JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

君島大空×QUBITの頂上決戦、超絶技巧派ミュージシャンたちの競演で魅せた夜

君島大空
9か月前2024年02月14日 12:03

君島大空とQUBITが出演するライブイベント「[1×1]~MUSIC MAGAZINE BEST ALBUM 2023」が2月7日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)にて開催された。

オープニングアクトはHana Hope

音楽専門誌「ミュージック・マガジン」2024年1月号に掲載された特集「ベスト・アルバム2023」にて、ロック(日本)部門1位に輝いた君島大空とJ-POP / 歌謡曲部門1位を獲得したQUBITが競演した本イベント。さらにオープニングアクトとしてJ-POP / 歌謡曲部門2位のHana Hopeも出演し、Yellow Magic Orchestra「Cue」のカバーや新曲「leave me blind」など5曲を披露して会場にさわやかな風をもたらした。

バンドの新たな一面を提示したQUBIT

先攻を務めたのはDaoko(Vo)、永井聖一(G / 相対性理論、TESTSET)、鈴木正人(B / LITTLE CREATURES)、網守将平(Key)、大井一彌(Dr / yahyel、DATS、Ortance)からなるQUBIT。ステージのスクリーンにオープニング映像が映し出される中、白いシャツで統一した5人は永井のギターのカッティングを合図に「Big Mouth」でライブをスタートさせた。大井の性急なビートに導かれて曲が目まぐるしく展開する中、Daokoはキュートに歌い上げる。続く「G.A.D.」も緩急に富んだ楽曲で、網守の華麗なピアノソロが彩りを添えた。

ライブ開始以降、息をつく暇もないほど超絶技巧のアンサンブルを聴かせるQUBIT。そんな中で異彩を放ったのが「Distance Dance」だ。この曲はアイドルポップのように始まりながら突然重低音が響き渡るベースミュージックへと変貌。Daokoはロリータボイスと低音ボイスを使い分けてシアトリカルでゴシックな世界観を生み出す。そこから昨年12月開催の初ライブで披露した「Netizen Baleriac」へとなだれ込むと、バンドはダンサブルかつサイケデリックな楽曲で観客を陶酔させた。

ライブ後半は“QUBIT版シティポップ”とも言える「Neon Diver」やアニメのミュージックビデオがスクリーンに映し出された「Mr.Sonic」、Daokoのラップが炸裂する「Beautiful Days」と続く。最後は2月21日にリリースされる新曲「コンタクト」でバンドの新たな一面を提示してみせた。

メンバー同士で火花を散らした君島大空

この日の君島大空は、西田修大(G / Ortance)、新井和輝(B / King Gnu)、石若駿(Dr / Answer to Remember、CRCK/LCKS、SMTK)を引き連れた合奏形態で登場。メンバーがステージに横一列に並び、君島はステージの右端に陣取って「都合」でライブの幕を切る。「散瞳」で互いに一歩も引かない重厚な演奏がぶつかって火花が散ったあと、「回転扉の内側は春?」で君島はギターからキーボードに楽器をチェンジして甘いメロディを耽美に歌い上げた。

君島のメロウな魅力を存分に味わえる「19℃」、ボイスチェンジャーを使用してモダンなポップセンスを垣間見せる「˖嵐+ ̊ˑ༄」などを経て、「遠視のコントラルト」でライブは後半戦へ。この曲では絡み合う2本のギターサウンドと石若のドラムソロが観客の視線を釘付けにした。続く「No heavenly」ではグランジロックを彷彿させる歪んだギターサウンドがオーディエンスを圧倒し、ラストは「c r a z y」が届けられた。

鳴り止まぬ拍手に応じてステージに戻った君島は「QUBITがアンコールをしていいって言ってくれたんで」と語り、観客の笑いを誘う。しかし「沈む体は空へ溢れて」の演奏がスタートすると場内の雰囲気は一変。ギターノイズが渦巻く轟音のシューゲイザーサウンドでフロアを飲み込み、深い余韻を残してステージをあとにした。

関連記事

Salyu

Salyuトリビュート盤の収録曲発表!アイナ、桜井和寿、青葉市子、小林武史、玉置浩二らのコメントも

1日
武部聡志「ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち」書影

ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか?武部聡志が優れた歌い手たちの魅力を解き明かした著書発売

8日
氣志團と微熱DANJI、7ORDER。(撮影:青木カズロー)

氣志團万博2日目にBUCK-TICK星野が現れ“Team NEWS”集結、アイナやthe GazettEらも熱演

12日
「氣志團万博2024 ~シン・キシダンバンパク~」ロゴ

「氣志團万博」全出演者のパフォーマンス放送決定、舞台裏に迫る特番もOA

15日
THE SPELLBOUND「BIG LOVE TOUR Vol.2 2024 -Voyager-」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

「Voyager」携えたTHE SPELLBOUNDが見据える未来「人生に寄り添う音楽を作り続けます」

18日
KEIJU「Money Baby feat. Awich」ライブ映像より。

KEIJU初のライブ映像作品発売決定、Awichとのコラボ曲映像公開

19日
「CDTVライブ!ライブ!」ロゴ (c)TBS

次回「CDTV」はバズライブ特集!YOASOBI、WEST.、King Gnuら話題のパフォーマンスを一挙

19日
アイナ・ジ・エンド「RUBY POP」CD+Blu-rayジャケット

アイナ・ジ・エンドの珍しく明るいポップなダンスチューン、TikTokで公開

22日
King Gnu

King Gnuの4thアルバムがアナログ化、「呪術廻戦」主題歌など収録

22日
「JUMP MV /『呪術廻戦』×『SPECIALZ』| King Gnu ―災の目―」より。

King Gnu×呪術廻戦のコラボMV2本同時公開、「渋谷事変」発生と同時刻に

23日