXILE、三代目J SOUL BROTHERS)
XG「SHOOTING STAR」
JUNG KOOK「Seven (feat. Latto)」
リル・ウージー・ヴァート「Just Wanna Rock」
本当に2023年よく聞いた曲達です。
基本的に自分のテンションが上がる3曲です。
<プロフィール>
岩田剛典(イワタタカノリ)
EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー。3月6日生まれ、愛知県出身。ソロアーティストとしても活動しており、3月6日に2ndソロアルバム「ARTLESS」をリリース。同月23日からは全国アリーナツアーを開催する。俳優としても活躍中で、今春に放送がスタートするNHK連続テレビ小説「虎に翼」への出演も決まっている。
三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
岩田剛典(@takanori_iwata_official)|Instagram
田中洸希(SUPER★DRAGON)
aespa「Drama」
aespaの独特の世界観、力強いサウンドが前面に出ている楽曲です。
このグループ自体とてもストーリーが作り込まれているので、楽曲もaespaにしか生み出せないような、一回聴いたら「あ、aespaだ」と、ある意味とても分かりやすい曲が多いイメージです。
だからといってありきたりでなく毎回予想だにしない新たな一面を見せてくれるので、もうそれが……
やっぱりやめられないです。
毎回どんなものがくるのかとワクワクが止まらないんですよ。そこも1つの楽しめるポイントです。
サウンドも世界観もバチバチですが、その強さに負けないメンバー1人ひとりのパフォーマンス力の高さも魅力です。
そんな中今回の「Drama」に関しては、特にパフォーマンスに注目して見て頂きたいです。振り付けもかなり攻めていて、他のグループには出せない色が今までの中でも特に出ていると思います。
嗚呼、早くライブで拝見したいものです。
aespa「Thirsty」
はい。またもやaespaです。
MY(aespaファンの呼称)な者で、すみません……
この曲はもうダントツで聴きました。
まずMVがもう、皆可愛すぎます。ビジュアルの暴力ですね本当に。
先程紹介した「Drama」とは全然楽曲のテイストが違いますが、こちらもとても良い曲です。メンバーのちょっと落ち着いた歌声と可愛らしい振り付けがとても魅力的です。
この曲はライブで何回か拝見させて頂いたのですがもう、流れる度発狂です。
もちろん力強い楽曲もおすすめですが、こういった少しメローな楽曲も沢山あり、どれもとてもとても良いので是非聴いてみて下さい。
その中でも特におすすめな「Thirsty」を今回は紹介させて頂きました。
岡野昭仁×井口理「MELODY (prod.by BREIMEN)」
リリース自体は2022年なのですが、リリースされた年からずっと聴いている曲で、僕のカラオケの十八番でもあります。独特のグルーヴ感とBREIMENならではのバンドサウンドがとても癖になるのですが、そこにポルノグラフィティの岡野さんとKing Gnuの井口さんの歌声が混ざり「あ、もう、これだ」となる曲です。
壊滅的な語彙力で申し訳ないのですが、とにかく本当に言葉では表せない程の良さが詰め込まれています。
特にラストの方、2人の掛け合いのパートはいつ聴いても鳥肌ものです。
めちゃくちゃレベルの高いハモリにも注目して是非聴いてみて下さい。
<プロフィール>
田中洸希(タナカコウキ)
9人組ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGONのボーカル、ラッパー。2003年2月27日生まれ、東京都出身。艶やかな歌声とハイレベルなヒューマンビートボックスはスパドラの表現の欠かせない要素となっている。SUPER★DRAGON は3月6日にメジャーデビューシングル「New Rise」をリリースする。個人活動では俳優として「埼玉のホスト」(2023年)、「ワンルームエンジェル」(2023年)といったドラマに出演。現在はBSテレ東のドラマ「蜜と毒」に出演中。
SUPER★DRAGON
田中洸希(@tanaka_koki_0227)|Instagram
寺尾香信(DXTEEN)
Ado「踊」
1曲目はAdoさんの「踊」を選ばせて頂きました。
楽曲が配信されたのは3年前なのですが、1年前に公開されたさいたまスーパーアリーナでの歌唱動画を見た時に、自分もこんなふうに自由自在に色んな声を出せたらと思うようになり、そこから声のバリエーションや楽曲を引き立たせる歌い方をするにはどうすれば良いか、そして楽曲をより良く聴いて貰えるにはどうしたら良いのかと考える時間が、以前に比べてとても多くなりました! そのルーツとなった動画ということで、今でも良くその動画を見てモチベーションをあげています!
Stray Kids「S-Class」
2曲目はStray Kidsさんの「S-Class」を選ばせて頂きました。
これはおそらく僕が2023年で1番聴いた曲じゃないかなと思います! Stray Kidsさんらしい中毒性があり、特徴的なサビもそうですが、個人的には2サビ終わりから、ラスサビにかけての畳み掛けるようなラップやダンスパートが大好き過ぎて、そこだけでも何回も繰り返してしまったほどです。
もちろん、頭の口笛だけの静かなところからチャンビンさんのラップに入る“始まった!感”も大好きですし、他にもたくさん好きなところがありますが、それに負けないくらいMVの完成度も高く、最初に観た時は映画が始まるんじゃないかというくらい壮大で驚いた記憶があります!(初っ端でヘリコプター飛んできましたしね!)
