BUMP OF CHICKENがバンド結成28周年記念日の昨日2月11日に、神奈川・Kアリーナ横浜にて全国ツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024」の初日公演を開催した。
「ホームシック衛星2024」は2008年、アルバム「orbital period」を携えて行われた全国ツアー「ホームシック衛星」のリバイバル公演。「orbital period」は“公転周期”を表す言葉で、メンバーそれぞれが28歳になる当時、天文学用語の“28年周期”という概念に出会ったことからこのタイトルが付けられた。藤原基央(Vo, G)は今年このツアーのリバイバルを決めた理由について、公式サイトに寄せたコメントの中で「今度はBUMP OF CHICKENメンバーではなく、BUMP OF CHICKENそのものが28歳になります。BUMP OF CHICKENという看板が28年周期の節目を迎えるという事です。これを我々は看過できませんでした」と語っている。
初日のステージにはパラボラアンテナを擁した巨大な鉄塔がそびえ立ち、後方に映し出された星空とともに開演前からファンの期待を高める。会場に集まった2万人の大歓声に迎えられてステージに登場したメンバー4人は、2008年の開催時にも披露した「メーデー」「天体観測」「カルマ」といった楽曲、さらに当時のセットリストには含まれなかった楽曲も演奏。山田健人が手がけた舞台演出は各曲の世界観をさらに増幅させ、ファンが慣れ親しんだナンバーにも新たな彩りを加えて届けた。
MCで藤原は「28年目の扉を開けるために君に会いにきたぜ。力を貸してくれ!」と叫び、会場の熱気を急上昇させる。直井由文(B)は「(2008年)当時来てた人いる? すげえいるじゃん!」と往年からのファンとの再会を喜びつつ、「当時来てた人も初めて来た人も楽しんでもらえるように演奏します!」と、幅広い層の観客に笑顔で語りかけた。藤原は「バンドが28年続く理由って1つだけで。君が聴いてくれたからです、本当にありがとう」とファンに感謝を述べ、熱い歌声でその思いを届けた。
「ホームシック衛星2024」は4月24日と25日の東京・有明アリーナ公演まで、全国8会場16公演が開催される。