BUMP OF CHICKENの全国ツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous」のライブハウス公演が、11月5日と6日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)で幕を開けた。この記事では2日目、6日公演の模様をレポートする。
最新アルバム「Iris」を携えた今回のツアーは9月7日に埼玉・ベルーナドームでスタート。全国のドーム、ホール、ライブハウス10会場にて19公演の開催が予定されている。ツアーも後半に差しかかったところで始まったライブハウス公演は今回のZepp Haneda(TOKYO)のほか、11月18日と19日に大阪・Zepp Osaka Baysideでも開催される。BUMP OF CHICKENがライブハウスのステージに立つのは2022年に行われた「Silver Jubilee」ツアー以来2年ぶり。このツアーはコロナ禍で観客の声出しを制限して開催されたため、声出し解禁後では2019年開催の「aurora ark」ツアー以来実に5年ぶりとなった。
ライブのオープニングで藤原基央(Vo, G)がギターを掲げると、同時に増川弘明(G)、直井由文(B)、升秀夫(Dr)も腕を上げ、満員のオーディエンスのボルテージを上昇させる。ドーム公演では映像やセットを駆使した多彩な演出を披露している今回のツアーだが、シンプルな照明のみに彩られたライブハウス公演はより生々しく4人のサウンドをフロアに届け、ここでしか味わえない一体感で会場を包み込んだ。
「Iris」収録曲でもある「なないろ」では、観客が腕に装着したLEDリストバンドのPIXMOBが歌詞と同様にキラキラと輝き、メンバーやオーディエンスの笑顔を照らす。藤原の「日頃の思いが全部詰まった曲を歌うね」という言葉に続いて始まったのは「strawberry」。赤いライトに染められたステージで、ハンドマイクを握った藤原はフロアとの距離の近さを楽しむように軽快なパフォーマンスを見せた。「アカシア」の間奏では藤原がイヤモニを外して「会いたかったぜ! その証拠を聴かせてくれよ!」とオーディエンスに向かって叫び、力強いシンガロングを巻き起こす。このほか4人は「ray」をはじめとした過去の代表曲もパフォーマンスし、会場を大いに盛り上げた。
ライブハウスならではの濃密な空気の中、エモーショナルな4人の演奏を間近で堪能したオーディエンスは終始惜しみない拍手と歓声を送り続ける。そんな観客に鼓舞されるように、メンバーたちも軽やかにステージ上を行き来しながら熱いアンサンブルを場内に届けた。
「Sphery Rendezvous」のファイナル公演は12月7日と8日に東京・東京ドームにて開催される。BUMP OF CHICKENが東京ドームでライブを行うのは「aurora ark」ツアー以来、こちらも5年ぶりとなる。