そしてこの曲のリミックスバージョン、特に「2023 MTV Video Music Awards」でのリミックスがとってもおすすめなので、気になられた方はぜひそちらもご覧になってみてください!
NCT127「Fact Check」
そして最後、3曲目はNCT127さんの「Fact Check」です! この曲がリリースされてから永遠にこの曲を聴き続けているくらいこの曲が大好きなのですが、おすすめポイントを書いていくとキリがなさそうなので、頑張って絞ってみますね!
まずイントロのマークさんからのテヨンさんのラップ、静かだけど奥底で燃えているものがある感じの始まり方、これがいいんですよね~。そこからまた2人のラップが入り、プレコーラスでボーカル陣の洗練された歌声を浴び、ボルテージMAXでサビに入るあの感じ、本当にたまらないです。そして、サビ前に入る3連符。こちらもこちらで、まるで自分が映画の主人公になれるんじゃないかと言うくらい、壮大でかっこいいですよね。僕自身、他の方より異常に“3連符が大好き”というのがあるかもしれませんが。
そして、僕が永遠に口ずさんでいるフレーズがあります。ブリッジの部分です。はい。もう、最高です。大好きすぎて、なんなら僕達のステージ前のウォーミングアップ、声出しでも不意に歌っちゃうくらい好きです。ほんとに無意識なんですが。そしてここでもボーカルからのラップの畳み掛けが凄いですよね。ボーカル、ラップと来て、また最後にドヨンさんのロングトーンでのサンドイッチが、これもたまらないポイントですね。
とっても長くなってしまいました。ただそのくらい本当に大好きなのでもし興味を持たれた方いらっしゃいましたら、ぜひ聴いてみてください! そして、それでもまだ時間があるよという方は僕達DXTEENの爽やかで元気の出る曲達も良かったら聴いてみてください!
<プロフィール>
寺尾香信(テラオコウシン)
2023年5月にデビューした、LAPONEエンタテインメントの6人組ダンス&ボーカルグループ・DXTEENのメンバー。2003年8月5日生まれ、広島県出身で、メンバーカラーはグリーン。低音ボイスが魅力で、グループではボーカルを担っている。自ら作曲を勉強している努力家の一面も。DXTEENは1月31日に3rdシングル「Snowin’」をリリースする。
DXTEEN
DXTEEN(@official_DXTEEN)|X
FUMINORI(BUDDiiS)
BUDDiiS「Brightness」
“僕たちらしい”楽曲で、素直な気持ちで背中を押せるような曲。パフォーマンスも一体感を感じられるような踊りになっています。今後もBUDDiiSとしての代表曲になってくれるなと感じてます。
JUNG KOOK「Standing Next to You」
僕がダンスを始めたころの懐かしさを感じ、大好きな曲になりました。
音や声の心地よさがとても僕に刺さっています。
FRUITS ZIPPER「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」
僕たちのファンの皆さんが、推し活としてこの曲にのせて動画を作ってくれているのを見て、好きになった楽曲です。どんな時もテンションMAXになるので、朝に聴いてテンションを上げてます。
<プロフィール>
FUMINORI(フミノリ)
10人組ダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSの最年長メンバー。1994年11月21日生まれ、埼玉県出身。卓越したダンススキルとラップ、抜群の愛嬌でグループを明るく引っ張るリーダー。TBS「よるのブランチ」にレギュラー出演している。BUDDiiSは2月より全国ホールツアー「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」を開催する。
BUDDiiS OFFICIAL SITE
小川史記 / BUDDiiS(@fuminori_ogawa_official)| Instagram
RAN(MAZZEL)
King Gnu「硝子窓」
まずは僕が尊敬しているKing Gnuさんの「硝子窓」です。
細部までこだわりを感じる独創的なトラックに繊細な歌声とトークボックスのような機械的な声がアクセントなボーカル、全てが重なったハーモニーは最高です。
XG「SHOOTING STAR」
XGさんのDANCE、VOCALともにレベルの高いパフォーマンスに衝撃を受けました。
シンプルなトラックにそれぞれの個性ある歌声が連なり、聴き心地のよいサウンドになっていて何度も聴きたくなります。
DANCEもそれぞれの個性が光りつつ一体感のあるパフォーマンスは必見です。
SEKAI NO OWARI「最高到達点」
僕の好きなアニメ「ONE PIECE」の主題歌でもあるこの曲は、歌詞がとにかくいいです!
「さぁ、復活だ 目醒めの時が来た 今」という歌詞が、自分を鼓舞する時や勇気をもらいたい時に心に響いて、頑張ろう!という気持ちにさせてくれます。
<プロフィール>
RAN(ラン)
2023年5月にデビューした8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZELのメンバー。2002年8月23日生まれ、熊本県出身。幼少期からダンスに打ち込み、高いダンススキルを持つパフォーマー。MAZZELは3月に1stアルバム「Parade」をリリース。このアルバムより、「Waterfall」が先行配信された。